まもむす劇場-シンデレラ-

昔、昔、とある国がありました


その国はとても小さな国でしたが、とても平和な場所です
その小さな国にある小さな町の外れに…小さな屋敷がありました...


「シンデレラ!シンデレラ!」

「はい、お義母様…」

「あんた何をしているんだい?ええ?」

「ご覧の通り、掃除をしております」



お義母さんはテーブルを見て鼻で笑うと
「はんっ、どこが掃除だって?まだまだ汚いじゃないか!
 掃除って言うのはね!金色になるほどピカピカにすることなんだよ!
 今晩までにできないなら食事は抜きだからね!!」

「わかりました…ピカピカになるまで磨きます…」

「違うよ!金色にな る ま で だよ!耳が遠いのかい!?」

「……申し訳ございません、金色になるまでピカピカに磨きます」

「はん!わかったらさっさとやりな!
私は娘と一緒に出かけてくるからね!」

「はい、いってらっしゃいませ」

そういってお義母さんは部屋を出ていきました



そしてお母さんと娘が出かけていくのを見届けると…

「……なによ!あの態度!むかつくわ!」
とシンデレラは愚痴をこぼしました




シンデレラは幼い頃に親に捨てられ
拾ってくれたのがこの家の義母さんでした…

それからシンデレラはまるで奴隷のようにこき使われる毎日でしたが
他にいくあてもなく、義母と娘の苛めに耐えながら生きてきました


そして今日は義母と娘は新しい服を買いに出かけました
実は近々、お城で舞踏会があるのです…

そこでは王子様が居て、運がよければ一緒に踊ることができるのではないか
と、町で噂になっており、それを聞いたお義母さん達は居ても立っても居られず
今まで貯めていたお金を使って服を買いに行ったのです



シンデレラもその話は聞いていましたが、当然の事ながら参加はすることはできません
なぜならば、小汚い髪の毛に汚れた顔に服は継ぎ接ぎだらけ、とても人前に出られるような状態ではありません


「あ〜あ…舞踏会かぁ……」

シンデレラはお城に憧れていました
けれど、こんな格好ではいけませんし、お義母さんの事だから
自分の分は買ってこないだろう…と思い諦めていましたが
心のどこかでは諦められず、たとえいけなくてもその時間に一人で踊ろうと
時間の合間を縫って一人で踊りの練習をしていました...



それから数日後、ついに舞踏会の日がやってきました


「シンデレラや!私達はこれから舞踏会に行ってくるから留守番は頼んだよ!」

「はい、お気をつけていってらっしゃいませ…」

「おほほほほほ!では、い っ て き ま す」

「……(絞め殺したい…この婆…)」


そう思いながらもシンデレラはお義母さん達を見送り
一人で留守番をしていました
窓から見えるお城はとても綺麗で、中もきっと
豪華な飾り付けが施されているんだろうなぁ…と思い浮かべていました



コンコン


「あら?こんな時間に何かしら?」

お義母さんが忘れ物でもしたのかなと、思って開けてみると
そこには小さな女の子が立っていました

「おぬち、ぶとーかいにいきたいとおもおりまつね?」

「は?詐欺なら間に合ってます」

「ちょちょ、ちょっと〜!はなしはさいごまできくでつ!」

「はいはい、わかったからお母さんの所に帰りなさい、それじゃ」

「ま、まつでつ〜!ほんとうにきいてほしいでつ〜」

「ああもう…さっさと言いなさいよほら!」

「ありがとうでつ!なにをかくそう、わらわ?はまじょなのでつ!」

「なんで一人称に疑問符がつくのよ…」

「まじょっぽくいってみたかったんでつ!」

「あ〜、はいはい…すごいすごい、びっくりしたわまじょさんだなんて
はい、これでいい?お母さんの所に帰りなさい」

「あ…ちょっと〜ほんとうにまじょなんでつよ〜」

「ちいさいのに魔女なわけないじゃない、いいからそろそろ帰りなさい、もう遅いんだから」

「むむむ〜…じゃあしょーこ、みせつでつ!」


そういって自称魔女の小さな女の子は杖を取り出し唱え始めました


「ちちんぷいぷい〜いたいのいたいのとんでくでつ〜♪」


自称魔女が魔法の呪文を唱えると…
なんと!シンデレラの服がなんとも豪華できれいなドレスに変わったのです
いいえ、それだけじゃありません、小汚い髪はまるでシルクのようにふわりと柔らかく艶やかに
顔も当然ながら、化粧をしたのではないかと思えるほど綺麗な顔になりました

「う、うそ…これがわたし……」

鏡を見たシンデレラは自分とは思えないほどに綺麗になった姿に驚きました
でも…一つだけ…違和感がありました

「ねぇ…私のヘビ……」

「ちょっとしっぱいしまつた(>ヮ<;」

「ちょっとじゃないわよ!これじゃラミアじゃない!」

「だ、だい
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