ここはどこにでもある魔界
その三丁目にある三毛猫通りにある物置小屋
そこに非公式の騎士団が結成されていた
その団名は…【アリス騎士団】
「えい!」
ヒョイッ
「ふふん、当たらないんだお!」
「これでも食らえだお!!」
ヒョイッ
「あたりません!」
「むむむぅ…これならどうだお!必殺!乱れ投げ!」
ポイポイポイポイポイポイポイポイポイポイ!
「がよ〜しばりあ〜!」
ペチペチペチペチ
「なかなかやるんだお!」
「だんちょ〜はつよいのです、えっへん!」
正午のお昼ご飯を食べ終わったありちゅ団長とキッドちゃんは
丸めた紙を投げ合って遊んでいました
昨日のゴミ拾いは一生懸命拾って美化に対しての関心を持ってくれたかと思えば
拠点は紙玉が散乱してしまっています…
「あーあー…ゴミを散らかしちゃって……」
妖狐お姉さんは団長達が投げた紙玉を拾ってごみ箱へ捨てていますが
紙玉の量産の方が早く追いつきません…
「わたしも手伝うですぅ〜♪」
「レタスちゃん、ありがとう♪お姉さん助かるわぁ」
「えへへ…部屋を綺麗にするのは気持ちい良いですぅ♪」
レタスちゃんと一緒に紙玉を捨てていますが団長たちは止める気配もなく
妖狐お姉さんが注意しても全然やめる気がありません…
潮ちゃんは二人の暴走を心配そうに眺め
ポテチちゃんは今にも参加しそうに二人の戦い(?)を眺めています
二人は紙玉を作っては投げ、妖狐お姉さんとレタスちゃんが拾って捨てればまた拾ってが繰り返されましたが
紙は無限にあるわけではありません、あっという間に紙がなくなってしまいました
「たまぎれです!」
「むぅ…勝負はおあずけだお…」
「なら、これをつかいます!」
これで紙玉遊びが終わるとほっとしたのもつかの間…
ありちゅ団長は玩具箱に入っていたゴムボールを取り出しました
「えいやー!」
ゴムボールを投げるありちゅ団長…二人の遊びはまだまだ続くようです
パシッ
「キャッチあんどシュートだお!」
キャッチしたゴムボールで反撃をするキッドちゃん
更にエスカレートしそうな戦いに妖狐お姉さんは心配になってきました
パシッ!
「ふふ〜ん、よゆうです!」
「あの、団長…もう、やめたほうが…」
妖狐お姉さんが再び止めようとしましたが、やはり聞いてくれません
「す〜ぱ〜えくせれんとふぁいなるだいなみっくでらっくすえれきてるうるとらはいぱ〜さんだ〜ふれいむ〜ごーじゃすでりしゃすでかるちゃ〜ふぁんとむごーるでんうぉ〜る〜ぶらっくしるば〜いえろ〜び〜むれ〜ざ〜しゅ〜と!」
長い必殺技名と共にゴムボールが投げられましたが、軌道が大きくそれて…
「ふえ!?」
バシン……テンテンテン……
「い、いたひですぅ…えぐっ…」
ゴムボールがレタスちゃんの顔にぶつかってしまいました
レタスちゃんは目じりに涙を溜めて今にも泣きそうです
「団長、レタスちゃんにあやまってください!」
「ありちゅわるくないもん!」
「いたいぃ〜……う、うえええええええん」
「い〜けないんだ、いけないんだ!な〜かし〜たなかし〜たんだお!」
レタスちゃんを泣かしたありちゅ団長にキッドちゃんは言いつける歌を歌って焦らせています
「ああ、よしよし…痛かったよねぇ…団長!ちゃんと謝ってください!
キッドちゃんも、そいうこと言っちゃいけませんよ!」
わんわん泣き出してしまったレタスちゃんを抱き寄せて撫で撫でしながら
妖狐お姉さんは団長とキッドちゃんを怒りました
「ありちゅ…わるっ…うぅ…なひもん…ないもおおおん…あああああああん」
妖狐お姉さんに怒られた団長は自分は悪くないと主張しながら泣き始めてしまいました…
「あ、あの…二人とも……泣いたら…ぼ、ぼくまで…かなひ……えぐっ……うええええん」
二人が泣いたのに連れられて潮ちゃんまで泣き出してしまいました…
「う、うあああああああああん」
楽しそうに眺めていたポテチちゃんも3人に連れられて泣き出してしまいました……
「ああ、ほらみんな…泣かないで、ね?ね?」
4人が泣き出して妖狐お姉さんも困ってしまいます
「いけないの…だんちょ…だ、だお……う、うえ…うえええええええん」
キッドちゃんも泣いてしまい5人の大泣きコーラスは1時間程続きました
泣きつかれた皆はそのまま寝てしまい、起きた後に団長はレタスちゃんにちゃんと謝って
反省した後は拠点でやって良いこととやっていけないことの会議を行って過ごしました
―つつく―
[5]
戻る [6]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録