帰ってきた。
洞窟の目の前に帰ってきた。
辺りは暗くなり始めているな・・・
それにしても、何とも言えない不気味さだよな
何度見ても思う事ではあるが・・・
結論が変わることはない。
うん、変わらないね・・・
洞窟内部では、火を焚いているらしく少々チカチカと言うか、ユラユラと言うか・・・
なんとなぁ〜く中が伺える程度には明るいようだ。
入り口で立ち止まる。
ココに初めて来たときの最初の感想は何だったっけか・・・?
・
・
・
・
思い出せねぇ〜・・・orz
こっちの世界に来てしばらく経つが、もう慣れきってる気がするなぁ〜
もう、なんの違和感もないし人工の光が無い生活ってのも悪くはないな・・・
そりゃ、テレビや音楽とかゲームや友人が居る向こうの世界にも未練がないわけではないが、ココの方が良いかも知れない。
可愛い魔物っ娘とイチャイt(ry
・・・ん〜と・・・何だっけか・・・?
そうそう、ココではスーパーマンの様な力が発現するし誰よりも強者で居られる。
自分だけの世界のようだ・・
そういえば、最近は全く弓と矢に触れてないな・・・
こっちの世界にも弓道のような物はあるのか・・・?
でも、弓って高いんだよねぇ〜・・・
あっ!向こうの世界の常識は通じなんだっけか・・・
自然も豊富だし、高価そうな弓も安値だったり・・・?
俺は・・・俺は・・・おれは・・・・・・
アレ・・・?
なんだか・・・急に・・・眠気がぁ・・・
そのままバタンと倒れてしまった。
「お久しぶり」
不意に声を掛けられた・・・
振り返ると、いつぞやの女性が立っていた。
ゆっくりとニジリ寄ってくる・・・
コチラもすかさず後ずさる。
「アラ?どうして逃げるのかしら・・・?」
「母さんに「知らない人とは関わるな」って教えられてるからですよ。」
「それって矛盾が生じてるんじゃなぁ〜い?」
「うっせぇ〜寄るな。塩撒くぜぃ?」
「目に入ったら痛いじゃなぁ〜い?って言うよりも、やれるものならヤってみなさい。」
「・・・むぅ。」
「あら、出来ないのかしら?なら諦めなさい。貴方には何も出来やしないんだから」
「貴女は・・・何者なんですか?どうして俺に関わるんですか・・・?」
「それは貴方が美味しそうだからかしら・・・?魔物ならみんな貴方を欲しがるはずよ。」
「それはどういう・・・?」
「あぁ〜ん、もう面倒臭い。良いからあたしと交わりなさいよ!」
「まだ意味が解らないんですけどぉ〜・・・」
そこまで言うと振り向き様に猛ダッシュする。
ヤバいだろ・・・彼奴・・・なんか、イかれてるよ・・・
取り合えず、安全そうな所まで・・・・?
壁にぶつかった・・・
見えない壁。
それも、柔らかい。
寒天とかゼリーみたいなフニャフニャな奴・・・
「何だよ・・・コレ・・・?」
「逃げても無駄なのよん。あたしからは逃げられない。」
「んなこと言われて諦める奴なんざ居ねぇ〜よっ!!」
どうする・・・?
戦うべきか、逃げるべきか・・・諦めるか?
最後のだけは絶対パス!!
でも、どうする?
この状況下で出来ることと言えば・・・
あぁ・・・神よ・・・貴方は何をお考えですの?
でもまぁ、やるしかないんだよねぇ〜・・・
壁へ左手を添える。
右手で一撃。
ブルゥ〜ンと響くような感触。
諦めずにもう一発!
「あぁ〜んっ・・・」
と、後ろで身悶えてる不気味な女を放置で続ける。
今度を左手を壁から離し、ゆっくり助走を付けて右手に力を一点集中・・・
やはりダメなのか・・・?
それでも・・・
あと少しなんだ・・・多分。
「次の一撃にすべてを込める・・・ってか?」
自分で言って笑ってしまった・・・
何言ってんだろ、俺・・・
極限状態での余裕・・・?
死亡フラグだな・・・
さらにもう一度笑う。
それでも、最後の一撃にしたい。
そういえば、自然発火能力が付与されてたよなぁ・・・
両手を眺める・・・
ユラユラと小さな炎を右手に纏う。
「熱く・・・無い?まぁ、良いや・・・邪魔な壁は、ブッ壊すッ!!」
握りしめた右手が壁へ衝突。
パリィ〜ンっとガラスでも割れるかの様な物音と共にあの女の絶叫が聞こえた・・・
気がつけば、俯せのまま地面に倒れ伏していた・・・
涎が地面に広がっている。
「アレ・・・、夢か・・・?こんなとこで寝てたなんて・・・」
両手を大きく広げ左手には受け取った刀をしっかりと握りしめていた。
どうやら、気づかぬ内に寝てしまったようだ・・・
悪夢だったなぁ〜
なのに、アッチはムクムクと元気な様子。
何だったんだろぅ・・・?
ゆっくりと立ち上がる。
霞掛かった視界。
朝か・・・?
夜霧がまだ晴れきらない早朝。
なのに、目覚めはサッパリしている。
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