まもののどうわ あかずきん
むかーし、むかし。
あるところに、まだ少しあどけなさの残る、女の子のように小さく可愛い男の子がありました。
その美貌とも言い表される可愛らしさは、誰よりも可愛がるこの子のお母さんやおばあちゃんは勿論のこと、街の女性を皆惚れ込ませてしまいます。
そしてその魅力は森に住む狼たちをも虜にしてしまうのです。曰く、この子を見ていると、やりたくてやりたくて堪らなくなりすぎて、襲いかかって行為におよぶ前に胸がいっぱいになってしまうとか。
勿論、この子は無自覚です。恐ろしい子。
あるとき、男の子のおばあちゃんが、紅いビロウドで頭巾をこしらえてやりました。すると、それがまた良く似合うのです。それが反響に反響を呼び、いつしかこの子は、赤ずきん、赤ずきんと呼ばれるようになったのです。
ある日のこと。
お母さんは赤ずきんを呼んで言いました。
「どうしたの?お母さん」
「おばあちゃん、病気になっちゃったのよ。ねぇ、赤ずきん。おばあちゃんのお見舞いに行ってあげて?おばあちゃん、可愛い赤ずきんが大好きだから、きっと元気になるわ」
「うん、わかった。行ってくるよ」
「それじゃあ、このケーキと上等なワインを持っていって」
しかし、お母さんは心配でした。赤ずきんは一人でおばあちゃんの所へ行くのは初めてです。それに、森への道の途中にある小さな村の女たちは赤ずきんを大層気に入っていて、それを切り抜けたとしても森には危ない狼が住んでいます。
もし赤ずきんに何かあったとしたら、お母さんの野望である『近親相姦』が果たせなくなります。
しかしお母さんは用事があって、一緒には行けません。
「赤ずきん」
「なに?」
「知らない女の人には?」
「ついてかない」
「狼に話しかけられても?」
「知らんぷり」
「うまい話に?」
「落とし穴」
「ひとよひとよに?」
「ひとみごろ」
「はい、行ってらっしゃい」
「行ってきまーす!」
おばあちゃんの家は、ここから歩いて30分ぐらいかかる森の中です。
その日はとてもいい天気。
女性たちの視線の網をかいくぐって街を無事に抜けて森に入ると、少しして狼が現れました。
「あらぁ♪こんにちは、可愛い可愛い赤ずきんきゅん♪」
狼のお姉さんは赤ずきんにニコニコしながら話しかけました。
赤ずきんはお母さんの言葉を思い出しましたが、赤ずきんには、目の前でニコニコしているお姉さんが悪い狼には見えません。
「『きゅん』ってなんですか……こんにちは、狼さん」
「はぁい、こんにちは〜♪(うっひょおぉ可愛いー!この世の生き物じゃないわぁ)」
返事をすると、ニヤニヤしながら狼のお姉さんは尋ねました。
「赤ずきんきゅん、今日はどこに行くの?一人で」
「おばあちゃんが病気になっちゃんたんだ。だからぼく、お見舞いに行くんだ」
「そうなの。偉いわねぇ(やっべぇ健気可愛いハァハァ)」
「じゃあ、ぼくは行くね。またね!」
「気をつけてねー!」
遠くなっていく赤ずきんの背を見送る狼のお姉さん。
見えなくなったところで、狼のお姉さんは声色を変えました。
「機は熟した。BBAが邪魔だ」
お姉さんの回りにいっぱい他のお姉さんが集まります。
「姐さん、どうします?」
「まずはあのBBAを誘拐するんだ。身ぐるみ剥がしてな」
「へい」
「んで、あたしがBBAの服を着て赤ずきんきゅんを欺き襲う。BBAはサバトに連れてって若返りの魔法で若くしてアタシらの仲間になってもらうか」
「そ、それで……なんですけど……」
「分かってるよ」
お姉さんはニヤリと笑います。
「長かった……ようやく、襲えずじまいの泣きオナニー寝入りが終わるんだ。成功したら、回し食いしよう」
すっかり意気揚々の狼たちは赤ずきんより先回りして、おばあちゃんの家に向かいました。
トントン、と扉をノックすると、奥の方から
「はいはい、どなた?」
と、おばあちゃんの声。
お姉さんは赤ずきんそっくりの男の子の声を出します。
「おばあちゃん、ぼくだよ。赤ずきんだよ」
それを聞いたおばあちゃんは嬉しそうな声で言いました。
「赤ずきんかい?さあさあ、おいで。カギは掛かってないから、戸を押して入ってきとくれ。おばあちゃん、体が弱くて起きられないからね」
「そう、それじゃあ……遠慮なく」
狼さんたちが一斉におばあちゃんの家に侵入します。
「お、お客様!あーっ!そんな、困ります!お洋服が!あーっ!お客様!あーっ…………」
赤ずきんはようやく、おばあちゃんの家に着きました。
おばあちゃんの家の戸が開いてるのを見て不思議に思いました。
「おかしいな……いつもは鍵を掛けてるのに」
入ると、いつもと違う匂いがしました。しかし赤ずきんには、それが雌狼の匂いだとは知りもしません。
奥のベッドにはおばあちゃんが寝ています。
「こんにちは、おばあちゃん」
赤ずきんは元気よく挨拶しますが、返事がありません。
赤ずきんはベッドに近付きました。
(どうしたんだろう……おばあちゃん、なんか変だ。病気でこんなになっちゃったのかな……?)
「おばあちゃん。おばあちゃんの耳はずいぶん大きいんだね」
すると、おばあちゃんに化けた狼が、にやけて涎を垂らしながら言いました。
「そうとも。可愛い赤ずきんの声を、一言も聞き漏らさないようにね(早く食べたい早く食べたい早く食べたい……!)」
「そ、それに目が大きくて光ってて……なんだか怖いよ」
「怖がらなくていいよ。赤ずきんの姿をよーく見るためだから(怖がる顔もすっごい可愛いわぁ)」
「それにおばあちゃん、背……おっきくなった?なんだか若いというか、髪の毛の色も……」
「ああ、そりゃあ大きくないと、赤ずきんを……」
「ぼ、ぼくを……?」
「食べられないからねぇっ!」
狼はガバッと赤ずきんの両肩を掴み、ぐいと引き寄せてベッドに押し倒しました。
赤ずきんはあまりの行動の速さに抵抗ができません。
押し倒されて、はじめて赤ずきんはおばあちゃんの正体が道中の狼だと知りました。
「お、おねぇさん……!?」
「えへへ、捕まえちゃったぞぉ」
じたばたしてみるも、力の差が大きすぎて身動きできません。
そんな中、自分の押し倒されているベッドが妙に湿っていて生暖かいことに気が付きます。同時に、頭の中が真っ白になりそうな、表現しがたい匂い。
「ベッドが濡れてるのはね、君を待ってる間ずーっとオナってたからだよ。匂いは私のフェロモン。もう赤ずきんきゅんのせいで早く犯したいって体が疼いちゃうの……発情期を早めたの、赤ずきんきゅんのせいだよ?」
「オナ……?フェロモン?おねぇさん、なにを言ってるの……?」
性教育が済んでいない赤ずきんは狼の言葉が分かりませんでした。
一方の狼は赤ずきんに馬乗りになって、下着から愛液をだらだらと垂れ流しながら、戸惑う赤ずきんの顔を見てはテンションをアゲアゲにして悶絶しています。
そして狼はいきなり、涙ぐんだ表情を見せました。
「お姉さんね、ずっとずーっと、赤ずきんきゅんのこと好きだったんだよ?」
「おねぇさん……?」
狼は拘束するときと違い、赤ずきんを優しく抱き締めます。身長差的に頭が豊満な狼の胸に埋まった赤ずきんの心臓は、まわりに聞こえるんじゃないかというほど速く強く動いていました。
「赤ずきんきゅんは可愛いから、みんなの人気者、でしょ……?だからお姉さんね、不安で不安でしょうがなかったんだよ?誰かに盗られちゃうんじゃないか。誰かに持ってかれちゃうんじゃないか……」
震える声の狼のセリフは、赤ずきんのキスで遮られました。
慣れてない、不器用なキス。
「ん……っは」
涙が零れる狼に、赤ずきんは微笑みます。
「ごめんね、狼さん」
「あ、うん…………って」
狼は顔を真っ赤にして再びがっしりと捕まえます。
「なにデキる男になってんのよ!別の方向でも惚れそうになったじゃない!」
「うわーごめんなさいー!」
「こうなったらもう容赦しないわよ……っ!」
狼は赤ずきんの短パンを下着ごと一気に爪で引き裂くと、雌狼のフェロモンに当てられてピクピクと震えながら大きくなって反っている小さな陰茎が。
「うわ、あ、あ……!」
恥ずかしさのあまり赤ずきんは紅潮した顔を両手で隠します。
狼はゴクリと生唾を飲みます。
(うっは……!これが赤ずきんきゅんの……)
狼は手を震わせて、国宝級の品を扱うようにそっと手で包み込みます。
その瞬間、赤ずきんは「んはぅっ!?」と腰を浮かせて悲鳴を上げました。
「お、狼さん!?なにしてるの!?」
「なにって?」
「いや、だって……それ、き、汚いから……触っちゃ……っ!」
「赤ずきんきゅんのおちんちんは汚くないよ。だって赤ずきんきゅん、童貞さんだもんね……♪」
「ど、どうて……んぁあっ!」
突然、赤ずきんの視界に火花が散ります。
下半身を見ると、自分の陰茎が狼の口の中に含まれてるのが分かりました。
「ん、ちゅ……じゅ……んっ」
舌と口内の肉でしごかれる、赤ずきんは感じたことのない快楽と艶かしい音を聞いて、さらに顔を赤くして体をびくつかせます。
顔は一気に蕩け、口元はだらしなく緩んでいます。理解不能な快楽によって赤ずきんの体から力という力が抜け、もはや押さえつける必要は無くなっていました。
「お、狼さん!やめ、やめてっ!」
しかし赤ずきんは急に意識を覚醒させ、開放された両手で狼の頭を股間から離そうとします。
けれども初々しい童貞のそれの味わいに夢中になっている狼は、赤ずきんが拒めば拒むほど舌による愛撫をより激しくします。
「でちゃう、くる!なんか、あがってぇ……っ!」
「大丈夫よ赤ずきんきゅん♪いっぱーい、ぴゅっぴゅしていいのよー」
そして狼はトドメを刺すように、舌を器用に使って皮を剥きました。
「ひ、ぐ、かは……んぁ、あ、狼さああぁんっ!」
「ん、んむぐぅぅ……♪」
どぷん、と。
赤ずきんは狼の口の中に吐精しました。
赤ずきんの精通の証を受けとめた狼の顔は、脳髄を融かすような濃厚で至福の味に顔を蕩けさせました。
そのまま狼は口の中の精液を自分の手に吐き出し、その白濁を肩で息している赤ずきんに見せました。
「ほら見て……♪これ、お姉さんの口に出した赤ずきんきゅんの精液」
「せー……えき?」
「そうよ?お姉さんの大好きなモノなの。この精液で赤ちゃんできるのよ」
説明し終えると狼は啜って精液を口に戻し、そのまま喉を鳴らして呑みました。
赤ずきんのぺニスは大量に精を吐き出した後だというのに、萎えたりせず、むしろさらに大きく反ったままです。
それを見た狼は、下着を脱いでゆっくりと赤ずきんに跨がって、これ以上に無く蜜に塗れきった秘部にぺニスの先をあてがいます。
「お、ねぇさん……?」
「今から……もーっと気持ちいいことしてあげる……♪」
「きもちいいこと?」
「不安な顔をしなくていい。お姉さんに全部任せて、楽にしてて」
そう言って、一気に狼は腰を落としました。
「ぁあんっ♪きたぁ……赤ずきんきゅんの童貞、貰っちゃったぁ……♪」
「あッ……くぅ!」
二人の喘ぎが重なります。
「はぁ、あ、赤ずきんきゅんすごぉ……っ♪ちっちゃくてもしっかりお姉さんを犯してるぅ♪」
「おねぇさ……ああ、んぅっ!」
狼は赤ずきんの悶える顔を見て嗜虐的な顔をし、ゆっくりと腰をぐりぐり赤ずきんに押し付ける。
「あ、うあ、おねぇさん!またくる!出る!精液、また……!」
「だーめ」
赤ずきんの悲鳴と小刻みに痙攣する肉棒に射精を感じとった狼は、激しかった腰の動きをピタリと止めました。
「え、なんで……?」
「初めてで……んっ、すぐ出したいのは分かるけど……でも、ちゃんと我慢すること、覚えないとね……あんっ♪」
赤ずきんの肉棒を根本まで入れたまま、狼は女性器の筋肉に意識を集中させて膣壁を動かし、無数のひだをゆっくり舐めるように赤ずきんの肉棒を締め付けます。
股がられて動けないうえに拒みようがない状態での快楽、さらには寸止めと、赤ずきんもとい童貞にはたまったもんじゃありません。
「あぁ、うわ……はぁ……あひぃっ!とめてよぉっ!」
「ほらほらぁ♪がんばれがんばれ♪」
「ひっぐ……おねがいだよぉ……出したいよぉ……」
涙をぽろぽろと流しながら、快楽に負けて必死におねだりする赤ずきんの姿に狼は戸惑い、少しやり過ぎたと思いました。
「じゃあ……えい!」
ぎゅるん。
赤ずきんの視界が回転して、赤ずきんの視界には、ベッドに寝転がる狼。
体は、繋がったまま。
「今度は、赤ずきんきゅんが私を犯して♪」
「え、う、うん……」
赤ずきんは狼に抱きついて、むしゃぶりつくように胸に顔を埋め、体重を乗せて腰をぶつけ始めました。
「うわ、うう……っ!おねぇさん、これすごいよぉ……気持ちよくて動くの止まんないよぉ!」
「ああんっ♪赤ずきんきゅん逞しいわよ、すっごく男らしいわ!ほらもっと、お姉さんを気持ちよくしてぇ!」
ごぷ。
赤ずきんは3回ほどのストロークですぐに達してしまいました。
少し驚いた様子で狼は上半身を起こします。
「あら、赤ずきんきゅんもう……?」
「はーっ、はーっ……ご、ごめんなさい……」
「お姉さんの体が気持ち良かったんだ……?素直だもんねぇ、赤ずきんきゅんは♪」
狼はそう言って赤ずきんの腰に脚を回し、ぐいと自分に寄せます。
「まだイケる?」
「は、はい!」
「じゃあ来て……ああっ♪もう赤ずきんきゅんったらがっつきすぎぃ♪」
再び動き出す赤ずきん。それはさっきよりも早いピッチで、本能を剥き出しに、犬のように乱暴に腰をぶつけます。
獣のように求めて腰をぶつける赤ずきんの姿に、すっかり狼は惚れきっていました。打ち込まれるたびに顔を蕩けさせ、赤ずきんを受け入れます。
「そう、そうよ!出しちゃっても動いて……んん、はぁっ♪」
「はぁ、はぁ……ああっ、お姉さん!おねぇさぁん!」
狼と赤ずきんが睦み合っているのと時は同じくして、おばあちゃんは、とある町のサバトに連れて行かれていました。
おばあちゃんは全裸で、両手両足は植物の蔓で拘束されています。
「ほう?随分お年を召しておるわ」
おばあちゃんの顔を見て、バフォメットは笑います。
おばあちゃんはバフォメットを睨み付けますが、バフォメットは全く動じません。
「さて、貴様らのお望み通り『ほどほどに』幼くすればよいのじゃな?」
ぶん、とバフォメットは鎌を振ります。
「では始めるかの」
「こう?お姉さん、気持ちいい?」
「ああ、ああっ、きもちいいのぉ」
二人はもう3時間も交わっていました。
ですが二人の頭の中に時間という概念はありません。
ケダモノと化した赤ずきんはもう何十発も狼を孕ませるために精液を注ぎました。
狼の腹は幼いケダモノの精液を溜め込んで妊婦のように膨らんでいます。
二人の顔はただただ快楽に蕩け爛れていました。狼の目はもう白目になり、呂律は回ってません。
「お姉さん、出してもいいよね?」
「らして……もっろ、なかぁ……♪」
赤ずきんは体を震わせて、また膣内に精を迸らせます。
限界まで精液が充満しているために、赤ずきんが射精した分の精液がぶぴゅっと音を立てて結合部から溢れました。
赤ずきんは力尽きて繋がったまま狼の上に倒れ、寝息を立てて眠りました。
狼はすやすやと眠る赤ずきんの頭を撫でて、幸せな気持ちのまま目を閉じ――
「姐さん、帰りますよー」
外の見張りをしていた狼の一人がズカズカと入ってきます。
「ええー?余韻に浸らせるとか無いのー?」
「ええー、じゃないですよ。まったく、いつまでお楽しみしてやがんだこのエロ狼」
「私知ってんだから。アンタ、外で猟師の少し年いった男捕まえてヤってたでしょ?」
「っぐ、と、ともかく帰りますよ」
「やだやだやだー!やーだー!一緒に寝るのー!」
「……(イラッ」
このまま狼はたんこぶ1つ作って赤ずきんをおぶってテイクアウトしましたとさ。
赤ずきんとおばあちゃんが行方不明になったという話はすぐに街の女性たち中に広がった。
赤ずきんを好き過ぎる女性の中には墓を買うと言い出す者もいました。
赤ずきんのお母さんは絶望し、七日七晩泣き崩れたといいます。
そして数日後。
「ここが我らの住み処だ」
「へぇ、驚いたね。こんな岩山に住んでるのかい」
「あまり婆くさい口調はやめとけ。男にモテんぞ」
「ふん。肉体は二十歳のでも、中身は70のババアさね」
すっかりワーウルフに慣れたおばあちゃんは群れの住み処である大きな岩山に案内されていました。
群れの狼たちはおばあちゃんを凝視していますが、ワーウルフになって気の強い性格になったおばあちゃんは気にもしません。
「お前、腹は減ってないか?」
「だいぶ減ったね」
「集団で狩りをするにはまだ時間がある。挨拶がてら、ボスと交わるといい」
そう言われて大きな洞窟に案内されると、奥の方から甲高い喘ぎ声が響いてきます。
そして奥にたどり着くと……
「え……?」
おばあちゃんは目を疑いました。
それもそうでしょう。
「あん、ん、んひぃっ……♪」
「あれ、新しい仲間かな?」
当たり前のように狼と交わっている赤ずきんがいたのですから。
あるところに、まだ少しあどけなさの残る、女の子のように小さく可愛い男の子がありました。
その美貌とも言い表される可愛らしさは、誰よりも可愛がるこの子のお母さんやおばあちゃんは勿論のこと、街の女性を皆惚れ込ませてしまいます。
そしてその魅力は森に住む狼たちをも虜にしてしまうのです。曰く、この子を見ていると、やりたくてやりたくて堪らなくなりすぎて、襲いかかって行為におよぶ前に胸がいっぱいになってしまうとか。
勿論、この子は無自覚です。恐ろしい子。
あるとき、男の子のおばあちゃんが、紅いビロウドで頭巾をこしらえてやりました。すると、それがまた良く似合うのです。それが反響に反響を呼び、いつしかこの子は、赤ずきん、赤ずきんと呼ばれるようになったのです。
ある日のこと。
お母さんは赤ずきんを呼んで言いました。
「どうしたの?お母さん」
「おばあちゃん、病気になっちゃったのよ。ねぇ、赤ずきん。おばあちゃんのお見舞いに行ってあげて?おばあちゃん、可愛い赤ずきんが大好きだから、きっと元気になるわ」
「うん、わかった。行ってくるよ」
「それじゃあ、このケーキと上等なワインを持っていって」
しかし、お母さんは心配でした。赤ずきんは一人でおばあちゃんの所へ行くのは初めてです。それに、森への道の途中にある小さな村の女たちは赤ずきんを大層気に入っていて、それを切り抜けたとしても森には危ない狼が住んでいます。
もし赤ずきんに何かあったとしたら、お母さんの野望である『近親相姦』が果たせなくなります。
しかしお母さんは用事があって、一緒には行けません。
「赤ずきん」
「なに?」
「知らない女の人には?」
「ついてかない」
「狼に話しかけられても?」
「知らんぷり」
「うまい話に?」
「落とし穴」
「ひとよひとよに?」
「ひとみごろ」
「はい、行ってらっしゃい」
「行ってきまーす!」
おばあちゃんの家は、ここから歩いて30分ぐらいかかる森の中です。
その日はとてもいい天気。
女性たちの視線の網をかいくぐって街を無事に抜けて森に入ると、少しして狼が現れました。
「あらぁ♪こんにちは、可愛い可愛い赤ずきんきゅん♪」
狼のお姉さんは赤ずきんにニコニコしながら話しかけました。
赤ずきんはお母さんの言葉を思い出しましたが、赤ずきんには、目の前でニコニコしているお姉さんが悪い狼には見えません。
「『きゅん』ってなんですか……こんにちは、狼さん」
「はぁい、こんにちは〜♪(うっひょおぉ可愛いー!この世の生き物じゃないわぁ)」
返事をすると、ニヤニヤしながら狼のお姉さんは尋ねました。
「赤ずきんきゅん、今日はどこに行くの?一人で」
「おばあちゃんが病気になっちゃんたんだ。だからぼく、お見舞いに行くんだ」
「そうなの。偉いわねぇ(やっべぇ健気可愛いハァハァ)」
「じゃあ、ぼくは行くね。またね!」
「気をつけてねー!」
遠くなっていく赤ずきんの背を見送る狼のお姉さん。
見えなくなったところで、狼のお姉さんは声色を変えました。
「機は熟した。BBAが邪魔だ」
お姉さんの回りにいっぱい他のお姉さんが集まります。
「姐さん、どうします?」
「まずはあのBBAを誘拐するんだ。身ぐるみ剥がしてな」
「へい」
「んで、あたしがBBAの服を着て赤ずきんきゅんを欺き襲う。BBAはサバトに連れてって若返りの魔法で若くしてアタシらの仲間になってもらうか」
「そ、それで……なんですけど……」
「分かってるよ」
お姉さんはニヤリと笑います。
「長かった……ようやく、襲えずじまいの泣きオナニー寝入りが終わるんだ。成功したら、回し食いしよう」
すっかり意気揚々の狼たちは赤ずきんより先回りして、おばあちゃんの家に向かいました。
トントン、と扉をノックすると、奥の方から
「はいはい、どなた?」
と、おばあちゃんの声。
お姉さんは赤ずきんそっくりの男の子の声を出します。
「おばあちゃん、ぼくだよ。赤ずきんだよ」
それを聞いたおばあちゃんは嬉しそうな声で言いました。
「赤ずきんかい?さあさあ、おいで。カギは掛かってないから、戸を押して入ってきとくれ。おばあちゃん、体が弱くて起きられないからね」
「そう、それじゃあ……遠慮なく」
狼さんたちが一斉におばあちゃんの家に侵入します。
「お、お客様!あーっ!そんな、困ります!お洋服が!あーっ!お客様!あーっ…………」
赤ずきんはようやく、おばあちゃんの家に着きました。
おばあちゃんの家の戸が開いてるのを見て不思議に思いました。
「おかしいな……いつもは鍵を掛けてるのに」
入ると、いつもと違う匂いがしました。しかし赤ずきんには、それが雌狼の匂いだとは知りもしません。
奥のベッドにはおばあちゃんが寝ています。
「こんにちは、おばあちゃん」
赤ずきんは元気よく挨拶しますが、返事がありません。
赤ずきんはベッドに近付きました。
(どうしたんだろう……おばあちゃん、なんか変だ。病気でこんなになっちゃったのかな……?)
「おばあちゃん。おばあちゃんの耳はずいぶん大きいんだね」
すると、おばあちゃんに化けた狼が、にやけて涎を垂らしながら言いました。
「そうとも。可愛い赤ずきんの声を、一言も聞き漏らさないようにね(早く食べたい早く食べたい早く食べたい……!)」
「そ、それに目が大きくて光ってて……なんだか怖いよ」
「怖がらなくていいよ。赤ずきんの姿をよーく見るためだから(怖がる顔もすっごい可愛いわぁ)」
「それにおばあちゃん、背……おっきくなった?なんだか若いというか、髪の毛の色も……」
「ああ、そりゃあ大きくないと、赤ずきんを……」
「ぼ、ぼくを……?」
「食べられないからねぇっ!」
狼はガバッと赤ずきんの両肩を掴み、ぐいと引き寄せてベッドに押し倒しました。
赤ずきんはあまりの行動の速さに抵抗ができません。
押し倒されて、はじめて赤ずきんはおばあちゃんの正体が道中の狼だと知りました。
「お、おねぇさん……!?」
「えへへ、捕まえちゃったぞぉ」
じたばたしてみるも、力の差が大きすぎて身動きできません。
そんな中、自分の押し倒されているベッドが妙に湿っていて生暖かいことに気が付きます。同時に、頭の中が真っ白になりそうな、表現しがたい匂い。
「ベッドが濡れてるのはね、君を待ってる間ずーっとオナってたからだよ。匂いは私のフェロモン。もう赤ずきんきゅんのせいで早く犯したいって体が疼いちゃうの……発情期を早めたの、赤ずきんきゅんのせいだよ?」
「オナ……?フェロモン?おねぇさん、なにを言ってるの……?」
性教育が済んでいない赤ずきんは狼の言葉が分かりませんでした。
一方の狼は赤ずきんに馬乗りになって、下着から愛液をだらだらと垂れ流しながら、戸惑う赤ずきんの顔を見てはテンションをアゲアゲにして悶絶しています。
そして狼はいきなり、涙ぐんだ表情を見せました。
「お姉さんね、ずっとずーっと、赤ずきんきゅんのこと好きだったんだよ?」
「おねぇさん……?」
狼は拘束するときと違い、赤ずきんを優しく抱き締めます。身長差的に頭が豊満な狼の胸に埋まった赤ずきんの心臓は、まわりに聞こえるんじゃないかというほど速く強く動いていました。
「赤ずきんきゅんは可愛いから、みんなの人気者、でしょ……?だからお姉さんね、不安で不安でしょうがなかったんだよ?誰かに盗られちゃうんじゃないか。誰かに持ってかれちゃうんじゃないか……」
震える声の狼のセリフは、赤ずきんのキスで遮られました。
慣れてない、不器用なキス。
「ん……っは」
涙が零れる狼に、赤ずきんは微笑みます。
「ごめんね、狼さん」
「あ、うん…………って」
狼は顔を真っ赤にして再びがっしりと捕まえます。
「なにデキる男になってんのよ!別の方向でも惚れそうになったじゃない!」
「うわーごめんなさいー!」
「こうなったらもう容赦しないわよ……っ!」
狼は赤ずきんの短パンを下着ごと一気に爪で引き裂くと、雌狼のフェロモンに当てられてピクピクと震えながら大きくなって反っている小さな陰茎が。
「うわ、あ、あ……!」
恥ずかしさのあまり赤ずきんは紅潮した顔を両手で隠します。
狼はゴクリと生唾を飲みます。
(うっは……!これが赤ずきんきゅんの……)
狼は手を震わせて、国宝級の品を扱うようにそっと手で包み込みます。
その瞬間、赤ずきんは「んはぅっ!?」と腰を浮かせて悲鳴を上げました。
「お、狼さん!?なにしてるの!?」
「なにって?」
「いや、だって……それ、き、汚いから……触っちゃ……っ!」
「赤ずきんきゅんのおちんちんは汚くないよ。だって赤ずきんきゅん、童貞さんだもんね……♪」
「ど、どうて……んぁあっ!」
突然、赤ずきんの視界に火花が散ります。
下半身を見ると、自分の陰茎が狼の口の中に含まれてるのが分かりました。
「ん、ちゅ……じゅ……んっ」
舌と口内の肉でしごかれる、赤ずきんは感じたことのない快楽と艶かしい音を聞いて、さらに顔を赤くして体をびくつかせます。
顔は一気に蕩け、口元はだらしなく緩んでいます。理解不能な快楽によって赤ずきんの体から力という力が抜け、もはや押さえつける必要は無くなっていました。
「お、狼さん!やめ、やめてっ!」
しかし赤ずきんは急に意識を覚醒させ、開放された両手で狼の頭を股間から離そうとします。
けれども初々しい童貞のそれの味わいに夢中になっている狼は、赤ずきんが拒めば拒むほど舌による愛撫をより激しくします。
「でちゃう、くる!なんか、あがってぇ……っ!」
「大丈夫よ赤ずきんきゅん♪いっぱーい、ぴゅっぴゅしていいのよー」
そして狼はトドメを刺すように、舌を器用に使って皮を剥きました。
「ひ、ぐ、かは……んぁ、あ、狼さああぁんっ!」
「ん、んむぐぅぅ……♪」
どぷん、と。
赤ずきんは狼の口の中に吐精しました。
赤ずきんの精通の証を受けとめた狼の顔は、脳髄を融かすような濃厚で至福の味に顔を蕩けさせました。
そのまま狼は口の中の精液を自分の手に吐き出し、その白濁を肩で息している赤ずきんに見せました。
「ほら見て……♪これ、お姉さんの口に出した赤ずきんきゅんの精液」
「せー……えき?」
「そうよ?お姉さんの大好きなモノなの。この精液で赤ちゃんできるのよ」
説明し終えると狼は啜って精液を口に戻し、そのまま喉を鳴らして呑みました。
赤ずきんのぺニスは大量に精を吐き出した後だというのに、萎えたりせず、むしろさらに大きく反ったままです。
それを見た狼は、下着を脱いでゆっくりと赤ずきんに跨がって、これ以上に無く蜜に塗れきった秘部にぺニスの先をあてがいます。
「お、ねぇさん……?」
「今から……もーっと気持ちいいことしてあげる……♪」
「きもちいいこと?」
「不安な顔をしなくていい。お姉さんに全部任せて、楽にしてて」
そう言って、一気に狼は腰を落としました。
「ぁあんっ♪きたぁ……赤ずきんきゅんの童貞、貰っちゃったぁ……♪」
「あッ……くぅ!」
二人の喘ぎが重なります。
「はぁ、あ、赤ずきんきゅんすごぉ……っ♪ちっちゃくてもしっかりお姉さんを犯してるぅ♪」
「おねぇさ……ああ、んぅっ!」
狼は赤ずきんの悶える顔を見て嗜虐的な顔をし、ゆっくりと腰をぐりぐり赤ずきんに押し付ける。
「あ、うあ、おねぇさん!またくる!出る!精液、また……!」
「だーめ」
赤ずきんの悲鳴と小刻みに痙攣する肉棒に射精を感じとった狼は、激しかった腰の動きをピタリと止めました。
「え、なんで……?」
「初めてで……んっ、すぐ出したいのは分かるけど……でも、ちゃんと我慢すること、覚えないとね……あんっ♪」
赤ずきんの肉棒を根本まで入れたまま、狼は女性器の筋肉に意識を集中させて膣壁を動かし、無数のひだをゆっくり舐めるように赤ずきんの肉棒を締め付けます。
股がられて動けないうえに拒みようがない状態での快楽、さらには寸止めと、赤ずきんもとい童貞にはたまったもんじゃありません。
「あぁ、うわ……はぁ……あひぃっ!とめてよぉっ!」
「ほらほらぁ♪がんばれがんばれ♪」
「ひっぐ……おねがいだよぉ……出したいよぉ……」
涙をぽろぽろと流しながら、快楽に負けて必死におねだりする赤ずきんの姿に狼は戸惑い、少しやり過ぎたと思いました。
「じゃあ……えい!」
ぎゅるん。
赤ずきんの視界が回転して、赤ずきんの視界には、ベッドに寝転がる狼。
体は、繋がったまま。
「今度は、赤ずきんきゅんが私を犯して♪」
「え、う、うん……」
赤ずきんは狼に抱きついて、むしゃぶりつくように胸に顔を埋め、体重を乗せて腰をぶつけ始めました。
「うわ、うう……っ!おねぇさん、これすごいよぉ……気持ちよくて動くの止まんないよぉ!」
「ああんっ♪赤ずきんきゅん逞しいわよ、すっごく男らしいわ!ほらもっと、お姉さんを気持ちよくしてぇ!」
ごぷ。
赤ずきんは3回ほどのストロークですぐに達してしまいました。
少し驚いた様子で狼は上半身を起こします。
「あら、赤ずきんきゅんもう……?」
「はーっ、はーっ……ご、ごめんなさい……」
「お姉さんの体が気持ち良かったんだ……?素直だもんねぇ、赤ずきんきゅんは♪」
狼はそう言って赤ずきんの腰に脚を回し、ぐいと自分に寄せます。
「まだイケる?」
「は、はい!」
「じゃあ来て……ああっ♪もう赤ずきんきゅんったらがっつきすぎぃ♪」
再び動き出す赤ずきん。それはさっきよりも早いピッチで、本能を剥き出しに、犬のように乱暴に腰をぶつけます。
獣のように求めて腰をぶつける赤ずきんの姿に、すっかり狼は惚れきっていました。打ち込まれるたびに顔を蕩けさせ、赤ずきんを受け入れます。
「そう、そうよ!出しちゃっても動いて……んん、はぁっ♪」
「はぁ、はぁ……ああっ、お姉さん!おねぇさぁん!」
狼と赤ずきんが睦み合っているのと時は同じくして、おばあちゃんは、とある町のサバトに連れて行かれていました。
おばあちゃんは全裸で、両手両足は植物の蔓で拘束されています。
「ほう?随分お年を召しておるわ」
おばあちゃんの顔を見て、バフォメットは笑います。
おばあちゃんはバフォメットを睨み付けますが、バフォメットは全く動じません。
「さて、貴様らのお望み通り『ほどほどに』幼くすればよいのじゃな?」
ぶん、とバフォメットは鎌を振ります。
「では始めるかの」
「こう?お姉さん、気持ちいい?」
「ああ、ああっ、きもちいいのぉ」
二人はもう3時間も交わっていました。
ですが二人の頭の中に時間という概念はありません。
ケダモノと化した赤ずきんはもう何十発も狼を孕ませるために精液を注ぎました。
狼の腹は幼いケダモノの精液を溜め込んで妊婦のように膨らんでいます。
二人の顔はただただ快楽に蕩け爛れていました。狼の目はもう白目になり、呂律は回ってません。
「お姉さん、出してもいいよね?」
「らして……もっろ、なかぁ……♪」
赤ずきんは体を震わせて、また膣内に精を迸らせます。
限界まで精液が充満しているために、赤ずきんが射精した分の精液がぶぴゅっと音を立てて結合部から溢れました。
赤ずきんは力尽きて繋がったまま狼の上に倒れ、寝息を立てて眠りました。
狼はすやすやと眠る赤ずきんの頭を撫でて、幸せな気持ちのまま目を閉じ――
「姐さん、帰りますよー」
外の見張りをしていた狼の一人がズカズカと入ってきます。
「ええー?余韻に浸らせるとか無いのー?」
「ええー、じゃないですよ。まったく、いつまでお楽しみしてやがんだこのエロ狼」
「私知ってんだから。アンタ、外で猟師の少し年いった男捕まえてヤってたでしょ?」
「っぐ、と、ともかく帰りますよ」
「やだやだやだー!やーだー!一緒に寝るのー!」
「……(イラッ」
このまま狼はたんこぶ1つ作って赤ずきんをおぶってテイクアウトしましたとさ。
赤ずきんとおばあちゃんが行方不明になったという話はすぐに街の女性たち中に広がった。
赤ずきんを好き過ぎる女性の中には墓を買うと言い出す者もいました。
赤ずきんのお母さんは絶望し、七日七晩泣き崩れたといいます。
そして数日後。
「ここが我らの住み処だ」
「へぇ、驚いたね。こんな岩山に住んでるのかい」
「あまり婆くさい口調はやめとけ。男にモテんぞ」
「ふん。肉体は二十歳のでも、中身は70のババアさね」
すっかりワーウルフに慣れたおばあちゃんは群れの住み処である大きな岩山に案内されていました。
群れの狼たちはおばあちゃんを凝視していますが、ワーウルフになって気の強い性格になったおばあちゃんは気にもしません。
「お前、腹は減ってないか?」
「だいぶ減ったね」
「集団で狩りをするにはまだ時間がある。挨拶がてら、ボスと交わるといい」
そう言われて大きな洞窟に案内されると、奥の方から甲高い喘ぎ声が響いてきます。
そして奥にたどり着くと……
「え……?」
おばあちゃんは目を疑いました。
それもそうでしょう。
「あん、ん、んひぃっ……♪」
「あれ、新しい仲間かな?」
当たり前のように狼と交わっている赤ずきんがいたのですから。
14/10/08 12:55更新 / 祝詞