ていた。
前当主を夫とし我はこの一族の新たな当主となった。
まず初めに山の上流から、我達の血を流し込んだ。
結果下流の村の人も、土壌も我らの力に汚染されていく。
僅かな人々が気づいた頃には大部分はウシオニの眷属になっており生き残りも我らの強襲で堕ちた。
そうやって領地を広げていくうちに国を落としていた。
だが我は領地経営には興味がないので子供達に託した。
まだまだ我の欲は満たされない。
我が血をこの大地に満たしていく。
人々が獣性を解放し、力を震える世界。
そんな理想な世界のために。
「ところで母さま……、姿をなぜ見せないのですか?」
「……」
「……分かりました。父さまと仲良くしてください、それでは」
だが今はそれよりも……
「まだまだ子を孕ませてもらうぞ……
#9825;我がオスよ」
[2]
前へ
[7]
TOP[0]
投票 [*]
感想