ここはどこにでもある魔界
その四丁目にある淫夢通りにある一軒のアパート
そこに非公式の騎士団が結成されていた
その団名は…【アリス騎士団】
「なちゅだ!」
「海だお!」
「水着脱がしなのです!」
「えっ!?」
「そこは海水浴だと思うんですけど…」
日差しと熱気が強くなってきた近頃、今日は皆で海へと出かけました。
海を反射させたような青い空は澄み渡り、遠くに見える白い雲を背景に太陽の強い日差しを肌に感じながら皆は海の方へと走っていきました。
「きゃすとお〜ふ〜!」
「ちょっと団長さん、服汚れますよ!」
よほど海に入るのが楽しみだったのでしょう、服を整える時間も惜しんで海に駆けていく団長さんは上に着ていた私服を放り投げるように脱ぎ捨てて海へ入って行きました。
「わっちもキャストオフだお!」
それを真似てかキッドちゃんも私服を脱ぎ捨てると団長の後に続き海へ入っていきます。
「んもう…二人共…ふふ♪」
「す〜ぱ〜うおーたび〜む!」
バシャ!
「ぬわっ!?いきなりは卑怯なんだお!おりゃ!」
バシャ!
「ぷわっ!?」
「あはははは!」
団長さんとキッドちゃんは海に入るや否や早速水をかけあって遊び始めました。
キラキラと宝石のように輝く飛沫を浴びながらとても楽しそうにしています。
ペタペタペタ…
ペタペタ…
ペタリ
「こんな感じでいいんですぅ?」
「それでいいです、次は目印を付けたここを掘ってください」
「はいですぅ♪」
レタスちゃんと潮ちゃんは適当な場所に腰を下ろすと立派なお城を作ろうと砂をかき集めています。
「ん〜…ここはもうちょっと砂を付けて補強して…」
潮ちゃんは設計が得意なようで、レタスちゃんに指示したり自分で城の補強をしながら作っていましす。
「ユリィ ( ^q^)…」
そんな二人を眺めていたポテチちゃんはどこからか拾ってきた枝の切れ端で四本足の何かを砂浜に描いて楽しんでいる様子。
「みんな楽しそうにしてて…海に来て良かったわぁ♪」
妖狐お姉さんは何かあった時にいつでも動けるようにと砂浜にさしたパラソルの下で皆を眺めています。
「すーぱーうぇーぶ!」
ばしゃーん!
「バフォッ!…うぅ…しょっぱいんだお…」
「にひ〜!ありちゅの勝ちです!」
「誰も負けたとは言ってないんだお!反撃のバフォメットオーシャインウェーブ!」
ドバーーーン!
「にゃああああああああああああ!」
「油断大敵なんだお♪」
「肉穴貫通したのです♪」
「穴…まぁ、あってますけど肉じゃないですよ…」
何か変な生き物を描き終えたポテチちゃんは潮ちゃん達のお城作りに参加しています。
三人で作っているからか、立派なお城はあっという間に完成して行きました。
「…私も遊びたいなぁ、でも皆を見守らなくちゃいけないし」
皆が楽しそうにしている様子に少し寂しげに呟くと、それに答える声が帰って来ました。
「それじゃ俺達と遊ばないかい?」
「巨乳で狐耳でビギニにワンポイントアクセサリーのパレオが最高っす!」
振り向くとそこには海で可愛い子を引っ掛けてあんな事やこんな事を楽しもうとしているある意味おいしい男性達が立っていました。
「いえ、私はそういう遊びは好きじゃないので…ごめんなさい♪」
「いいじゃん、お子様なんて適当に見てりゃぁさ♪」
「せっかくのエロい格好が台無しっす!」
妖狐お姉さんは二人の誘いを断りましたが男達は引こうとしません。
それもそのはず、この男達は浜辺の女性をナンパして良い夏の思い出を作ろうとしているのです。
表情から察するにやっと見つけた獲物らしく『はいそうですか』と引き下がるような雰囲気はありません。
「ほら行こうぜ!」
「自分はイッちゃいそうっす!」
無理矢理にでも連れだそうと1人の男が手を伸ばします、しかしその手はターゲットにした妖狐お姉さんに届く前に違う誰かに止められました。
その人物は全身にタトゥーのある綺麗に焼けたような褐色肌のお姉さんです。
「それじゃ、あたいと遊ぼうかい?坊や方よ」
「お?俺達と遊んでくれるのか♪」
「…胸ないっす」
「…あっはっはっは、言ってくれるじゃないか♪お前達、連れてっちまいな」
「「「ウィーッス!」」」
褐色のお姉さんは笑顔で答えていますが心底笑っているような雰囲気ではありません。
合図と同時にどこからか現れた男達にナンパをしてきた男性達は担ぎ込まれました。
「ちょ…な、なんだよてめぇらは!は、はなせ!離しやがれ!」
「お、お尻がやばいっす!」
男性達はナンパ男達を担いでどこかへと消えて行きました。
それを眺めていた妖狐お姉さんはため息を漏らしました。
「秋…なんで貴女がここにいるの
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