まどろみ
目が覚めると空が見えた。雲が薄い水色の空をふよふよと横切っている。気温はちょうど良く、風は微風。二度寝できそうな環境であったが、体にかかる正体不明の荷重がそれを邪魔する。
視線を真横に移すと、どうやら私は草原の中心で眠っていたようだ。青々とした草が私の耳元を風で揺れる度にくすぐって、とても不愉快だった。今すぐ草を払いたいが、何かが私の体にのしかかっているようで、腕を動かせない状態にあった。
しかしここはどこで、一体なぜ私はこんな所で野宿しているのだろう。思い出そうとするが、どうにも思い出せない。私は健康に気を遣う人間で、寝るときは必ずベッドと決めている。そんな己に設けたルールを破るほどの何かがあったということなのだろうが、何かが股間をゆったり刺激していて、思考を不安定にさせていた。
「なにごとかなぁ」
とにかく体を起こして状況の把握と過去を取り戻さなければならないのだが、どうしてか体に力が入らない。体が怠惰を貪っているようだった。
その時、体の上にあった重くて大きい何かが、少しだけ動いた。同時に股間から感じている奇妙な刺激が、急に強くなる。
そういえば私は裸だった。なぜ気付かなかったのかは私にも分からない。もしかすると全身の感覚が鈍くなってるのだろうか?
上の何かは、質量を私の腰の部分に集中させる。上半身に受けていた圧迫感が無くなる。
そして私の視界に、一人の女性の顔が映ったのである。
「えへへ〜。おはよ〜♪」
私の瞳を覗いて、女性はにへらと笑う。それはゆったりとした、ふわふわな笑顔。
彼女のクリーム色のクセの強いクセっ毛の頭の両サイドには、羊の巻き角があった。
魔物。
私の頭はそう結論を出した。
「じゃあ、起きたしぃ……しよ〜♪」
魔物は上から私を見下ろすように眺めながら体を揺すり始めた。正確なは、腰を動かし始めたのだ。
性交している。
特に興奮してもいないのに私の性器が勃起しているのは、おそらく生理現象によるものだろう。
下半身、特に生殖器から感じる奇妙な刺激はこれだったのか。
私の頭はさらに推理を発展させる……果たして彼女は私が寝ているところを発見して襲ったのか、それとも私が彼女と性交し共に疲れて繋がりながら眠ったのか。
そんな風に考えている私をよそに、魔物は私の上で腰をグリグリと押し付け、乳首を舐めて刺激し、私を絶頂に誘おうとしている。膣もキュウキュウと締め付け、奥にいけばいくほど、その締め付けは強くなる。
「ん……ちぅ、ちゅ……んぁう……♪」
魔物は幸せそうに舌を出して涎を垂らしながら、私の生殖器を自分の膣で貪っている。
私は考えるのを止めて、試しに、彼女に腰をぶつけてみる。すると魔物はビクビクと震えながら引いた弓のように反り、膣をより強く締め付ける。一方の私も、たった1回だけの責めで味わった、搾られるかのような快楽がお返しとばかりに脳に伝わる。
「ひゃ、んあぁ……♪おくぅ、ズンってきたぁ……♪」
悦びに声を漏らし、より一層激しく乱暴に腰を振りだす魔物。
「きてぇ♪もっとぉ、きもちぃことしましょ〜?」
魔物は私の唇に自分の唇を重ね、舌をにゅるりと口の中に滑り込ませる。そして密着しながら、ガンガン腰をひたすら私にぶつけてくる。私も再びあの搾られる快楽を欲して、負けじと腰をぶつけ返す。
彼女の強姦は、すっかり和姦に変わっていた。
彼女の膣内は驚くほどに濡れきっており、結合部から私の性器を伝ってトロトロの愛液が大量に溢れてくる。
私はまどろみに包まれたような、ぼんやりとした意識の奥に、激しく燃える情欲の炎の煌めきを見た。その煌めきと共に、私の体は意識と切り離されたかのように魔物を求め、より深くより激しく、魔物を責め立てた。
「やぁ、あはぁ♪しきゅーのおくち、おちんちんとキスしてるぅ♪」
そんな淫らな言葉を発しながら、私の上で全身で、跳ねる兎のようにピストンする魔物。
やがて来るであろう絶頂が近付くと共に、射精欲が下半身の感覚を痺れさせる。そのまま彼女の女性器にぶちまけてやると言わんばかりに、私の責めは無意識に速くなった。
「あっ、い、イ……ふにゃああぁぁぅっ!」
先に達したのは魔物の方だった。ガクガクと震え、白目を剥いて快楽に蕩けた顔を見せた。私はその顔に強い魅力を感じ、合わせるように彼女の子宮に精液を、文字通りぶちまけた。
今まで人生の中で何度自慰をしたか分からないが、少なくともこれほどまで大量の射精をしたのは初めてだった。
「えへへ♪いーっぱい、ありがとぉ〜♪」
萎えた性器が魔物の膣から抜け出ると、私の精液が溢れ出てタラタラと性器に垂れ落ちる。
魔物は様々な体液に汚れた性器を丹念に舐め洗う。
「もったいなぁい……んちゅ、れる、ちゅ……」
全て舐めきると、魔物は私に抱きついて、すぅすぅと寝息を立てる。それにつられるように、私の意識が薄れていく。
寝入るギリギリの中で、私は思い出した。
私は数日も、この草原で二人きり、起きて交わって寝ていることを。
視線を真横に移すと、どうやら私は草原の中心で眠っていたようだ。青々とした草が私の耳元を風で揺れる度にくすぐって、とても不愉快だった。今すぐ草を払いたいが、何かが私の体にのしかかっているようで、腕を動かせない状態にあった。
しかしここはどこで、一体なぜ私はこんな所で野宿しているのだろう。思い出そうとするが、どうにも思い出せない。私は健康に気を遣う人間で、寝るときは必ずベッドと決めている。そんな己に設けたルールを破るほどの何かがあったということなのだろうが、何かが股間をゆったり刺激していて、思考を不安定にさせていた。
「なにごとかなぁ」
とにかく体を起こして状況の把握と過去を取り戻さなければならないのだが、どうしてか体に力が入らない。体が怠惰を貪っているようだった。
その時、体の上にあった重くて大きい何かが、少しだけ動いた。同時に股間から感じている奇妙な刺激が、急に強くなる。
そういえば私は裸だった。なぜ気付かなかったのかは私にも分からない。もしかすると全身の感覚が鈍くなってるのだろうか?
上の何かは、質量を私の腰の部分に集中させる。上半身に受けていた圧迫感が無くなる。
そして私の視界に、一人の女性の顔が映ったのである。
「えへへ〜。おはよ〜♪」
私の瞳を覗いて、女性はにへらと笑う。それはゆったりとした、ふわふわな笑顔。
彼女のクリーム色のクセの強いクセっ毛の頭の両サイドには、羊の巻き角があった。
魔物。
私の頭はそう結論を出した。
「じゃあ、起きたしぃ……しよ〜♪」
魔物は上から私を見下ろすように眺めながら体を揺すり始めた。正確なは、腰を動かし始めたのだ。
性交している。
特に興奮してもいないのに私の性器が勃起しているのは、おそらく生理現象によるものだろう。
下半身、特に生殖器から感じる奇妙な刺激はこれだったのか。
私の頭はさらに推理を発展させる……果たして彼女は私が寝ているところを発見して襲ったのか、それとも私が彼女と性交し共に疲れて繋がりながら眠ったのか。
そんな風に考えている私をよそに、魔物は私の上で腰をグリグリと押し付け、乳首を舐めて刺激し、私を絶頂に誘おうとしている。膣もキュウキュウと締め付け、奥にいけばいくほど、その締め付けは強くなる。
「ん……ちぅ、ちゅ……んぁう……♪」
魔物は幸せそうに舌を出して涎を垂らしながら、私の生殖器を自分の膣で貪っている。
私は考えるのを止めて、試しに、彼女に腰をぶつけてみる。すると魔物はビクビクと震えながら引いた弓のように反り、膣をより強く締め付ける。一方の私も、たった1回だけの責めで味わった、搾られるかのような快楽がお返しとばかりに脳に伝わる。
「ひゃ、んあぁ……♪おくぅ、ズンってきたぁ……♪」
悦びに声を漏らし、より一層激しく乱暴に腰を振りだす魔物。
「きてぇ♪もっとぉ、きもちぃことしましょ〜?」
魔物は私の唇に自分の唇を重ね、舌をにゅるりと口の中に滑り込ませる。そして密着しながら、ガンガン腰をひたすら私にぶつけてくる。私も再びあの搾られる快楽を欲して、負けじと腰をぶつけ返す。
彼女の強姦は、すっかり和姦に変わっていた。
彼女の膣内は驚くほどに濡れきっており、結合部から私の性器を伝ってトロトロの愛液が大量に溢れてくる。
私はまどろみに包まれたような、ぼんやりとした意識の奥に、激しく燃える情欲の炎の煌めきを見た。その煌めきと共に、私の体は意識と切り離されたかのように魔物を求め、より深くより激しく、魔物を責め立てた。
「やぁ、あはぁ♪しきゅーのおくち、おちんちんとキスしてるぅ♪」
そんな淫らな言葉を発しながら、私の上で全身で、跳ねる兎のようにピストンする魔物。
やがて来るであろう絶頂が近付くと共に、射精欲が下半身の感覚を痺れさせる。そのまま彼女の女性器にぶちまけてやると言わんばかりに、私の責めは無意識に速くなった。
「あっ、い、イ……ふにゃああぁぁぅっ!」
先に達したのは魔物の方だった。ガクガクと震え、白目を剥いて快楽に蕩けた顔を見せた。私はその顔に強い魅力を感じ、合わせるように彼女の子宮に精液を、文字通りぶちまけた。
今まで人生の中で何度自慰をしたか分からないが、少なくともこれほどまで大量の射精をしたのは初めてだった。
「えへへ♪いーっぱい、ありがとぉ〜♪」
萎えた性器が魔物の膣から抜け出ると、私の精液が溢れ出てタラタラと性器に垂れ落ちる。
魔物は様々な体液に汚れた性器を丹念に舐め洗う。
「もったいなぁい……んちゅ、れる、ちゅ……」
全て舐めきると、魔物は私に抱きついて、すぅすぅと寝息を立てる。それにつられるように、私の意識が薄れていく。
寝入るギリギリの中で、私は思い出した。
私は数日も、この草原で二人きり、起きて交わって寝ていることを。
15/01/01 23:40更新 / 祝詞