破天荒な大勇者
破天荒のあだ名を持つ大勇者がいた
彼は剣や槍といった武器の類いはもちろんの事、防具の一つも持たず、己の肉体のみで魔物娘達と戦い続けている前代未聞の勇者として名を挙げており、すでに何十人もの魔物娘が彼の手にかかっているという。
そして今、彼を倒すべく、三人の魔物娘が彼の前に立ちはだかっていた………
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
とある草原
リリム「あなたが破天荒と言われている大勇者ね。」
勇者「ほぅ、リリムか、初めて見るな。私を倒しに来たのか…」
デュラハン「私達も居るのだがな。」
バフォメット「無視しないでもらいたいのぅ。」
勇者「すまないな、デュラハンとバフォメットは一度戦った事があるのでな。」
デュラハン(はったりでは無いな)
バフォメット(ワシらを前にして冷や汗一つ掻かんとはな)
リリム「その口ぶりからして。本人のようね。」
勇者「いかにも、私がその大勇者本人だ。それで？誰からかかってくるのだ？」
バフォメット「まずはワシから相手しようかの。」
そう言ってバフォメットは前に出つつ、手に愛用の鎌を召喚する。
勇者は背負っていた袋を草原から離れた木の近くに放り投げる。
バフォメット「ではゆくぞ」
勇者「こい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
戦い始めて数分後………
バフォメット(全く、どう鍛えたらああなるんじゃ？)
戦いは一方的であった。それも当然である、彼女は勇者の手が届く範囲の外を浮いており、
そこから様々な魔法を撃ち込んで居るのだ。必然的に勇者は打つ手が無くなる。しかし、
バフォメット(炎魔法を撃てばドラゴンのブレスよりも生ぬるいと言い、氷魔法を撃てば氷の女王の吹雪よりも暖かいと言いおる。他の魔法を撃っても同じような反応しよるし、全くどうしろというんじゃ。)
打つ手が無いのはバフォメットも同じであった、魔法が効かないのではどうしようもない。自慢の鎌も効くかどうか怪しいほどであるし、何より、わざわざ相手の距離で戦ってはこちらが痛い目を見るだけである。
バフォメット(鋼の筋肉とは言うがあれでは鎧といった方が正しいのう………ん？、鎧………)
そこまで考えてバフォメットは思い付く。
バフォメット(そうじゃ！外が駄目なら中からと言うではないか！)
バフォメットは一旦魔法を止める。
勇者「どうした。もう魔力切れか？」
そう言いながら見上げる勇者だが、身に纏っていた服はあちこちが破け、ぼろ雑巾のようになっていた。
しかし、その肉体には多少の汚れが着いているだけで、かすり傷一つ、ついて居なかった。
バフォメット「ぬふふ、お主、テンタクルと戦った事はあるかの？」
勇者「いや、残念ながらまだ無いな。」
バフォメット「では、その予行練習といこうかのう。」
そう言ってバフォメットが手をかざすと……
勇者「！？」
勇者の周りを無数の触手たちが取り囲んでいた。
バフォメット「いやぁ、ちょうどワシのサバトの近くに触手の森があってのぅ、そこから何百本か持ってきてやったぞ。」
バフォメットがそう喋っている内に勇者の姿は触手の渦の中に消えていた。
バフォメット「そこで穴という穴を開発してもらうとよいぞ、三日三晩かかると思うがな。ぬわっはっはっはっー。」
バフォメットは勝利を確信し高らかに笑う
バフォメット「はーっはっはっはっ」
勇者「テンタクルと戦った事は無いが、」
バフォメット「はっーはっはっはっ、ハッ！」
バフォメットは驚愕する。聞こえるはずのない声が聞こえ、あまつさえ、
勇者「触手の森で七日間過ごした事はあるぞ。」
自分と同じ目線に立って居るのだ。
バフォメット「バカな、どうやって……、なっ！」
いや、勇者は立っていなかった、勇者は自分のアナルを開発しようと突っ込んできた太い触手を尻に挟むことにより宙に浮かび上がったのである。
勇者「フン！」
彼は尚もアナルに入ろうと突っ込んでくる触手を足で切り離し、もう片方の足で触手を足場にバフォメットに飛び掛かる。
バフォメット「くっ！」
あまりに予想外な展開に反応が遅れ、防御魔法を使えずに鎌で防ぐはめになるバフォメット。
だが防御に使った鎌は彼の繰り出す手刀により柄がひしゃげ、衝撃によりバフォメットは地面に墜ちる。
バフォメット(不味い、下には触手が！)
自分の出した触手にヤられる訳にはいかないと、バフォメットは姿勢を整えつつ、触手達を元の森へと送り返す。
バフォメット(これで一先ずはあんs)
勇者「安心するにはまだ早いぞ。」
バフォメット(しまっ)
勇者「あーたたたたたたたたたー！」
バフォメットが姿勢を整えたため空から落ちてくる勇者に追い付かれてしまい、勇者からの攻撃をモロにくらい飛ばされるバフォメット。
リリム「バフォメット！！」
デュラハン「くっ！」
デュラハンが咄嗟にバフォメットを抱え地面に着地する。
デュラハン「しっかりしろ、バフォメット！」
勇者「あまり動かさない方がいい。」
デュラハン「何！」
勇者「今、そのバフォメットは」
リリムが駆け寄りバフォメットを揺さぶる。
リリム「大丈夫！？バフォメット！」
勇者「乳首の感度が十数倍に跳ね上がっている。」
バフォメット「ひゃん♥」
リリムがバフォメットを揺さぶると同時にバフォメットは体が跳ねる。
バフォメット「や、止めんか、今、動かされると……アン♥」
勇者「今の乳首では鎧が擦れるだけでもかなり感じるハズだ。」
リリム「なんて事を。」
デュラハン「くっ！」
バフォメット「ゆっくり！ゆぅっくり降ろすのじゃぞ！」
勇者「では、次はどちらだ？」
リリム「次は私が…」
デュラハン「いえ、次は私に行かせてくださいリリム様」
リリム「でも…」
デュラハン「分かっています、勝ち目がない事は。ですが、バフォメットの為に一矢報いたいのです。リリム様。」
リリム「………」
デュラハン「それに私は鎧の下に服をちゃんと着ているので多少は耐えれます。」
リリム「………分かった、貴方に任せるわ。」
勇者「決まった様だな」
デュラハン「次は私が相手だ！」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
デュラハン(私はバフォメットのように魔法は使えない。策を練るのもバフォメットの方が得意だ。)
デュラハンは剣を構える。それに対し勇者も構えをとる。
デュラハン(今の私に出来るのは剣を振るだけ、それも一瞬。)
デュラハン「ハァアアアア！！！」
デュラハン(この一瞬に全てを出しきる！)
勇者「行くぞ！！」
デュラハン「こい！」
二人の剣と拳が交差する………
ハラリ……
勇者が纏っていた服の切れ端が地面に落ちる。
その切れ端は地面に触れた瞬間に糸屑の束になり、
それを切っ掛けに次々に服は糸屑になり、遂に勇者は全裸になる。
デュラハン「………やはり刃は通らないか………」
勇者「分かってて向かってきたな。何故だ？」
デュラハン「生まれたままの姿になれば、少しは隙が出来ると思ったのだがな。
全く隙が無いとは。」
勇者「サンドワームに服を全部溶かされた事があってな、三日間全裸で過ごしたから裸ごときでは動じないぞ。」
デュラハン「そうか…」
勇者「それに、全裸より恥ずかしい事もある。」
そう言う勇者の手にはデュラハンのブラジャーとパンティが握られていた。
デュラハン「………えっ？」
勇者「私程になれば鎧の上から下着だけを取り出すことなど造作も無いこと。」
デュラハン「まさか、さっきから何か清々しいと感じていたが……」
勇者「どうだ？ノーパンノーブラの気分は」
デュラハン「キ、キャァァァァァ！！！」
勇者「後はお前だけだな、リリム。」
リリム「あの二人を倒すなんて、想像以上ね。」
勇者「どうする？もう勝てないのは分かってるのだろう？」
リリム「えぇ、十分にね。」
勇者「ならば、何故逃げない？」
リリム「ここで逃げたら、私の部下に示しがつかないからよ！」
勇者「いいだろう、お前には私の奥義で相手をしよう。」
リリム「かかってきなさい、逃げも隠れもしないわ。と言っても、出来ないのだろうけど。」
勇者「行くぞ！」
リリム「ええ！」
勇者「ハァァァァァ！！」
リリム「っ！」
リリム「？」(何ともない？)
リリムが恐る恐る目を開けると……
リリム「なっ！？」
リリムが今まで着ていた服が無くなり、変わりに町娘が着ているような、よく言えば控えめな悪く言えば地味な色の服を着させられていた。
リリム「これが奥義？ちょっと拍子抜けね。」
勇者「いや、それだけではない。」
リリム「？」
勇者「もうそろそろ効くハズだ。」
リリム「一体何を、」
そういいかけたリリムに突然、凄まじい快楽が襲いかかる。
リリム「アアアァァァァァァン♥♥♥♥♥」
リリムは凄まじい感覚に立っていられなくなりその場に崩れるように倒れこむ。
勇者「今のお前は全身の感度が数十倍にまで跳ね上がっている。そよ風でもイってしまうだろう。そして、」
勇者はぐったりとした触手を取り出す。
勇者「これはバフォメットが出した触手の一本、私の尻を狙って来た触手だ、千切れてしまい弱っているが、まだ生きている。」
リリム(ま、まさか。)ビクンビクン
勇者「栄養を求めようと近くにいる、『魔力が一番多くて水分を多く含んでいるところ』に行くだろうな。」
リリム(待って！今そんな事されたら！)ビクンビクン
勇者「帰すぞ。」ポトリ
触手「」うねうね
リリム(駄目！こっちに来ないで！お願いだから！)ビクンビクン
触手「」うねうね
リリム(バフォメット、デュラハン、助けて！)ビクンビクン
バフォメット「すまん、防音魔法を唱えるので精一杯じゃ。」
デュラハン「私って変態だったんだ………」シクシク
リリム(チクショーーー！！)ビクンビクン
触手「」うねうね
リリム「イヤアァァァァ『………♥♥♥♥♥♥』
バフォメット「ふぅ、間一髪じゃな。」
勇者「ではもう行ってもいいな。」
バフォメット「待て、一つ聞きたい事がある。」
勇者「何だ？」
バフォメット「何故魔物娘と、ワシらと戦う？気付いておるのだろう、魔物が人を殺さんという事は。」
勇者「………気になるだけだ。」
バフォメット「？」
勇者「スパッツを履いたドラゴンや水着を着たヴァンパイアを見てみたくてな。」
バフォメット「は？」
勇者「頼んでも着てくれないのでな、ああいう風にするしかなかったのだ」
そう言って勇者はリリムを指差す。
勇者「因みに今回は町娘風のリリムが触手に襲われている光景が見たかった」
バフォメット「………えっ、それだけかの！？他の魔物娘もか？」
勇者「氷の女王の時は笑顔が見たかっただけだ、サンドワームの時は中がどうなってるのか見てみたかった。」
バフォメット「えぇぇ………。」
勇者「次はサバトの幼女達が全員大人になったらどうなるか見てみるつもりだ。」
そう言って勇者は去っていった。残された三人は……
リリム『♥♥♥♥♥』ビクンビクン
デュラハン「変態、私は変態、ふへへへ、」
バフォメット「えぇぇ……。」
取り敢えず城に帰っていった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
一週間後、とある教団国家
「おい、聞いたかよ。あの破天荒な大勇者の話」
「昨日聞いたよ、不思議の国っつう所から帰ってきたって話だろ。」
「何だよ、知ってんのかよ。」
「でも、その国からマトモなまま帰ってきたのは大勇者様が初めてなんだろ。」
「やっぱ勇者様はすげぇな。」
同じ日、とある親魔国家
バフォメット「リリム殿、報告がある。入るぞ。」
リリム「いいわよ〜。」
バフォメット「何じゃ、デュラハンのヤツまた出掛けおったか。」
リリム「あの日から露出癖が出来たらしくて、多分またノーパンで彷徨いてるわね。」
バフォメット「そういうお主もアナルにハマっとるじゃろうが。」
リリム「私はいいんです〜。ターちゃんにしか迷惑かけてないもの。」
ターちゃん(触手)「」うねうね
バフォメット「まったく。」
リリム「そういえば報告ってなーに？」
バフォメット「ワシの友人のバフォメットが運営しよるサバトがあの勇者に襲われてな。」
リリム「あー、あの勇者ね。それで大丈夫だったの？」
バフォメット「なに、怪我人は一人も出とらん。ただし、」
リリム「ただし？」
バフォメット「全員、ボンキュボンの大人の女になっとる。」
リリム「………えっ？」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
その後も大勇者の被害者は増えていったという。
彼は剣や槍といった武器の類いはもちろんの事、防具の一つも持たず、己の肉体のみで魔物娘達と戦い続けている前代未聞の勇者として名を挙げており、すでに何十人もの魔物娘が彼の手にかかっているという。
そして今、彼を倒すべく、三人の魔物娘が彼の前に立ちはだかっていた………
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
とある草原
リリム「あなたが破天荒と言われている大勇者ね。」
勇者「ほぅ、リリムか、初めて見るな。私を倒しに来たのか…」
デュラハン「私達も居るのだがな。」
バフォメット「無視しないでもらいたいのぅ。」
勇者「すまないな、デュラハンとバフォメットは一度戦った事があるのでな。」
デュラハン(はったりでは無いな)
バフォメット(ワシらを前にして冷や汗一つ掻かんとはな)
リリム「その口ぶりからして。本人のようね。」
勇者「いかにも、私がその大勇者本人だ。それで？誰からかかってくるのだ？」
バフォメット「まずはワシから相手しようかの。」
そう言ってバフォメットは前に出つつ、手に愛用の鎌を召喚する。
勇者は背負っていた袋を草原から離れた木の近くに放り投げる。
バフォメット「ではゆくぞ」
勇者「こい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
戦い始めて数分後………
バフォメット(全く、どう鍛えたらああなるんじゃ？)
戦いは一方的であった。それも当然である、彼女は勇者の手が届く範囲の外を浮いており、
そこから様々な魔法を撃ち込んで居るのだ。必然的に勇者は打つ手が無くなる。しかし、
バフォメット(炎魔法を撃てばドラゴンのブレスよりも生ぬるいと言い、氷魔法を撃てば氷の女王の吹雪よりも暖かいと言いおる。他の魔法を撃っても同じような反応しよるし、全くどうしろというんじゃ。)
打つ手が無いのはバフォメットも同じであった、魔法が効かないのではどうしようもない。自慢の鎌も効くかどうか怪しいほどであるし、何より、わざわざ相手の距離で戦ってはこちらが痛い目を見るだけである。
バフォメット(鋼の筋肉とは言うがあれでは鎧といった方が正しいのう………ん？、鎧………)
そこまで考えてバフォメットは思い付く。
バフォメット(そうじゃ！外が駄目なら中からと言うではないか！)
バフォメットは一旦魔法を止める。
勇者「どうした。もう魔力切れか？」
そう言いながら見上げる勇者だが、身に纏っていた服はあちこちが破け、ぼろ雑巾のようになっていた。
しかし、その肉体には多少の汚れが着いているだけで、かすり傷一つ、ついて居なかった。
バフォメット「ぬふふ、お主、テンタクルと戦った事はあるかの？」
勇者「いや、残念ながらまだ無いな。」
バフォメット「では、その予行練習といこうかのう。」
そう言ってバフォメットが手をかざすと……
勇者「！？」
勇者の周りを無数の触手たちが取り囲んでいた。
バフォメット「いやぁ、ちょうどワシのサバトの近くに触手の森があってのぅ、そこから何百本か持ってきてやったぞ。」
バフォメットがそう喋っている内に勇者の姿は触手の渦の中に消えていた。
バフォメット「そこで穴という穴を開発してもらうとよいぞ、三日三晩かかると思うがな。ぬわっはっはっはっー。」
バフォメットは勝利を確信し高らかに笑う
バフォメット「はーっはっはっはっ」
勇者「テンタクルと戦った事は無いが、」
バフォメット「はっーはっはっはっ、ハッ！」
バフォメットは驚愕する。聞こえるはずのない声が聞こえ、あまつさえ、
勇者「触手の森で七日間過ごした事はあるぞ。」
自分と同じ目線に立って居るのだ。
バフォメット「バカな、どうやって……、なっ！」
いや、勇者は立っていなかった、勇者は自分のアナルを開発しようと突っ込んできた太い触手を尻に挟むことにより宙に浮かび上がったのである。
勇者「フン！」
彼は尚もアナルに入ろうと突っ込んでくる触手を足で切り離し、もう片方の足で触手を足場にバフォメットに飛び掛かる。
バフォメット「くっ！」
あまりに予想外な展開に反応が遅れ、防御魔法を使えずに鎌で防ぐはめになるバフォメット。
だが防御に使った鎌は彼の繰り出す手刀により柄がひしゃげ、衝撃によりバフォメットは地面に墜ちる。
バフォメット(不味い、下には触手が！)
自分の出した触手にヤられる訳にはいかないと、バフォメットは姿勢を整えつつ、触手達を元の森へと送り返す。
バフォメット(これで一先ずはあんs)
勇者「安心するにはまだ早いぞ。」
バフォメット(しまっ)
勇者「あーたたたたたたたたたー！」
バフォメットが姿勢を整えたため空から落ちてくる勇者に追い付かれてしまい、勇者からの攻撃をモロにくらい飛ばされるバフォメット。
リリム「バフォメット！！」
デュラハン「くっ！」
デュラハンが咄嗟にバフォメットを抱え地面に着地する。
デュラハン「しっかりしろ、バフォメット！」
勇者「あまり動かさない方がいい。」
デュラハン「何！」
勇者「今、そのバフォメットは」
リリムが駆け寄りバフォメットを揺さぶる。
リリム「大丈夫！？バフォメット！」
勇者「乳首の感度が十数倍に跳ね上がっている。」
バフォメット「ひゃん♥」
リリムがバフォメットを揺さぶると同時にバフォメットは体が跳ねる。
バフォメット「や、止めんか、今、動かされると……アン♥」
勇者「今の乳首では鎧が擦れるだけでもかなり感じるハズだ。」
リリム「なんて事を。」
デュラハン「くっ！」
バフォメット「ゆっくり！ゆぅっくり降ろすのじゃぞ！」
勇者「では、次はどちらだ？」
リリム「次は私が…」
デュラハン「いえ、次は私に行かせてくださいリリム様」
リリム「でも…」
デュラハン「分かっています、勝ち目がない事は。ですが、バフォメットの為に一矢報いたいのです。リリム様。」
リリム「………」
デュラハン「それに私は鎧の下に服をちゃんと着ているので多少は耐えれます。」
リリム「………分かった、貴方に任せるわ。」
勇者「決まった様だな」
デュラハン「次は私が相手だ！」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
デュラハン(私はバフォメットのように魔法は使えない。策を練るのもバフォメットの方が得意だ。)
デュラハンは剣を構える。それに対し勇者も構えをとる。
デュラハン(今の私に出来るのは剣を振るだけ、それも一瞬。)
デュラハン「ハァアアアア！！！」
デュラハン(この一瞬に全てを出しきる！)
勇者「行くぞ！！」
デュラハン「こい！」
二人の剣と拳が交差する………
ハラリ……
勇者が纏っていた服の切れ端が地面に落ちる。
その切れ端は地面に触れた瞬間に糸屑の束になり、
それを切っ掛けに次々に服は糸屑になり、遂に勇者は全裸になる。
デュラハン「………やはり刃は通らないか………」
勇者「分かってて向かってきたな。何故だ？」
デュラハン「生まれたままの姿になれば、少しは隙が出来ると思ったのだがな。
全く隙が無いとは。」
勇者「サンドワームに服を全部溶かされた事があってな、三日間全裸で過ごしたから裸ごときでは動じないぞ。」
デュラハン「そうか…」
勇者「それに、全裸より恥ずかしい事もある。」
そう言う勇者の手にはデュラハンのブラジャーとパンティが握られていた。
デュラハン「………えっ？」
勇者「私程になれば鎧の上から下着だけを取り出すことなど造作も無いこと。」
デュラハン「まさか、さっきから何か清々しいと感じていたが……」
勇者「どうだ？ノーパンノーブラの気分は」
デュラハン「キ、キャァァァァァ！！！」
勇者「後はお前だけだな、リリム。」
リリム「あの二人を倒すなんて、想像以上ね。」
勇者「どうする？もう勝てないのは分かってるのだろう？」
リリム「えぇ、十分にね。」
勇者「ならば、何故逃げない？」
リリム「ここで逃げたら、私の部下に示しがつかないからよ！」
勇者「いいだろう、お前には私の奥義で相手をしよう。」
リリム「かかってきなさい、逃げも隠れもしないわ。と言っても、出来ないのだろうけど。」
勇者「行くぞ！」
リリム「ええ！」
勇者「ハァァァァァ！！」
リリム「っ！」
リリム「？」(何ともない？)
リリムが恐る恐る目を開けると……
リリム「なっ！？」
リリムが今まで着ていた服が無くなり、変わりに町娘が着ているような、よく言えば控えめな悪く言えば地味な色の服を着させられていた。
リリム「これが奥義？ちょっと拍子抜けね。」
勇者「いや、それだけではない。」
リリム「？」
勇者「もうそろそろ効くハズだ。」
リリム「一体何を、」
そういいかけたリリムに突然、凄まじい快楽が襲いかかる。
リリム「アアアァァァァァァン♥♥♥♥♥」
リリムは凄まじい感覚に立っていられなくなりその場に崩れるように倒れこむ。
勇者「今のお前は全身の感度が数十倍にまで跳ね上がっている。そよ風でもイってしまうだろう。そして、」
勇者はぐったりとした触手を取り出す。
勇者「これはバフォメットが出した触手の一本、私の尻を狙って来た触手だ、千切れてしまい弱っているが、まだ生きている。」
リリム(ま、まさか。)ビクンビクン
勇者「栄養を求めようと近くにいる、『魔力が一番多くて水分を多く含んでいるところ』に行くだろうな。」
リリム(待って！今そんな事されたら！)ビクンビクン
勇者「帰すぞ。」ポトリ
触手「」うねうね
リリム(駄目！こっちに来ないで！お願いだから！)ビクンビクン
触手「」うねうね
リリム(バフォメット、デュラハン、助けて！)ビクンビクン
バフォメット「すまん、防音魔法を唱えるので精一杯じゃ。」
デュラハン「私って変態だったんだ………」シクシク
リリム(チクショーーー！！)ビクンビクン
触手「」うねうね
リリム「イヤアァァァァ『………♥♥♥♥♥♥』
バフォメット「ふぅ、間一髪じゃな。」
勇者「ではもう行ってもいいな。」
バフォメット「待て、一つ聞きたい事がある。」
勇者「何だ？」
バフォメット「何故魔物娘と、ワシらと戦う？気付いておるのだろう、魔物が人を殺さんという事は。」
勇者「………気になるだけだ。」
バフォメット「？」
勇者「スパッツを履いたドラゴンや水着を着たヴァンパイアを見てみたくてな。」
バフォメット「は？」
勇者「頼んでも着てくれないのでな、ああいう風にするしかなかったのだ」
そう言って勇者はリリムを指差す。
勇者「因みに今回は町娘風のリリムが触手に襲われている光景が見たかった」
バフォメット「………えっ、それだけかの！？他の魔物娘もか？」
勇者「氷の女王の時は笑顔が見たかっただけだ、サンドワームの時は中がどうなってるのか見てみたかった。」
バフォメット「えぇぇ………。」
勇者「次はサバトの幼女達が全員大人になったらどうなるか見てみるつもりだ。」
そう言って勇者は去っていった。残された三人は……
リリム『♥♥♥♥♥』ビクンビクン
デュラハン「変態、私は変態、ふへへへ、」
バフォメット「えぇぇ……。」
取り敢えず城に帰っていった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
一週間後、とある教団国家
「おい、聞いたかよ。あの破天荒な大勇者の話」
「昨日聞いたよ、不思議の国っつう所から帰ってきたって話だろ。」
「何だよ、知ってんのかよ。」
「でも、その国からマトモなまま帰ってきたのは大勇者様が初めてなんだろ。」
「やっぱ勇者様はすげぇな。」
同じ日、とある親魔国家
バフォメット「リリム殿、報告がある。入るぞ。」
リリム「いいわよ〜。」
バフォメット「何じゃ、デュラハンのヤツまた出掛けおったか。」
リリム「あの日から露出癖が出来たらしくて、多分またノーパンで彷徨いてるわね。」
バフォメット「そういうお主もアナルにハマっとるじゃろうが。」
リリム「私はいいんです〜。ターちゃんにしか迷惑かけてないもの。」
ターちゃん(触手)「」うねうね
バフォメット「まったく。」
リリム「そういえば報告ってなーに？」
バフォメット「ワシの友人のバフォメットが運営しよるサバトがあの勇者に襲われてな。」
リリム「あー、あの勇者ね。それで大丈夫だったの？」
バフォメット「なに、怪我人は一人も出とらん。ただし、」
リリム「ただし？」
バフォメット「全員、ボンキュボンの大人の女になっとる。」
リリム「………えっ？」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
その後も大勇者の被害者は増えていったという。
17/06/27 22:47更新 / I to so
戻る
次へ