読切小説
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親がワイバーンと間違えてドラゴン飼って来た
「というわけで私が貴様の主だ。
 私の言うことは絶対服従で聞くように!」

「いやぁ…あのぉ…」

「ん? どうした?」

「ドラゴンさn……様ですよね?」

「ふん、まだ私が子供であるからと見縊って居るのか?
 いかにも私が、陸の王者! 秘宝の番人! 最上位の魔獣ドラゴンである!!」

「………」

「臆して声も出ぬか!!そのまま私の威光に平伏すがいい!!」

「おかぁぁぁぁぁぁさん!! 僕が言ってたのこのコじゃないよ!!」

 バタバタバタ…

「へ?」

『ちゃんとワイバーンさんじゃないとダメだって言ったじゃん!!』

『ちゃんと言ったよ!!お母さんこの前もそうだったじゃん!!』

『ぷよぷ○買って来てっていったのにぱにっくボン○ー買って来るし!!
 カ○ビィ買って来てっていったらブロックボールの方買って来るし!!』

『え? どれも同じ? 全然違うよ!! 違うったら違うの!! 
 ぷよ○よは四つでパニボ○は三つなの!! いや、だからそうじゃなくて!!』

『もういいよ!!お母さんのバカ!!』


 …………


『あ、いやそんなつもりじゃなくて…』


 …………


『ひっぐ…ごめんばはぁぁい…』

 …………




「えっぐ…ひぐっ…」

「………」

「ひっく…ひっく…こ゛れ゛か゛ら゛よろじぐおねがいじまず……」

「って!! 嫌に決まっておろう!! 何でこんなイヤイヤ仕方なくみたいな感じで
 一緒にならなければいけないのだ!」

「だっで…お゛がぁざんが…」

「もうそのやり取りは聞こえておったわ!!」

「ぼぐ、わいばーんざんの方がよがったのに゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛」

「泣くな喚くな!!」

「ひぃっ」
 
「なぜ、ワイバーンなぞがいいというのだ?
 どちらかというと私がぷよぷ○だろ」

「ひっぐ……だって…ワイバーンさんの方が速いって…」

ピキッ

「ワイバーンの方が私より速いから嫌だと…!?
 何をバカな事を!!私が本気を出せば
 サラマ…じゃなかったワイバーンより、ずっとはやいわ!!
 
 ……たぶん」

「それにドラゴンさんは、気難しくて簡単に乗せてくれないって…」

「ふん、誇り高きドラゴンが貴様ら人間ごとき乗せるものか!!

 …と言いたいところだが、
 ワイバーンより我らドラゴンが下に見られていることが勘弁ならん。
 特別に貴様に私に乗る許可を与えてやろう」

「……本当にいいの?」

「どうせ帰る所も行く宛も無い身だ、私が良いと言えばいいのだ!!」

「えへへ…じゃあ…これからよろしくね!!」

「ただし、私が貴様の主であることは変わらんからな!!」

「うん!!」


 

…………


「やっぱ、お前らすげーよなぁ…ドラゴンだからってんじゃなくて
 なんかこう…息がぴったりなんだよな。
 いったいどんな訓練してんだよ?」




「「ぱにボン」」










そして伝説へ…
15/11/25 00:29更新 / ヤルダケヤル

■作者メッセージ
絶対こういう家庭が何件かあったに違いない。


また短い…
次はちゃんとした長さの話を書こう…
いや、こういうのも書いててすごい楽しいけど

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