第二章 素敵な日常と、あれこれ

 幸せは、何気ない日常の中に隠れています。

 そして、ものすごい驚きも、やっぱり日常生活の中に隠れています。

 蓋を開けて、にっこり。蓋を開けて、どっきり。

 そんな、さり気なくもかけがえのない、素敵な日常のあれこれを御覧ください。


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≪ 質問 : 11
  今日、最初に交わした奥さんとの会話、
  もしくは最初に目に飛び込んできたものを教えてください ≫

・ダークプリーストを妻に持つ男性
「何か、甘い匂いがするなぁ……と思って目覚めたら、眼前に奥さんの“奥さん自身”が。そう、まさかの【モーニング顔面騎乗】ですよ。あまりにも斬新な起こし方だったので、大爆笑した後、気が済むまでペロペロしてやりました。奥さん、大喜びでした」

・ダンピールを妻に持つ男性
「僕が起きていることに気付かず、鏡に向かって【格好いいポーズの研究】をしてました。常々、『ヴァンパイアの前に立つ時は、どこまでもクールであること。それが、ダンピールの美学なの!』って言ってますからねぇ。ただ、こう、何と言うか、ポーズのセンスが古臭いんですよねぇ」

・アントアラクネを妻に持つ男性
「朝だよと声をかけ、肩を揺さぶったら『んん〜……あと七時間だけ……』と。最早、二度寝とかそういうレベルの要求ではありません。ちなみにこういう時は、鼻先にチ○コを近づけるとパチっと目覚めます。そして僕は、下半身丸出しの状態でおはようと言うのです」

・白蛇を妻に持つ男性
「小気味良い包丁の音、優しく煮える鍋の音。そして、撫でるように私の肩に触れ、『おはようございます、旦那様。朝餉の準備が整いましたよ』と微笑む妻。これ以上ないほど、幸せです。あと、妻のカッポウギ姿も最高です。ジパングの人は、素敵な調理服を考えるものですね」

・オークを妻に持つ男性
「『ビリっ!!』という、何かが引き裂かれるような音で目が覚めました。瞼を開けると、嫁が中腰(こちらに背を向けた状態)で固まっていて……よく見てみると、パンツが真ん中から綺麗に破れていました。だから、“一サイズ上の方が良いんじゃない?”って言ったのに」

・ホルスタウロスを妻に持つ男性
「目が覚めた理由は、コーヒーの素敵な香りがしたから。そして次の瞬間、僕が目にしたものは……枕元で、彼女がコーヒーカップに向けて自分のお乳を噴射している姿でした。思わず、“おぉ……”と唸った僕に、彼女はニッコリ笑って一言。『はい、カフェオレですよ〜♪』。当然、美味でした」

・ホーネットを妻に持つ男性
「下半身がモゾモゾしたので、何となく視線を送ったところ、嫁が私の寝間着と下着を脱がそうとしていました。何してんの……と、脱力しながら問いかけると、『精とタンパク質は自分で獲る! それが自然の掟よ!』という高らかな宣言が。昨日の晩も、散々タップリと摂取したくせにぃ」

・ジョロウグモを妻に持つ男性
「目覚めると、妻が枕元で三つ指をつき、深く頭を垂れていました。“ど、どうしたの!?”と驚いて訊ねると、『旦那様が、朝勃ちをしておられません。これは昨晩、私が無慈悲に絞り続けた為であると、深く反省しております……』と。もう、朝から返答に困ること山の如しでした」

・アークインプを妻に持つ男性
「ユサユサと肩を揺さぶられて目を開けると、奥様がインプになっていました。もとい、インプ時代の服装でニカ〜っと笑っていました。『前の私と今の私、どっちが好き?』と訊かれたので、“君が君であるなら、前も今も全部好き”と答えた所、そのままディープキスをされて……以下省略」

・ドラゴンを妻に持つ男性
「『おっ、おい! 起きろ!』と言われたので目を開けたら、彼女がピンク色の透け透けネグリジェを着ていました。が、どうやら心底恥ずかしかったらしく、『や、やっぱり寝てろ!』と言われてデコピンを喰らい、そのまま失神しました。インキュバス化してなかったら即死の一撃ですよ」


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≪ 質問 : 12 あなたの奥さんの特技を教えて下さい ≫

・ピクシーを妻に持つ男性
「大きなホールケーキを一人でペロリと食べてしまうんです。こう書くと“だから何だ”と言われてしまいそうですが……彼女の体よりも、ホールケーキの方が大きいんですよね。物理的に考えて、絶対にありえない現象なんですよね。ピクシー、恐るべし。マジ、恐るべし」

・マタンゴを妻に持つ男性
「私の妻は、ジパング出身の人々から『1UP様』と呼ばれています。普通、マタンゴのキノコの色は【赤と白】ですが、妻のそれは【緑と白】なのです。ジパングでは、その色のキノコが幸運と安全の象徴として信仰されているらしく、皆さん拝
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