読切小説
[TOP]
寝取られ対策道場


「NTRって「寝取られです」・・・あぁ、誤解があると困るから聞くけどその「NTR」って
 どういった意味なのかな?

「もちろん、妻が誰か他の下卑た屑に奪われてしまうことです」

「妻って・・・君まだそんな年には見えないんだけど
 ってか君、女の「男です」・・・おぉ、失礼」

「ハァ・・・『妻』という表現に少し語弊がありましたね。
 もっと広義で『愛する人』のこと全般です」

「なるほど、言い方はちょっとアレだけど
 つまり、将来を約束した彼女を自分の手で守りたいというわけだね!
 いや〜今の世の中そんな考え方する子も珍しくなったけど、おじさん好きだなぁ」

「大体その通りなのですが、彼女とかはまだいません」

「いないんだ・・・」

「強くなる前に作ってしまっては愛する人が奪われてしまう恐れがありますから」

「どっちかというと君の貞操の方が彼女に奪われてしまいそうだけど」

「まずは完全体になってからそういうことを考えようかと思います」

「君は人造人間かデジモンか何かかな?
 そもそも、人間ならまだしも魔物娘ならそういう心配しなくていいんじゃない?」

「何事も絶対という言葉はありませんから、強くなるに越したことはないはずです」

「まあ、それもそうだけど・・・一体君はどれくらい強くなるつもりなんだい?」

「そうですね、当面は暗黒破壊神を倒せるくらいですかね」

「まずその暗黒破壊神という聞き慣れない神が何者なのか教えてほしいんだけど」

「この世界の真の黒幕ですね。主神も実は暗黒破壊神に操られていただけだったのです」

「まさかこんなあっさりと世界の真実を伝えられると思わなかったなー うん」

「信じていませんね?」

「・・・まあちょっと・・・っていうか全然」

「情報を鵜呑みにせず冷静に判断する。それでこそ僕の師匠に相応しいです」

「今のを鵜呑みに出来るのはブラックホールくらいじゃないかな?」

「今は信じろとは言いません。
 ですが、いつの日か否が応でも信じざるを得なくなるでしょう、クククッ・・・」

「うん、多分あと10年後くらいに降臨して君の精神を暗黒に染めて破壊すると思う。

 ・・・まあでもみんな同じようなものだね。
 かく言うおじさんも、自分が暗黒破壊神に立ち向かう唯一の勇者だと
 今でも心のどこかでは信じちゃってるのさ」

「へー・・・」

「心底引きました、みたいな顔してるけど君、五十歩百歩どころか密着してるから」

「まあしかし、師匠も暗黒破壊神と刃を交えるつもりであったなら心強いです。
 さっそく僕を暗黒破壊神に勝てるくらい鍛えてください」

「君は恋人を守りたいの?世界を守りたいの?」

「両方お願いします。あと、並行して対NTR用の訓練もよろしくお願いします」

「うん、残念だけどおじさんは対NTRインストラクターじゃないから無理」

「そこをなんとか!」

「ここを何とかできるなら、大抵の事は何とかできるんだよなぁ・・・」

「では、NTRに関しては僕がメニューを考えますので師匠にはそれの監督を頼みます」

「そういうならやれるだけ協力するけどさ・・・まず何をするつもりなんだい?」

「まずは目からレーザーが出るようにします」

「本当に何するつもりなんだい」

「縛られている状態で、恋人が目の前で犯される卑劣なNTRテクニックを防ぐためです」

「嫌だな、NTRテクニックって言い方。まだくそみそテクニックの方が愛嬌あるね」

「次に僕の体液を感度3000兆倍にする媚薬に変える訓練をお願いします」

「どこから質問すればいいのかわからないけど、とりあえず・・・
 なんでそんな機能欲しいの?」

「恋人が薬によって堕とされてしまった場合を考え、
 もっと強力な媚薬でさらに恋人をこちら側に堕とすという訳です」

「分からなくもないけど、3000兆倍ってやりすぎじゃない?
 絶対、意識が肉体を置いてけぼりにしちゃうパターンだよ、
 挿入するのに体感時間で宇宙誕生と消滅までかかるとかそういうの」

「焦らしも恋愛におけるテクニックだと聞いたことがあります」

「焦らしではなくもはや拷問なんだけど・・・」

「あとはよくあるビデオレター送ってくるタイプのやつに対抗して
 残留思念からのサイコメトリーとその現場にテレポート出来る様にしてください」

「マインドシーカーでもやったら?」

「恋人が弱みを握られて脅されないようにするのも大切ですね」

「そうだろうけど、具体的にはなにするの?」

「首輪を付けて24時間一緒にいます」

「どっちかというと君の発想が暗黒破壊神的だよね」

「その次に一番重要な僕のペニスを大きくすることですね」

「それは君の家でこっそりやって欲しいな」

「いえ、これを鍛えなくては何の意味もありませんから」

「最初の大前提自体何の意味もないことに気が付いてほしい」

「そして回数ですね、何回も出来るようにしなくては」

「おちんちんに関しては魔物娘さんと付き合えば解決する問題じゃないかな」

「そうだとしても自分で鍛えておくに越したことはありませんから」

「準備が良すぎるのも考え物だね・・・
 仮にここでやるとして、おじさんは何をすればいいんだい?」

「僕のトレーニングを横で監督してアドバイスしていただけると助かります」

「『もうちょっとゆっくり動かしてひねりを加えてみようか』
 とか君のちんこ見ながら言わなければならないって狂気の沙汰だよ」

「見られる方も恥ずかしいのです。師匠も御辛抱を」

「君のその決意と覚悟は一体どこから湧いてくるのかな」

「そして後押しですね」

「後押し?」

「はい、僕自身ではもう腕が限界だと感じたときに師匠が替わってシュッシュと・・・」

「シュッシュって何」

「出なくなってから5〜6回ほどいかせていただけるとありがたいです」

「どこに?泌尿器科?」

「その時僕は抵抗すると思うので、予め身動きが取れないように緊縛してください」

「そんなことするとおじさんが警察に緊縛されちゃうから嫌」

「出来れば乳首も弄ってください、強めに」

「強めに嫌と言わせてください」

「それなら僕の乳首に蜂蜜塗るのでそれを舐めとってください」

「熊の○ーさんでも断るよ」

「自分ではいくら努力しても乳首を舐めたり噛んだり出来ないので・・・
 どうしても師匠のお力添えが必要なのです」

「もう君のおかげで辛酸舐めたり唇噛んだりしてるんだ」

「仕方ありません。雰囲気が出ないと仰るなら女装してきますし、
 お尻の方を使っていただいても構いません」

「誰も雰囲気のせいだなんて一言も言ってないんだけど。

 それよりも本来の寝取られ対策の方は良いの?」

「縛られている状態で、恋人が目の前で犯される卑劣なNTRテクニックは大嫌いですが、
 縛られている状態で、息子が目の前で犯される卑猥なSMテクニックは大好物なんです」

「君も難儀な性癖してるね・・・」

「強くなれる上に性欲も発散で来たら最高だなって」

「それならもう魔物娘さんやっている道場行った方が早いんじゃないかな」

「いや僕、汚いおっさんじゃないと興奮しないんです」

「じゃあこんなダンディなおじさんにも興奮しないで頂きたいな

 にしてもとんでもないカミングアウトしてきたね」

「寝取られに対抗しようと様々な寝取られ物を研究した結果、
 寝取る側のおじ様から目が離せなくなってしまいました」

「ミイラ取りがミイラどころかボンバーマンになるくらい訳わかんない」

「まあ、でもその研究成果が今こうやって花開いたことですし、無駄ではなかった」

「・・・ちょっと待て、君の話をまとめるとつまり、君が恋人にしたいのはおっさんで
 そのおっさんが寝取られないように訓練するってこと?」

「そうなりますね」

「暗黒破壊神を倒せる実力と数々の超能力を身に着けて
 巨根で絶倫になりたいと、おっさんのために」

「はい」

「おっさんのために?」

「正確に言うと種付けおじさんですね」

「種付けおじさんと24時間一緒にいて、
 万一攫われて種付けおじさんのNTRビデオレターが送られて来たら助けに行って、
 媚薬漬けになった種付けおじさんを自分の感度3000兆倍の体液と
 インキュバス並みになったチンコで種付けおじさんのハートを奪い返すと?」

「まさしくその通りですね」

「・・・・・・わかった。それならおじさんよりももっと適任の人を紹介するよ」

「え、僕は師匠がいいんですけど。ぶっちゃけ一目惚れなんです」

「一週間くらい通ってもらったらこっちで本格的に練習すればいいさ」

「そこまで言うなら・・・」





―――三日後―――

『えへへぇ〜♥ししょ〜♥おはよ〜ごじゃいます〜♥ぼくですよ〜♥
 ちんちんがとれてからだからウニョウニョがはえてきちゃいました〜♥
 こっちでのしゅぎょうもきょうではんぶんなので〜ビデオレターをおくりましゅ〜♥
 しゅぎょうといってもまいにちおなにーばっかりなので、
 はやくかえってししょ〜のちんちんであたらしくできたぼくのおまんこを
 ズンズンしていじめてほしいで〜す♥ウヒヒヒ♥
 ししょ〜がねとられないように〜ぼくもっとえっちになってあいにいきます♥
 だからししょ〜もうわきしないでぼくをまっててくださいね〜それじゃ〜ししょ〜♥』


「・・・ある意味これもNTRだね」








N 女体化し
T ちんちん取れて
R ローパーに





「・・・ダメか」
17/02/19 04:54更新 / ヤルダケヤル

■作者メッセージ
男根が取れるでこれがホントの根取られですね!



はい、二回攻撃が済んだのでいつもの御挨拶をさせて頂きます。
今回もよんでいただきありがとうございました。
全然NTR関係ない感じになりましたが、それは結局書いている本人がNTRをあまりよく分かっていないからという致命的な理由があってしまったりします。
それでも、楽しんでいただけるように精一杯書いたので楽しんでもらえたら幸いです。

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33