血気盛んなアンデッドA

 12月16日、金曜日。

明日は家族みんなでスキーに行きます。
去年のように転がり落ちて怪我をしないか少しだけ心配ですが、今年は兄さんも着いていてくれるので安心して滑れそうです。
ただ天気予報によると、明日の天気はあまり芳しくないとのことで、日を改めることも念頭に置かなければならないとのことです。
どうか明日は快晴で、何事もなくスキーが楽しめますように。

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 4月25日、土曜日。
今日も兄さんに特筆すべき変化は無し。
経口摂取している"栄養剤"による変化も、今のところは観察出来ず。
書庫にあった文献の解読も平行して進めているが、状況を打開出来るほど有用な記述は未だ見つかっていない。

そもそもの問題は、リッチとして発現すべき"魔法への類い希なるアビリティ"が私には一切見受けられないこと。
リッチに関する古文書を解析することは出来ても、いざ内容を実践するために必要な魔法を、私は扱えない。
私の、魔物娘特有のチャームの力が弱いのも(兄さんを誘惑仕切れないほどに)、恐らく体内の魔力をコントロール出来ていないのが原因。
最も身近な男性として兄さんを確保しておくことは、今後予定されている研究においても必須事項。

元々の人間が魔物化の際に自然に魔法を覚えるように、恐らく私にも魔法の後天的発現が期待できる。
引き続き観察を続行し、経過を記載する。

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 5月7日、木曜日。

手の震えが止まらない。こんなことは生まれて初めて。
兄さんと目を合わせる度に口元が緩みそうになる。
(消した跡がある)
多分私は発情してしまっている。
それも今までにないくらい、自慰では到底抑えられないくらいに。
そんな快楽では満足仕切れないほどの飢えを感じる。
これはきっと体内の魔力が暴走しているのが原因。
理由はいくつか挙げられる。
(三行ほどが黒塗りで潰されている)

どれをとっても全ては兄さんに帰結する。
分かっている。これは私の予想通りの結果だ。
でも未だに、魔法に対する適応力が発現したようには思えない。
魔法も扱えず、チャームもろくに使いこなせない、不安が積もる。
真に魔物として覚醒する日も遠くないのに。

今は出来るだけ"経箱"と本身との間に距離を置いて落ち着かないと。
大丈夫、この事に兄さんが感づくことはない。
しかしこのまま兄さんに会えば押し倒す。間違いなく汚してしまう。
私の、ーあ(字が乱れていて読めない)

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以降白紙
15/05/07 12:02更新 / たったん

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