全穿壊マインドフレイア
「ん〜・・・まずはどこからフレイアして行こうかしら・・・」
わざとらしく唇に指を添えて首を傾げているが、楽しそうに細まった目元から察するに、既に大体の絵図は描きあがっているようだ。
「まずはやりたくないんだけど」
「それはダ〜メ♥」
「はうっ!!」
緩慢な口調と反対に、瞬時に触手が耳の中に侵入し僕の脳みそをかき回した。くちゅくちゅと書き混ざる音が、鼓膜ではなく脳それ自体に響き渡る。マインドフレイアの夫でしか味わうことのできない狂気染みた快楽に腰が抜けて、その場にへたり込んでしまった。
そんな僕を姉は舌なめずりしながら容易く抱きかかえ、寝室のベッドに寝かせた。
「耳はいつもやってるから・・・
そうね!おめめからフレイアしましょ!!」
「待って、一発目からキチガイすぎて付いてけない」
「大丈夫♥ お姉ちゃん、さっきのフレイアで大抵の事は気持ちよくなれるようにしておいたから!」
「目に触手ぶち込むって『大抵の事』じゃねえだろ」
「まあまあ、何事も経験だから・・・♥ ね?」
僕の抗議を一切無視した姉は、細い数本の触手で僕の右まぶたを開いたまま固定し、貫通の準備に取り掛かった。
「いつものだと流石に太すぎるよね…ちょっと小さくしよっか」
指先ほどの触手が捻じれていき、針金よりも細く鋭くなって行き遂にはまるで注射針のような細さにまで達した。
「じゃ♥ セッ君いくよ〜♥」
鋭利な触手がゆっくりと目に近づいて、黒い極小の点が徐々に大きくなって行く。反射的に目をつぶろうとしたが触手によって強制的に開かされている。
もがいて逃げ出そうともしたが手足や顔は気が付かぬうちに一切の身動きが出来ぬほどに拘束されていた。
「姉ちゃん!やめて!それだけは本当に許して!!」
「痛くない♥ 痛くない♥」
姉は空いた手で頭を優しく撫でて、怖がっている僕をなだめようとしている。
当然であるが、アメとムチを両方同時にやってもムチの方が強すぎるためほとんど効果がない。
「あ”ああああああああああああああああ!!!!ムリムリムリムリ!!!!」
そんなことをしている間にも、まるで機械のように正確に同じ速度で目に針が近づいてくる。
そのあまりの恐怖に脳は思考を放棄してただただ絶叫し、眼球に到達する寸前、僕の頭は完全に擦り切れ意識は暗転した。
「ちょっとやりすぎちゃったかしら・・・?」
―――――――――
「ハッ!?」
「あ、気が付いた?」
目を覚ますとベッドの上で姉の胸に抱かれていた。胸から顔を離し、姉の表情を窺うとばつが悪そうな笑顔で僕を見ていた。
「ごめんねセッ君・・・セッ君がこんなに怖がるなんて・・・」
姉であり深海サイコ生物でもある彼女は、常識が通用しない。最近では少しづつ人間の常識を理解してきた気がしていたが、油断するとこの様だ。
「いいよ。お姉ちゃんがまだ人間の事を理解しきれてないって分かってるから。でも今のは二度と止めてください・・・ホントに」
「うん・・・そうよね・・・人間は尖ったものを向けられると怖いのよね・・・
お姉ちゃんそんな大事なこと忘れちゃってた・・・」
「まぁ・・・反省してくれたら別にいいけど・・・」
「セッ君・・・♥」
ひんやりとした指先が僕の頬を撫でる。そして、僕たちはお互いの吐息がかかるほどの距離を詰めた。見つめ合う姉の潤んだ瞳を見ていると、それだけで思考が蕩けていく。再び手足に絡まってくる触手もそのまま受け入れた。
「今度はお姉ちゃんのお口でやってみるね!」
「は!?」
その刹那、瞼を触手で押さえつけられると、ねっとりとした液体が瞳孔に垂れてきた。
それが姉の唾液とわかったときには、姉の咽頭がくっきり見えるほど接近していた。
そして、何が起こったのか左目で理解し終えたときには、もう僕の右目は姉にしゃぶられていた。
「目が!!目がぁぁぁぁぁぁぁ」
眼球がぬるぬると舐め回されるが、痛みはない。ただ目を舐められているという強烈な刺激が体を襲ってくる。
「あ〜♥ こんはいは、きぜつしなはったでほ?(今回は気絶しなかったでしょ?)」
姉が喋ると漏れた空気が、過敏になっている眼球に当たりこそばゆい。時折、舌を腔内に戻し溜まった涙を啜り、また眼球を弄る作業に戻る。
「あ・・・あ・・・そ、そういう問題じゃねえ!!やっぱ姉ちゃん反省してないだろ!?」
「らいじょ〜ぶ、ほわくないようにちょっろつつやるからへ(怖くないように、ちょっとずつやるからね)」
全く話が通じていない。そして気が付けば、瞳孔辺り舐め回していた舌が、眼球の後ろにまで達していた。眼球全体を転がすように舐められていく。
姉の舌が今どんな形状になっているか想像もつかないが、僕の目が飴玉だったらすでに溶け切っているほどには嬲られた。
「っはぁ・・・♥ セッ君のおめめと涙、美味しくてクセになっちゃいそう♥」
「満足したならもう離して・・・」
姉の舌から解放された僕の右目は、まるで事後のようにピクピクと痙攣を起こしている。それでも、まだ拘束が解かれることなく姉がにんまりと笑っていることに僕は背筋に悪寒を感じずにはいられない。
「ううん♥ 最初に言ったじゃない。穴から入れてフレイアしたいって♥
目から頭くちゅくちゅチューチューされたらセッ君どうなっちゃうんだろ?♥♥」
「僕が知りてえよ・・・
ぁ
ぁァ
ぁ
ぁあぇぁあぁっ
ぁ ェ♥
ぁ
ぇ♥
♥
ぁ ぁ ぁ ぁ
ぁあぁぁっぁ
♥ ぁぁぁぁっ
ぁあぁぁ♥♥♥」
吸い付く様に眼球に唇を寄せると、ずるずると舌が潜り込んできた。散々犯された右目はそれを何の抵抗もなく受け入れ、姉の舌を奥まで招き入れていった。
きっと、視神経を辿られているのだな、と思考の片隅で思っているとぷつんと何かが破れた。その直後、脳の中心から強烈で甘美な快感が破裂した。
いつもは頭の両端から起こるこの快楽の濁流は、いつもとは全く違う流れで脳内を駆け巡った。
その快楽に僕は射精で下着を汚し腰を震わせた。
脳は絶頂で満たされ、幸せな余韻に浸っていると突如、閃光のような衝撃に襲われた。脳を蕩かしきった姉が僕の脳を啜っているのだろう。その快感を吸引するという行為にすら、強烈な快感が産まれる。
そして僕は、目の奥で発せられる火花を愉しみながら意識を混濁させていった。
―――――――――
――――――
――――
「セッ君起きた?」
「・・・何をやってるの?」
目を覚ますと、精液でべとべとになっていたパンツを、姉が食べていた。
「いやぁ、もったいないから・・・」
「ケーキのフィルムについたクリームじゃないんだからさ」
まだ手足は触手に縛り上げられている。
「あれはどっちかというと食べる前にするじゃない?
お姉ちゃんのこれは、食べ終わった後にしてるからちょっと違うかなぁ」
その言葉で頭を浮かせて自分の下半身に目を遣ると、僕の分身は粘液塗れの半立ちでくたびれていた。
「お姉ちゃんは、眼姦も眠姦も大好物よ!」
グッと親指を立てて良い笑顔の姉だが出来るならばぶっ飛ばしたい。
「さて、休憩も終わったことだし、次の第2ホールに行きましょうか」
「ゴルフじゃねえん「セッ君のお鼻にホール・イン・ワン!!」
ふごっ!?」
ツッコもうとしたと同時に鼻に触手を突っ込まれた。触手は一切の躊躇なく脳天に突き刺さり、脳の中で何本かにほどけて暴れ回っている。
「あがっあがががががが・・・」
「鼻とほとんど同じルートだし、ついでにお口もやっちゃうね♥」
鼻呼吸が出来なくなり、口呼吸のみでどうにか酸素を取り入れていた僕に、容赦なく大量の触手を捻じ込む。
「んぐぅ!!」
頭蓋の容量を超えんばかりの触手が殺到して頭が内側から圧迫されている。普通の人間ならば現在の自分の脳を想像するだけで発狂しそうだが、僕はもう慣れている・・・というよりも麻痺している。
「ん〜〜うっ〜〜うっ!」
それよりも、殺到した触手があまりに多すぎて食道にまで溢れてきているせいで窒息死寸前である。姉にそのことをどうにか目で伝えようと目配せを送る。
「大丈夫!お姉ちゃんがちゃんと代わりに呼吸してあげる♥」
僕の体に潜り込んでいる触手の根元を一本引き抜くと口に咥えた。そして、浮き輪を膨らませる様にフーフーと息を送り込む。最初は何かの冗談かと思っていた僕だが、実際に苦しく無くなってきた。ただ、いつも吸っている空気よりも生暖かく粘り気があるような気がした。
「ぷふっ、セッ君、今凄い恥ずかしい顔だよ♥」
言われなくともわかる。今度姉が寝ているときに鼻に何か入れてみようか・・・と思ったが恐ろしい仕返しをされそうなのでやめておこう。
「それじゃ♥ もっとキモチよくなって、もっと恥ずかしい顔になろっか♥」
「んぁ!?」
脳をひしめき合っていた触手が一斉に震えると、次々と魔力を頭の中にぶちまけた。
先ほどの徐々に溶かされるような快感と打って変わり、まるで氷を熱湯の鍋に落とすように理性、思考、快楽以外の感覚が蒸発する快感に塗りつぶされた。
そして、その絶頂は触手に一斉に吸い上げられる。脳のあらゆる箇所から快感を啜られる快感が発生し、自分が人間であることすら理解できぬほど快楽の責苦を受ける。
もはや、僕に自分の状況を観察できるほどの脳の容量は残されていなかった。
―――――――――
――――――
――――
一瞬だったのか、長時間だったのか分からないが僕が知性を取り戻した時には、鼻と口の触手は取り除かれていた。
「こういうのってショタアヘ顔触手ギャグ鼻フックっていうのかな?」
「言ってる意味が分からないし分かりたくもない」
「耳、口、鼻、目と目標の半分は終わったね」
「まだ半分!?」
後はどうせ尿道と肛門で、さっきの目やら鼻に比べればマシだと高を括っていた僕には衝撃の宣告である。
「うん♥
まあでも・・・セッ君いきなり全部だと大変だからお尻とおちんちんは明日でもいいよ♥」
「うん・・・じゃあ・・・そこは明日で・・・っていうか他に何があるの?」
「んふふ〜♥ そ れ はぁ・・・♥」
悪戯な笑みを浮かべながら僕の上に跨り、上着のボタンを丁寧に外していく。
「ここ♥」
「ひぃあっ!?」
指先で左右の乳首を摘まみ上げられる。本来ならば痛みを伴うはずが、ただ甘く鋭い刺激となって乳首を襲った。
「よーしお姉ちゃんニプルファックしちゃうぞー♥」
「あのな、ニプルファックなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが」
問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。
「口が悪い子にはお仕置き♥」
「うぎぃぃぃぃぃぃぃ♥」
姉がさらに強く乳首を捩じり上げる。微かな痛みとそれとは比較にならないほど激烈な快感に口から悲鳴が漏れた。自分から振ってきたくせに・・・
「良い感じにほぐれたから早速やって行きましょ〜♥」
そういうと、いつもはスカート代わりにしている触腕を2本持ちあげる。
「いくらなんでもそれは太すぎるでしょ!」
「ふふっ・・・ご心配なく」
そう言って片方の触腕をこちらに向けると、先の部分が十字に割れた。中では無数の触手が蠢いており、さながらミミズの群のようだ。
「おっぱいに付けるなら絶対こっちよね♥」
「そのこだわりは一体何なの?」
「やっぱり、おっぱい弄るなら搾乳もしたいでしょ?」
触腕が僕の両胸に吸い付いた。触腕の中に隙間があるせいでぴったりとは吸着せず、胸が引っ張られる。
「え?なに?搾乳って?ねえ?」
「透過するかも迷ったのよね・・・セッ君は中見えるのと見えないのどっちが好き?」
「自分がされないならどっちでもいいよ!
・・・ひっ♥」
吸引され引っ張り出されていた乳首に無数の触手が這いまわる。擦ったり突いたり各々好き勝手に僕の乳首を弄んでいる。乳首だけではなく触腕に覆われている胸の部分にもその被害は及び、時折チクチクと何か刺されているのを感じた。
「お姉ちゃん!!これ何してんの!?」
「あ、健康に害はないから安心して!」
聞きたい答から100万光年離れた答えが帰ってきた。
その間にも触手は責めを辞めず、乳頭をグリグリと捻じ込む入り口を探るようにこねくり回しているの感じられた。
まるで、姉と始めて夜を共にしたときの僕のようだと、変な笑いが出てきた。まだ今までのに比べればこんな他愛ないことを考えられる余裕があった。しかし・・・
ツプッ
「あっ・・・あっ♥ いやっ♥入って来た」
左の乳首に挿入された時点で、その余裕も消え去った。
こじ開けられて異物を入れ込まれる。眼の時にも同じ感覚を覚えたが、あっちはそれ以上に眼を舐められているという壮絶な状況でありその感覚を気にする暇もなかった。だから、こちらの方が『自分は犯されている』とより顕著に実感する。
「いっ・・あっ♥ ん・・・あ♥ おっ♥ ・・・おっ♥ おっ♥」
「あらあら〜そんな可愛い声を上げるなんて・・・
セッ君、じゃなくてセッちゃんと呼んであげたほうがいいかしら♥」
何か言い返したいが、自分の口からは嬌声が洩れ出るだけだ。
ズルズルと入り込んでいく触手の表面には突起が何個も付いており、それらが奥に入り込んでいくたびに乳首を中から刺激しその度に僕は間抜けな声を上げなければいけなかった。
「う〜ん?あれこっちかな?
・・・あれ違った…セッ君・・・じゃなかった。セッちゃん、もうちょっと待っててね」
今までよりも脳から距離があるため迷って、なかなか到達できないみたいだ。そのせいで余計に時間がかかり乳首への加虐が終わらない。
いつまで続くのか想像もできない責めに、少しづつ僕の男としてのプライドが削られていった。
「はい、セッちゃんの頭に到着〜♥
頑張ったから優しくクチュクチュしてあげるね♥」
「あっ・・・あ〜〜♥」
脳に突き刺さる快感が起こり、また脳内を快楽でゆっくりと充満させていく。暴力的で身をよじらせるような快感ではなく、労わるように少しづつこみ上げるような快感。
乳首に吸い付いていた触手たちもようやく動きを止めて、やっと体を休めることが出来た。
「はふっ・・・」
ぼ〜っと天井を見つめてこの快感に身を任せる。気が付けば口の端から涎が垂れていた。
「じゃ、楽しんでもらえたようだから一旦抜くね♥」
「へっ?まだ頭の中吸ってな・・・「せーの♥」
ズルッズルルルルルルルルルルル
あっ♥ ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!?」
一気に挿しこまれていた触手を引き戻され、勢いよく突起で乳首を内側から擦り上げながら抜けていく。
まだ、痛みだった方がマシだと思わされる快感に、気絶と覚醒を短時間で繰り返し涎を垂らしていた口からは、泡が噴き出した。
「よし!これで準備OK
上手くいくか分からないけど何事も挑戦よね!」
短く呼吸を繰り返す俺を尻目にウキウキと姉は何かをしている。
「ひっ・・・何か・・・胸が・・・変なんだけど」
体の内側から胸に何かが溜まって行くような感覚。気が付けば胸に重みを感じるまでになっていった。
「そろそろいいかな♥ それじゃあ、いっただきま〜す♥」
触腕が一層強く胸を吸い上げると、乳首から何かが漏れ出た。
「う…うそ・・・まさか母乳が・・・」
「んふっ♥ セッ君の快感美味しい♥」
「な・・・なんだ、びっくりした・・・てっきり乳が出たのかt「出たよ」」
触腕を片方外すと、膨らんだ胸から白い液体がトロトロと流れ出ている。
「ナァァァァァァァァァァァァ!!!!」
「男の子でもちょっと弄ればでるよ!」
「脳みそはちょっとだけでも弄っちゃダメなんだよ!!
これって戻るの!?そこら辺のゴブリン達より大きくなってるじゃん!」
「う、うう、うん・・・まあね・・・」
「目を見て答えてよ!!」
「・・・・・・明日一緒にブラジャー買いに行こうね」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「まあまあ、セッ君可愛いから大丈夫だよ」
「何のフォローにもなってない!」
「じゃ、最後におへそからフレイアして終わりにしよっか」
「この状況でまだやるの!?」
「たぶん、今までの中で一番ソフトだから・・・ね?」
「他がハードすぎて全く参考にならんけど、どうせ嫌だといってもやるんだろうし
もう好きにすれば!」
「ふふっお姉ちゃんそれ知ってる、『誘い受け』っていうのよね「違うよ!」
――――――――
せめてもとお願いして、始める前に濡れた綿棒でへそを掃除してもらった。綺麗にはなったがついでに、と姉がへそを舐め繰り回したのでべっとりと濡れている。
「それでは、セッ君のおへそから(今日の)ラストフレイア!」
「うっ!」
アホな掛け声とともに触手が刺し込まれた。苦痛は例の如く全く感じないが内臓の上を這いずられる感触はあまり気持ちの良いものではない。
「うーん大分遠いからやりごたえある・・・」
そのまままっすぐ上に上がればいいだけのような気もするが、何かしらマインドフレイアにしか理解できない法則性があるのだろう。
「人の体を迷路にして遊ぶの止めてほしいなぁ・・・ってか今触手がどこにあるのかわかるの?」
「今はここら辺よ!」
トントンと腹の一部が盛り上がる。まるで腹筋を内側から触られているような感覚に冷や汗が流れた。
「出来れば早くしてね。このままだと胃に穴が開きそう・・・」
「え、本当!?」
「嬉しそうにしてるけど、胃潰瘍姦とか天地引っ繰り返って隕石衝突してもさせねえからな」
そもそも、僕はインキュバスなのでそうなる心配もないのだが。
「そう・・・」
「何なの?本気で胃酸で空いた穴に触手ぶち込みたかったの?」
「そうなんだけど、セッ君が本気で嫌ならやめておくね・・・
あ、これセッ君の心臓だ♥」
確かに心臓に何か触れているのを知覚出来る。それにしても、今日は心臓には死ぬほど働いてもらった気がする。
「心臓ってこんなに暖かいんだね・・・こんなに小っちゃいのに一生懸命動いて…
それになんだかこの音・・・取っても安心する・・・」
姉は僕の胸に埋もれながら耳を当てて、しばらくそのままじっと心音を聞いていた。そんな姉の姿を見るといつもよりもとても幼く見えた。
― ― ― ― ―
― ― ― ―
「ふう・・・セッ君の心臓も堪能したし、いよいよ頭に行きますか!」
「今日は一日長かったぁ・・・」
耳、眼、鼻、口、乳首、ヘソと全部で10カ所の穴を犯されたことになる。流石に魔界広しと言えども、こんなに犯された者などいないだろう。僕の姉でなければ出来なかったことだ。
そう考えてみれば、案外悪くないかもしれない。
触手は頭にたどり着き、魔力と快楽を注ぎこんで「ちょっと待って」
「せっかくだから、今日入れた所全部入れちゃいましょ♥」
前言撤回
「ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
終わり
わざとらしく唇に指を添えて首を傾げているが、楽しそうに細まった目元から察するに、既に大体の絵図は描きあがっているようだ。
「まずはやりたくないんだけど」
「それはダ〜メ♥」
「はうっ!!」
緩慢な口調と反対に、瞬時に触手が耳の中に侵入し僕の脳みそをかき回した。くちゅくちゅと書き混ざる音が、鼓膜ではなく脳それ自体に響き渡る。マインドフレイアの夫でしか味わうことのできない狂気染みた快楽に腰が抜けて、その場にへたり込んでしまった。
そんな僕を姉は舌なめずりしながら容易く抱きかかえ、寝室のベッドに寝かせた。
「耳はいつもやってるから・・・
そうね!おめめからフレイアしましょ!!」
「待って、一発目からキチガイすぎて付いてけない」
「大丈夫♥ お姉ちゃん、さっきのフレイアで大抵の事は気持ちよくなれるようにしておいたから!」
「目に触手ぶち込むって『大抵の事』じゃねえだろ」
「まあまあ、何事も経験だから・・・♥ ね?」
僕の抗議を一切無視した姉は、細い数本の触手で僕の右まぶたを開いたまま固定し、貫通の準備に取り掛かった。
「いつものだと流石に太すぎるよね…ちょっと小さくしよっか」
指先ほどの触手が捻じれていき、針金よりも細く鋭くなって行き遂にはまるで注射針のような細さにまで達した。
「じゃ♥ セッ君いくよ〜♥」
鋭利な触手がゆっくりと目に近づいて、黒い極小の点が徐々に大きくなって行く。反射的に目をつぶろうとしたが触手によって強制的に開かされている。
もがいて逃げ出そうともしたが手足や顔は気が付かぬうちに一切の身動きが出来ぬほどに拘束されていた。
「姉ちゃん!やめて!それだけは本当に許して!!」
「痛くない♥ 痛くない♥」
姉は空いた手で頭を優しく撫でて、怖がっている僕をなだめようとしている。
当然であるが、アメとムチを両方同時にやってもムチの方が強すぎるためほとんど効果がない。
「あ”ああああああああああああああああ!!!!ムリムリムリムリ!!!!」
そんなことをしている間にも、まるで機械のように正確に同じ速度で目に針が近づいてくる。
そのあまりの恐怖に脳は思考を放棄してただただ絶叫し、眼球に到達する寸前、僕の頭は完全に擦り切れ意識は暗転した。
「ちょっとやりすぎちゃったかしら・・・?」
―――――――――
「ハッ!?」
「あ、気が付いた?」
目を覚ますとベッドの上で姉の胸に抱かれていた。胸から顔を離し、姉の表情を窺うとばつが悪そうな笑顔で僕を見ていた。
「ごめんねセッ君・・・セッ君がこんなに怖がるなんて・・・」
姉であり深海サイコ生物でもある彼女は、常識が通用しない。最近では少しづつ人間の常識を理解してきた気がしていたが、油断するとこの様だ。
「いいよ。お姉ちゃんがまだ人間の事を理解しきれてないって分かってるから。でも今のは二度と止めてください・・・ホントに」
「うん・・・そうよね・・・人間は尖ったものを向けられると怖いのよね・・・
お姉ちゃんそんな大事なこと忘れちゃってた・・・」
「まぁ・・・反省してくれたら別にいいけど・・・」
「セッ君・・・♥」
ひんやりとした指先が僕の頬を撫でる。そして、僕たちはお互いの吐息がかかるほどの距離を詰めた。見つめ合う姉の潤んだ瞳を見ていると、それだけで思考が蕩けていく。再び手足に絡まってくる触手もそのまま受け入れた。
「今度はお姉ちゃんのお口でやってみるね!」
「は!?」
その刹那、瞼を触手で押さえつけられると、ねっとりとした液体が瞳孔に垂れてきた。
それが姉の唾液とわかったときには、姉の咽頭がくっきり見えるほど接近していた。
そして、何が起こったのか左目で理解し終えたときには、もう僕の右目は姉にしゃぶられていた。
「目が!!目がぁぁぁぁぁぁぁ」
眼球がぬるぬると舐め回されるが、痛みはない。ただ目を舐められているという強烈な刺激が体を襲ってくる。
「あ〜♥ こんはいは、きぜつしなはったでほ?(今回は気絶しなかったでしょ?)」
姉が喋ると漏れた空気が、過敏になっている眼球に当たりこそばゆい。時折、舌を腔内に戻し溜まった涙を啜り、また眼球を弄る作業に戻る。
「あ・・・あ・・・そ、そういう問題じゃねえ!!やっぱ姉ちゃん反省してないだろ!?」
「らいじょ〜ぶ、ほわくないようにちょっろつつやるからへ(怖くないように、ちょっとずつやるからね)」
全く話が通じていない。そして気が付けば、瞳孔辺り舐め回していた舌が、眼球の後ろにまで達していた。眼球全体を転がすように舐められていく。
姉の舌が今どんな形状になっているか想像もつかないが、僕の目が飴玉だったらすでに溶け切っているほどには嬲られた。
「っはぁ・・・♥ セッ君のおめめと涙、美味しくてクセになっちゃいそう♥」
「満足したならもう離して・・・」
姉の舌から解放された僕の右目は、まるで事後のようにピクピクと痙攣を起こしている。それでも、まだ拘束が解かれることなく姉がにんまりと笑っていることに僕は背筋に悪寒を感じずにはいられない。
「ううん♥ 最初に言ったじゃない。穴から入れてフレイアしたいって♥
目から頭くちゅくちゅチューチューされたらセッ君どうなっちゃうんだろ?♥♥」
「僕が知りてえよ・・・
ぁ
ぁァ
ぁ
ぁあぇぁあぁっ
ぁ ェ♥
ぁ
ぇ♥
♥
ぁ ぁ ぁ ぁ
ぁあぁぁっぁ
♥ ぁぁぁぁっ
ぁあぁぁ♥♥♥」
吸い付く様に眼球に唇を寄せると、ずるずると舌が潜り込んできた。散々犯された右目はそれを何の抵抗もなく受け入れ、姉の舌を奥まで招き入れていった。
きっと、視神経を辿られているのだな、と思考の片隅で思っているとぷつんと何かが破れた。その直後、脳の中心から強烈で甘美な快感が破裂した。
いつもは頭の両端から起こるこの快楽の濁流は、いつもとは全く違う流れで脳内を駆け巡った。
その快楽に僕は射精で下着を汚し腰を震わせた。
脳は絶頂で満たされ、幸せな余韻に浸っていると突如、閃光のような衝撃に襲われた。脳を蕩かしきった姉が僕の脳を啜っているのだろう。その快感を吸引するという行為にすら、強烈な快感が産まれる。
そして僕は、目の奥で発せられる火花を愉しみながら意識を混濁させていった。
―――――――――
――――――
――――
「セッ君起きた?」
「・・・何をやってるの?」
目を覚ますと、精液でべとべとになっていたパンツを、姉が食べていた。
「いやぁ、もったいないから・・・」
「ケーキのフィルムについたクリームじゃないんだからさ」
まだ手足は触手に縛り上げられている。
「あれはどっちかというと食べる前にするじゃない?
お姉ちゃんのこれは、食べ終わった後にしてるからちょっと違うかなぁ」
その言葉で頭を浮かせて自分の下半身に目を遣ると、僕の分身は粘液塗れの半立ちでくたびれていた。
「お姉ちゃんは、眼姦も眠姦も大好物よ!」
グッと親指を立てて良い笑顔の姉だが出来るならばぶっ飛ばしたい。
「さて、休憩も終わったことだし、次の第2ホールに行きましょうか」
「ゴルフじゃねえん「セッ君のお鼻にホール・イン・ワン!!」
ふごっ!?」
ツッコもうとしたと同時に鼻に触手を突っ込まれた。触手は一切の躊躇なく脳天に突き刺さり、脳の中で何本かにほどけて暴れ回っている。
「あがっあがががががが・・・」
「鼻とほとんど同じルートだし、ついでにお口もやっちゃうね♥」
鼻呼吸が出来なくなり、口呼吸のみでどうにか酸素を取り入れていた僕に、容赦なく大量の触手を捻じ込む。
「んぐぅ!!」
頭蓋の容量を超えんばかりの触手が殺到して頭が内側から圧迫されている。普通の人間ならば現在の自分の脳を想像するだけで発狂しそうだが、僕はもう慣れている・・・というよりも麻痺している。
「ん〜〜うっ〜〜うっ!」
それよりも、殺到した触手があまりに多すぎて食道にまで溢れてきているせいで窒息死寸前である。姉にそのことをどうにか目で伝えようと目配せを送る。
「大丈夫!お姉ちゃんがちゃんと代わりに呼吸してあげる♥」
僕の体に潜り込んでいる触手の根元を一本引き抜くと口に咥えた。そして、浮き輪を膨らませる様にフーフーと息を送り込む。最初は何かの冗談かと思っていた僕だが、実際に苦しく無くなってきた。ただ、いつも吸っている空気よりも生暖かく粘り気があるような気がした。
「ぷふっ、セッ君、今凄い恥ずかしい顔だよ♥」
言われなくともわかる。今度姉が寝ているときに鼻に何か入れてみようか・・・と思ったが恐ろしい仕返しをされそうなのでやめておこう。
「それじゃ♥ もっとキモチよくなって、もっと恥ずかしい顔になろっか♥」
「んぁ!?」
脳をひしめき合っていた触手が一斉に震えると、次々と魔力を頭の中にぶちまけた。
先ほどの徐々に溶かされるような快感と打って変わり、まるで氷を熱湯の鍋に落とすように理性、思考、快楽以外の感覚が蒸発する快感に塗りつぶされた。
そして、その絶頂は触手に一斉に吸い上げられる。脳のあらゆる箇所から快感を啜られる快感が発生し、自分が人間であることすら理解できぬほど快楽の責苦を受ける。
もはや、僕に自分の状況を観察できるほどの脳の容量は残されていなかった。
―――――――――
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一瞬だったのか、長時間だったのか分からないが僕が知性を取り戻した時には、鼻と口の触手は取り除かれていた。
「こういうのってショタアヘ顔触手ギャグ鼻フックっていうのかな?」
「言ってる意味が分からないし分かりたくもない」
「耳、口、鼻、目と目標の半分は終わったね」
「まだ半分!?」
後はどうせ尿道と肛門で、さっきの目やら鼻に比べればマシだと高を括っていた僕には衝撃の宣告である。
「うん♥
まあでも・・・セッ君いきなり全部だと大変だからお尻とおちんちんは明日でもいいよ♥」
「うん・・・じゃあ・・・そこは明日で・・・っていうか他に何があるの?」
「んふふ〜♥ そ れ はぁ・・・♥」
悪戯な笑みを浮かべながら僕の上に跨り、上着のボタンを丁寧に外していく。
「ここ♥」
「ひぃあっ!?」
指先で左右の乳首を摘まみ上げられる。本来ならば痛みを伴うはずが、ただ甘く鋭い刺激となって乳首を襲った。
「よーしお姉ちゃんニプルファックしちゃうぞー♥」
「あのな、ニプルファックなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが」
問い詰めたい。小一時間問い詰めたい。
「口が悪い子にはお仕置き♥」
「うぎぃぃぃぃぃぃぃ♥」
姉がさらに強く乳首を捩じり上げる。微かな痛みとそれとは比較にならないほど激烈な快感に口から悲鳴が漏れた。自分から振ってきたくせに・・・
「良い感じにほぐれたから早速やって行きましょ〜♥」
そういうと、いつもはスカート代わりにしている触腕を2本持ちあげる。
「いくらなんでもそれは太すぎるでしょ!」
「ふふっ・・・ご心配なく」
そう言って片方の触腕をこちらに向けると、先の部分が十字に割れた。中では無数の触手が蠢いており、さながらミミズの群のようだ。
「おっぱいに付けるなら絶対こっちよね♥」
「そのこだわりは一体何なの?」
「やっぱり、おっぱい弄るなら搾乳もしたいでしょ?」
触腕が僕の両胸に吸い付いた。触腕の中に隙間があるせいでぴったりとは吸着せず、胸が引っ張られる。
「え?なに?搾乳って?ねえ?」
「透過するかも迷ったのよね・・・セッ君は中見えるのと見えないのどっちが好き?」
「自分がされないならどっちでもいいよ!
・・・ひっ♥」
吸引され引っ張り出されていた乳首に無数の触手が這いまわる。擦ったり突いたり各々好き勝手に僕の乳首を弄んでいる。乳首だけではなく触腕に覆われている胸の部分にもその被害は及び、時折チクチクと何か刺されているのを感じた。
「お姉ちゃん!!これ何してんの!?」
「あ、健康に害はないから安心して!」
聞きたい答から100万光年離れた答えが帰ってきた。
その間にも触手は責めを辞めず、乳頭をグリグリと捻じ込む入り口を探るようにこねくり回しているの感じられた。
まるで、姉と始めて夜を共にしたときの僕のようだと、変な笑いが出てきた。まだ今までのに比べればこんな他愛ないことを考えられる余裕があった。しかし・・・
ツプッ
「あっ・・・あっ♥ いやっ♥入って来た」
左の乳首に挿入された時点で、その余裕も消え去った。
こじ開けられて異物を入れ込まれる。眼の時にも同じ感覚を覚えたが、あっちはそれ以上に眼を舐められているという壮絶な状況でありその感覚を気にする暇もなかった。だから、こちらの方が『自分は犯されている』とより顕著に実感する。
「いっ・・あっ♥ ん・・・あ♥ おっ♥ ・・・おっ♥ おっ♥」
「あらあら〜そんな可愛い声を上げるなんて・・・
セッ君、じゃなくてセッちゃんと呼んであげたほうがいいかしら♥」
何か言い返したいが、自分の口からは嬌声が洩れ出るだけだ。
ズルズルと入り込んでいく触手の表面には突起が何個も付いており、それらが奥に入り込んでいくたびに乳首を中から刺激しその度に僕は間抜けな声を上げなければいけなかった。
「う〜ん?あれこっちかな?
・・・あれ違った…セッ君・・・じゃなかった。セッちゃん、もうちょっと待っててね」
今までよりも脳から距離があるため迷って、なかなか到達できないみたいだ。そのせいで余計に時間がかかり乳首への加虐が終わらない。
いつまで続くのか想像もできない責めに、少しづつ僕の男としてのプライドが削られていった。
「はい、セッちゃんの頭に到着〜♥
頑張ったから優しくクチュクチュしてあげるね♥」
「あっ・・・あ〜〜♥」
脳に突き刺さる快感が起こり、また脳内を快楽でゆっくりと充満させていく。暴力的で身をよじらせるような快感ではなく、労わるように少しづつこみ上げるような快感。
乳首に吸い付いていた触手たちもようやく動きを止めて、やっと体を休めることが出来た。
「はふっ・・・」
ぼ〜っと天井を見つめてこの快感に身を任せる。気が付けば口の端から涎が垂れていた。
「じゃ、楽しんでもらえたようだから一旦抜くね♥」
「へっ?まだ頭の中吸ってな・・・「せーの♥」
ズルッズルルルルルルルルルルル
あっ♥ ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!?」
一気に挿しこまれていた触手を引き戻され、勢いよく突起で乳首を内側から擦り上げながら抜けていく。
まだ、痛みだった方がマシだと思わされる快感に、気絶と覚醒を短時間で繰り返し涎を垂らしていた口からは、泡が噴き出した。
「よし!これで準備OK
上手くいくか分からないけど何事も挑戦よね!」
短く呼吸を繰り返す俺を尻目にウキウキと姉は何かをしている。
「ひっ・・・何か・・・胸が・・・変なんだけど」
体の内側から胸に何かが溜まって行くような感覚。気が付けば胸に重みを感じるまでになっていった。
「そろそろいいかな♥ それじゃあ、いっただきま〜す♥」
触腕が一層強く胸を吸い上げると、乳首から何かが漏れ出た。
「う…うそ・・・まさか母乳が・・・」
「んふっ♥ セッ君の快感美味しい♥」
「な・・・なんだ、びっくりした・・・てっきり乳が出たのかt「出たよ」」
触腕を片方外すと、膨らんだ胸から白い液体がトロトロと流れ出ている。
「ナァァァァァァァァァァァァ!!!!」
「男の子でもちょっと弄ればでるよ!」
「脳みそはちょっとだけでも弄っちゃダメなんだよ!!
これって戻るの!?そこら辺のゴブリン達より大きくなってるじゃん!」
「う、うう、うん・・・まあね・・・」
「目を見て答えてよ!!」
「・・・・・・明日一緒にブラジャー買いに行こうね」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「まあまあ、セッ君可愛いから大丈夫だよ」
「何のフォローにもなってない!」
「じゃ、最後におへそからフレイアして終わりにしよっか」
「この状況でまだやるの!?」
「たぶん、今までの中で一番ソフトだから・・・ね?」
「他がハードすぎて全く参考にならんけど、どうせ嫌だといってもやるんだろうし
もう好きにすれば!」
「ふふっお姉ちゃんそれ知ってる、『誘い受け』っていうのよね「違うよ!」
――――――――
せめてもとお願いして、始める前に濡れた綿棒でへそを掃除してもらった。綺麗にはなったがついでに、と姉がへそを舐め繰り回したのでべっとりと濡れている。
「それでは、セッ君のおへそから(今日の)ラストフレイア!」
「うっ!」
アホな掛け声とともに触手が刺し込まれた。苦痛は例の如く全く感じないが内臓の上を這いずられる感触はあまり気持ちの良いものではない。
「うーん大分遠いからやりごたえある・・・」
そのまままっすぐ上に上がればいいだけのような気もするが、何かしらマインドフレイアにしか理解できない法則性があるのだろう。
「人の体を迷路にして遊ぶの止めてほしいなぁ・・・ってか今触手がどこにあるのかわかるの?」
「今はここら辺よ!」
トントンと腹の一部が盛り上がる。まるで腹筋を内側から触られているような感覚に冷や汗が流れた。
「出来れば早くしてね。このままだと胃に穴が開きそう・・・」
「え、本当!?」
「嬉しそうにしてるけど、胃潰瘍姦とか天地引っ繰り返って隕石衝突してもさせねえからな」
そもそも、僕はインキュバスなのでそうなる心配もないのだが。
「そう・・・」
「何なの?本気で胃酸で空いた穴に触手ぶち込みたかったの?」
「そうなんだけど、セッ君が本気で嫌ならやめておくね・・・
あ、これセッ君の心臓だ♥」
確かに心臓に何か触れているのを知覚出来る。それにしても、今日は心臓には死ぬほど働いてもらった気がする。
「心臓ってこんなに暖かいんだね・・・こんなに小っちゃいのに一生懸命動いて…
それになんだかこの音・・・取っても安心する・・・」
姉は僕の胸に埋もれながら耳を当てて、しばらくそのままじっと心音を聞いていた。そんな姉の姿を見るといつもよりもとても幼く見えた。
― ― ― ― ―
― ― ― ―
「ふう・・・セッ君の心臓も堪能したし、いよいよ頭に行きますか!」
「今日は一日長かったぁ・・・」
耳、眼、鼻、口、乳首、ヘソと全部で10カ所の穴を犯されたことになる。流石に魔界広しと言えども、こんなに犯された者などいないだろう。僕の姉でなければ出来なかったことだ。
そう考えてみれば、案外悪くないかもしれない。
触手は頭にたどり着き、魔力と快楽を注ぎこんで「ちょっと待って」
「せっかくだから、今日入れた所全部入れちゃいましょ♥」
前言撤回
「ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
終わり
16/08/19 14:41更新 / ヤルダケヤル