冒険のお供といったら…
「冒険のお供が必要と聞いて飛んで参りましたぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
純白の羽を舞い下ろしながら俺の前に天使が現れた。
有能な勇者と認められたということか。しかし、はっきり言って余計なお世話である。
というより、何でいきなり。
「君を呼んだ覚えなんて全くないんだけど」
「でも貴方さっきの酒場でこぼしてたじゃないですか!!」
「あの…あれは君の事を言ってたわけじゃなくて…」
酒が入り、ついつい独り身の冒険の寂しさから、マスターに愚痴ってしまったのだ。
『俺に言わせると勇者っつったらあれだよ!
あの娘連れてないとダメだね!!ほら! あの名前思い出せないけど ほらあれ!!
羽があって、小さくて、こう…ほら…いつも肩に乗ってそうなあの…!!
あ〜!!名前が出てこねぇ!!あれだよあれ!!なんだっけかな…
とにかく!!その娘がいないと俺の魔王討伐始まらないわ!』
「どう聞いてもエンジェルである私のことを言ってますね!!」
「誤解を生む表現をしてしまい申し訳ない」
「なんですと!?私以外に小さくて羽があって可憐で美しくて肩に乗せるどころか目に入れても大丈夫そうなくらい可愛い娘がいるはずないでしょう!!」
「\ここにいるぞ!!/」
いきなり魔方陣からインプが飛び出す。しかしお前でもない。というかお前が乗るのは肩じゃなくて腰の上だろ。
「いいから帰れ」
「せっかく来たのに〜〜」
召還陣に無理やり押し込み強制送還する。これ以上ややこしい事態にしたくない。
「そこまで条件限定してないし」
「目に入れるどころか肩に乗るかすら怪しいし」
「私の体重なんてリンゴ100個分くらいだから大丈夫ですよ!」
「キテ○ちゃん風に言っても逆効果だから、キテ○ちゃん33.3匹とか余計キツそうだから」
「気合で何とかするんです!!」
「肩凝って冒険どころじゃなくなるわ!」
「その凝った肩を私が優しく揉んであげましょう!!」
「その代わり、貴方は私の胸を揉んでください!!」
「結構です」
「結構ですかそうですか、これで了承は得られましたねさぁ!行きましょう!!」
「悪徳電話販売みたいな手口だな!」
「いいから帰ってくれ」
「逆に聞きますけど、なんで私じゃダメなんですか!? 普通の方からマニアの方まで大喜びですよ!」
「…天使に周りに飛ばれると、なんかハゲタカに狙われてる旅人みたいになるからやだ」
「別に魂回収なんてしませんよ!?てか例え酷っ!!」
「さ、理由も判明したしこれで心置きなく帰れるな」
「まだ、質問は残ってますよ!」
「結局あなたは誰と旅したいんですか!?」
「フェアリー、妖精にアドバイスされて冒険するのって昔からの夢だったんだよね」
「あ、これは不味いですね」
「何がだよ」
「フェアリー好きは変態です、異常性癖です。ロリコンです。犯罪者予備軍です!!」
「何てこと言うんだ!」
「その点、エンジェル好きは素晴らしい。胸を張って好きと言えます」
「お前もどう考えてもロリ寄りだよね?フェアリーのこといえないよね?」
「このままでは前途有望なる勇者が道をはずしてしまいます!!」
「仕方ないですが、お仕置き部屋に行くしかないようですね…」
「お仕置き部屋ってなんだよ、ていうか勝手に決定するなよ」
「この世界から隔絶されてて時間の流れが止まっている場所です」
「それどっかで聞いたことあるんだけど…」
「…君、本当にエンジェルだよな?」
「もちろんですよ!さぁ!貴方の性癖を治しにお仕置き部屋に行きましょう!」
「いや!!いいから!!俺別にこのままでいいから!!てかお前羽黒くなってるぞ!!」
「気のせいです」
「んなはずあるかい!いいから離せ!!」
「貴方はこのままだと大変なことになるんです!!フェアリーに囲まれて妖精の国に連れてかれて帰ってこれなくなっちゃうんです!!」
「いいよ!本望だよ!!ていうかお前も現在進行形で同じようなことしようとしてるよね!?」
「いいから大人しく万魔殿に来なさい!!」
「もはや隠すつもりもない!?」
「ダークエンジェル舐めるなぁぁぁぁァ!!おりゃぁぁぁぁ!!!」
「や…やめろぉぉぉぉぉ…う…うわぁぁぁっぁぁ!!!」
「もうフェアリーの方が良いだなんて言えませんよね?」
「ひゃ…ひゃい…ダークエンジェルたん…しゃいこうでしゅ…」
「うふふ♥」
終わり
純白の羽を舞い下ろしながら俺の前に天使が現れた。
有能な勇者と認められたということか。しかし、はっきり言って余計なお世話である。
というより、何でいきなり。
「君を呼んだ覚えなんて全くないんだけど」
「でも貴方さっきの酒場でこぼしてたじゃないですか!!」
「あの…あれは君の事を言ってたわけじゃなくて…」
酒が入り、ついつい独り身の冒険の寂しさから、マスターに愚痴ってしまったのだ。
『俺に言わせると勇者っつったらあれだよ!
あの娘連れてないとダメだね!!ほら! あの名前思い出せないけど ほらあれ!!
羽があって、小さくて、こう…ほら…いつも肩に乗ってそうなあの…!!
あ〜!!名前が出てこねぇ!!あれだよあれ!!なんだっけかな…
とにかく!!その娘がいないと俺の魔王討伐始まらないわ!』
「どう聞いてもエンジェルである私のことを言ってますね!!」
「誤解を生む表現をしてしまい申し訳ない」
「なんですと!?私以外に小さくて羽があって可憐で美しくて肩に乗せるどころか目に入れても大丈夫そうなくらい可愛い娘がいるはずないでしょう!!」
「\ここにいるぞ!!/」
いきなり魔方陣からインプが飛び出す。しかしお前でもない。というかお前が乗るのは肩じゃなくて腰の上だろ。
「いいから帰れ」
「せっかく来たのに〜〜」
召還陣に無理やり押し込み強制送還する。これ以上ややこしい事態にしたくない。
「そこまで条件限定してないし」
「目に入れるどころか肩に乗るかすら怪しいし」
「私の体重なんてリンゴ100個分くらいだから大丈夫ですよ!」
「キテ○ちゃん風に言っても逆効果だから、キテ○ちゃん33.3匹とか余計キツそうだから」
「気合で何とかするんです!!」
「肩凝って冒険どころじゃなくなるわ!」
「その凝った肩を私が優しく揉んであげましょう!!」
「その代わり、貴方は私の胸を揉んでください!!」
「結構です」
「結構ですかそうですか、これで了承は得られましたねさぁ!行きましょう!!」
「悪徳電話販売みたいな手口だな!」
「いいから帰ってくれ」
「逆に聞きますけど、なんで私じゃダメなんですか!? 普通の方からマニアの方まで大喜びですよ!」
「…天使に周りに飛ばれると、なんかハゲタカに狙われてる旅人みたいになるからやだ」
「別に魂回収なんてしませんよ!?てか例え酷っ!!」
「さ、理由も判明したしこれで心置きなく帰れるな」
「まだ、質問は残ってますよ!」
「結局あなたは誰と旅したいんですか!?」
「フェアリー、妖精にアドバイスされて冒険するのって昔からの夢だったんだよね」
「あ、これは不味いですね」
「何がだよ」
「フェアリー好きは変態です、異常性癖です。ロリコンです。犯罪者予備軍です!!」
「何てこと言うんだ!」
「その点、エンジェル好きは素晴らしい。胸を張って好きと言えます」
「お前もどう考えてもロリ寄りだよね?フェアリーのこといえないよね?」
「このままでは前途有望なる勇者が道をはずしてしまいます!!」
「仕方ないですが、お仕置き部屋に行くしかないようですね…」
「お仕置き部屋ってなんだよ、ていうか勝手に決定するなよ」
「この世界から隔絶されてて時間の流れが止まっている場所です」
「それどっかで聞いたことあるんだけど…」
「…君、本当にエンジェルだよな?」
「もちろんですよ!さぁ!貴方の性癖を治しにお仕置き部屋に行きましょう!」
「いや!!いいから!!俺別にこのままでいいから!!てかお前羽黒くなってるぞ!!」
「気のせいです」
「んなはずあるかい!いいから離せ!!」
「貴方はこのままだと大変なことになるんです!!フェアリーに囲まれて妖精の国に連れてかれて帰ってこれなくなっちゃうんです!!」
「いいよ!本望だよ!!ていうかお前も現在進行形で同じようなことしようとしてるよね!?」
「いいから大人しく万魔殿に来なさい!!」
「もはや隠すつもりもない!?」
「ダークエンジェル舐めるなぁぁぁぁァ!!おりゃぁぁぁぁ!!!」
「や…やめろぉぉぉぉぉ…う…うわぁぁぁっぁぁ!!!」
「もうフェアリーの方が良いだなんて言えませんよね?」
「ひゃ…ひゃい…ダークエンジェルたん…しゃいこうでしゅ…」
「うふふ♥」
終わり
15/11/25 00:28更新 / ヤルダケヤル