「あの......お姉さん......」
「んっ? あれま、どうしたのボク?」
「3年A組って、どこですか......?」
俺は高校生の娘の参観日に来たのだが......迷子になってしまった。
授業を見るはずが、今や休み時間である。
......一日授業参観をやっているので、まだ時間はあるのが救いだが...。
(今は二時間目後の休み時間)
現在、通りすがりのマッドハッターの女子生徒に声を掛けて、まず最初にワイトの長女の教室へとたどり着こうとしている。
「ボク、ここ1年の教室だよ?」
「あっ、3年生が一番上の階じゃないんですか?」
「うちは一年が一番行くのにめんどくさい一番上なんだよねぇ〜......」
マッドハッター1年はボリボリ頭を掻いている......
それにしても、『ボク』扱いとは。
まぁ、自分は小学4年生......10歳でインキュバス化したことでそのまんまの外見年齢だけどさ。
案外、噂にならんもんなのかね。
そこにファントムの生徒がやってきた。
すぐ近くの女子トイレへ用を足しにきたのだろう。
「あれっ、なんでここにショタっ子が」
「なんか、3年生の教室に行きたいらしいよ、お姉ちゃんの授業でも見に来たのかもね」
「へぇ〜..............................ねぇボク」
謎の間の後、ファントムの瞳に怪しい色が宿った。
「高校生の授業なんて見ても面白くないよ、それより......ファントムお姉ちゃんとドスケベなことでもしない?」
「ひっ......」
おねいさんからの逆レイプは二度とゴメンである。
誰か助けてぇー!!!
助けを求めるべく叫ぼうと思った瞬間。
ゲシッ!!!
霊体であるファントム1年生に、後ろからヤクザキックを叩き込んでくる者がいた。
霊体に干渉できるということは、相応に強い力を持った魔物娘の仕業である。
「いったい〜......誰だよ、今蹴ったの!!」
「ウチよ、あんたらウチのパパに何してくれてんのさ!!」
そこにいたのは、自分とデーモンのラヴィーナ姉さんとの娘で、高校1年生のヴィータであった。
サエコを見て、自分とサエコを見比べだした二人。
「......ぱっ...ぱっ......?」
「ごめん、もう一回言って」
耳を疑っているファントム1年生とマッドハッター1年生。
当たり前である。
「パパはねえ、お母さんたちに小4のときに逆レイプされてインキュバス化してね!! それからずっと10歳相当の外見なのよ!!」
「「あ〜......」」
納得したらしい二人......。
騒ぎになる〈なってるか?)前にここを離れたい。
「もう大丈夫だからね、パパ。ほら、3年生の階に行こうね」
俺と手を繋いで3年生の教室へと案内してくてる娘。
だが、娘は高校生、母親似で背が高くスタイルもいい......
はっきり言っておねショタであった。
「もぅっ、念入りに言ってたでしょ! うちの学校は飢えた狼がいっぱいいるから事前に連絡して誰かに入口まで迎えに来てもらえって!」
三年生の教室に辿り着いたはいいものの。
騒ぎを聞きつけて迎えに来た、ワイト、デーモン、アプサラス、ダークヴァルキリー、毛倡妓の......
最初に生まれた、便宜上『ファーストジェネレーション』と呼んでいる5人にお説教を食らっていた。
開口一番に声を張っているのは、ワイトのサリエル姉ちゃんとの長女......エクシアである。
「だってぇ......最初はママたちと来る予定だったんだよ......それにお前たち授業中だったし......」
「パパが他の女に喰われるくらいなら、無理を言ってでも迎えに行きます!!」
ダークヴァルキリーのカーラネキとの三女......シグルーンがプンスカ怒る。
「まぁまぁ、ギリギリ無事だっただし、そこまでにしようよ」
「そうですね、でもお父様、次からはちゃんと忠告を聞き入れてくださいね?」
デーモンの次女:ナージャ、アプサラスの四女:パールバティーが宥める。
同じ自分の娘で、同じ逆レイプ上等な母親から生まれてるのに、こんなにも個性がでるとは......
まぁ、母親たちの種族はバラバラだし当然かもしれんが。
「じゃあ、この話はあとにして、誰の授業を最初に見るか決めましょうかぁ〜」
おっとりしている毛倡妓の五女:ツバキがいった。
なお、先ほど一年階で助けてくれたのは、ラヴィーナ姉さんとの三人目の娘でデーモンの、全体では8女である。
「へー、なんか姉ちゃんの教室にショタっ子が出たって言ってたけど、こういうことか......」
「ショタショタ言うなよ、結構気にしてるんだぞ」
「パパはちっちゃいのがいいんですよ......じゅるり」
「(悪寒が......)」
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