――んぁっ、ふぅ……んっ……
――ん…れぇあ……んちゅっ……
夢を見た。正確に言えば夢のような出来事を見た。
それは彼がこの家に来た頃のこと。禁欲生活のようなことをしたあげく、暫くすると禁欲していたことすら忘れて三人でずっと繋がりっぱなしになってしまっていたこと。そんなことをしていたせいで生活が大変なことになってしまったこと。
――んっ、ふふっ……眠ってるのに、ここは起きてるんですね…
――毛に包まれてぐっすり。ほぉら、大好きな羊の舌ですよぉ?
彼女たちと繋がってから、彼の生活は一変したと言っても過言ではない。
彼女たちの乳をこれでもかと搾り、むしゃぶりつき揉みしだく。胸枕はおろか、Wパイズリ、母乳プレイだってしてもらった。代わりに、彼女たちの要望で授乳手コキなんかもやらされたし、野外プレイとか、家畜プレイとかやらされたりもした。
教団時代が嘘のような堕落と快楽の生活。だが、それは彼にとって心地よい物であった。
心地よい、とは言うがそれは下の世話とかそういうものではない。
彼女たちの人柄に触れ、共に暮らし、生きる為に畑を耕し、商いをこなす。常に敵を警戒し、魔物は敵と定めて剣を振り回す。毎日毎日主神への祈りの言葉を叫び、同僚が魔物に連れ去られる姿を見るしかない。そんな息のつまる生活をしていた教団時代のことを考えると、ここまでのびのびと穏やかに暮らしているのは本当に夢のようだ。
だが、夢ではない。ホルスタウロスとワーシープという二人の魔物。全く違う種族であるそんな二人と共に暮らす生活は本当に日々が楽しく、気持ちが良い。
これは結構ふしだらで不真面目な考えだろうが、愛している、愛したいと思った二人の女性と共にこうして穏やかに暮らすと言うのは中々良いことなのではないだろうか。ここならば教団の手が届くことは無いだろうし、仮に襲われたら自分が打って出ればいい話。
上に跨られて、巨大な乳房をゆっさゆっさと揺らしながら淫らに舞う牛の女性の夢を見ながら彼はそんなことを考えていた。
――ああ、夢なのに本当に気持ちいい。下半身が本当に彼女たちに包まれているようだ…。
――ふふ、ビクビクしてますね…。でそうなんですか?
――いいよぉ? ほぉら、大好きなおっぱいで挟んであげるから、ね?
「――ん?」
彼がそれに気づくのは必然であった。
微睡の中で響く愛しい二つの声。そして下半身を覆う温もり。夢でありながら味わえる甘美な感覚に、おや、と首を傾げる彼。
すると、彼の意識は一気に浮上した。
「あ、おはようございます。カイさん」
「おはよぉ、あ、な、た?」
「んぁ? …ああ、ティーアにアリス。おはようそしてありがとう」
彼が起きたことを確認して、微笑みながら挨拶をしてくれる二人。その微笑みはまるで妖精のような可愛らしさと美しさを醸し出しているが、問題はその格好であった。
ティーアもアリスもどちらも顔と言わず髪と言わず白濁液を垂らし、彼女たちの純白の乳房に彼の凶悪な逸物を収めている。勿論上半身は裸。良く見れば下半身にも何も履いていないことが伺える。
そんな二人に対して行った反応が、ありがとう。なぜかなんて分かり切っていることだ。
ただでさえ性欲の強い彼。そんな彼の長年の夢である、朝立ちを収めてくれる可愛くてエロい恋人。それが一日と言わず、つながったその日から今までずっと叶っているのだ。今だけなら彼女たちだけでなく、主神にだって感謝しても良いと思ってしまう彼はきっと悪くない。
「もう、なんでお礼言うんですか」
「あなたはそのままゆっくりしててねぇ?」
おかしそうにふふ、と笑うティーア。
己のセックスアピールに対してこうした反応をしっかりと返してもらえると言うのは、魔物として、何より女性として満たされるものがあるのだろう。先程よりもより強く情の炎を燃え上がらせた二人は、トロトロと溢れる母乳をお互いに掛け合いながら彼の逸物を丁寧に擦り上げる。
「くぉ!?」
「気持ちいい〜?」
「ああ、もう…最高…」
感無量と言った風に心の底から声を出すカイに、二人は嬉しそうに笑みを深め、その身体は喜びを表すようにより体内からむせるような雌の匂いを噴出させる。
ホルスタウロスにとって胸とは生活に必要な道具であると同時に、彼女たちの種族を表し、彼女たちの魅力を伝える為のアイデンティティのようなものである。これは、ワーシープでありながら母乳を生活の基盤の一部としているアリスも同じ。
そんな彼女たちにとって、こうして愛しい男性が自分たちの大切なところで気持ち良くなっているという事実は、何物にも代えがたい。心が満たされる感覚に突き動かされるように乳房を寄せ合い、逸物に密着させる。
これは堪らない。
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