ここはどこにでもある魔界
その四丁目にある淫夢通りにある一軒のアパート
そこに非公式の騎士団が結成されていた
その団名は…【アリス騎士団】
「皆さん準備はいいですぅ?」
「はい、だいじょーぶです!」
「ばっちりなんだお!」
「わはーい♪カレーカレー♪」
「僕も準備できました」
「妖狐おねーさんもばっちり♪」
今日の団長さん達はいつにも増して元気一杯です。
団長さん達を応援している方から貰った穴開き包丁が埃をかぶっているのは申し訳ない、ということで料理をすることにした団長さん達
午前中に何を作るか話あった結果、皆が大好きなカレーを作ることにしました。
材料の買い出しを済ませた皆はエプロンと三角頭巾を身につけ、たったいま準備ができたところです。
「はーい、それでは役割分担を発表するですぅ♪」
「「「「おー♪」」」」
その中で特に気合いが入っているのはレタスちゃんです。
料理を作るという話題に真っ先に食いつき、自分から率先して料理の段取りを決めていきました。
そんな熱意を受け、妖狐お姉さんはレタスちゃんに指揮を任せてフォローに回っています。
「この水中ゴーグルを付けてやれば目に染みないですぅ」
「あ、本当だ…これなら大丈夫です♪」
お魚が一杯泳いでいるエプロンを付けた潮ちゃんはレタスちゃんから貰った水中ゴーグルを付けて玉ねぎを切るのを頑張っています。
ちゃんと玉ねぎ対策の装備品も用意している所はさすがです。
「れたすちゃん、これでいーですか?」
「そのぐらいの大きさでいいですぅ♪引き続きお願いしますですぅ」
「あい!」
猫さんの顔が刺繍されたエプロンを付けたありちゅ団長はお肉を一口サイズにするように切っています、最初は手を広げて切ろうとしていて危なっかしくて見ていれなかったのですが
レタスちゃんの指導のもと、しっかりと包丁を握り左手を猫の手にして作業をしています。
「こんな感じでいいんだお?」
「ですぅ、あ!芽の部分は気持ち多めに取り除いてくださいですぅ」
「わかったお」
解答キッドのエプロンを付けたキッドちゃんはじゃがいもを担当しています。
家で料理のお手伝いをしているのか、手慣れた手つきでキッドちゃんはじゃがいもをくるくる回してあっという間に皮を剥いています。
「人参剥きは当方にまかせろー!バリバリィ!」
「ああぁ、ダメですぅ!ちゃんと剥いてくださいですぅ〜!というか服着てくださいですぅ!」
人参の頭部分を丸く成るように切り、先端に謎の切り込みを入れて遊んでいるポテチちゃん。何故か裸でエプロンを付けています。
「わはー!ニーソ履いてるから恥ずかしくないもん!」
「恥ずかしい恥ずかしくないの問題じゃないですぅ!服着てくださいですぅ!」
「アラホラサッサー!」
レタスちゃんに注意されたポテチちゃんは作業を一度中断して服を取りに行きました。
「んもぅ…こんなんじゃ人参が間に合わないですぅ…」
軽く不満を呟きながら皆の進行に合わせる為にレタスちゃんが人参を手に取りました。
「〜♪」
「ぬお!凄いんだお!」
「ほへ〜…凄い」
「しゅぱーんしゅぱーん♪れたすちゃんかっこい〜です!」
「レタスちゃん凄い…」
鼻歌を歌いながら鮮やかな手さばきで人参をあっという間に一口サイズに変えてゆくレタスちゃん
皆はその手捌きに感動して拍手を送りました。
「えへへ♪そんなことないですぅ♪」
皆に褒められて上機嫌なレタスちゃん、人参は切り終えた後も嬉しそうにニコニコしていました。
無事に食材を切り終わった後はいよいよ食材を煮込んで仕上げるだけになりました。
ここは流石に皆でやる必要がないので居間で団長さん達はカレーが出来るまで時間を潰していました。
台所にはナベの管理にレタスちゃんが居て、妖狐お姉さんは食器の用意。ポテチちゃんは開いているスペースで何かを作っているようです。
「本当にレタスちゃんは凄いわねぇ、料理は親に教えてもらったのかな?」
「いえ、独学ですぅ。親はお仕事で帰ってくるの遅いからいつも作ってたら上達したんですぅ」
「へぇ…それじゃあいつもは1人でお留守番してたの?」
「いいえ、こねぎと一緒に遊んでたですぅ」
「こねぎちゃんかぁ…妹さんなの?」
「いえ、ずっと前に拾った植物の名前ですぅ。騎士団に入る前は一緒におしゃべりしたり本読んでたり、お庭で育ててる野菜の手入れとかしてたですよ」
「なるほどねぇ…騎士団に入ってこねぎちゃん寂しがってないかしら?」
「それは大丈夫ですぅ、帰ったらこねぎちゃんに騎士団の事をお話してるので寂しがってないですよ
騎士団に入る時はこねぎに言ってありますし、応援もしてくれたぐらいで、むしろこっちが申し訳ないぐらいですぅ
野菜のお手入れ
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