無知とは、知識が無いことではなく、疑問が持てないことである。

ピンポーン

「は〜い」ガチャ
「どうも、隣の塩田です。こないだ言ってた通り、うちの息子を4時まで預かっていただくて......」
「ママ、そこまでボク子供じゃないけどさー」
「何言ってんの、あんだけ楽しみにしてたくせに」

お隣さんのドアが開いて出てきたのは、ワイトのお姉さん......サリエルお姉ちゃんだった。
ボクはパパママが用事を済ませる最中、お隣さんに預けられることになっていたのだ。

「はい、たしかにお預かりしました
#9829; チヒロくーん、今日もよろしくねー
#9829;」
「はーい」
「じゃあ、お願いしますねー」

そう言ってママは行ってしまった。

「さぁ、チヒロ君、何をして遊ぶ?」
「うーん、中に入ってから決める!」




「あっ、いらっしゃーい
#9829;」
「おっ、チー坊よく来たな
#9829;」

中に入ると、デーモンのラヴィーナお姉ちゃんと、ダークヴァルキリーのカーラお姉ちゃんだった。

「はい、いつもの特製ミルクティーですよー
#9829;」

ミルクティーを持ってきれくれたのは、アプサラスのパドメお姉ちゃん。

「お茶請けにカステラでもどうですか
#9829;」

毛倡妓のミツネお姉ちゃんは、茶菓子にカステラを持ってきてくれた。

「チヒロ君、この間新発売の妊天堂のゲームがあるけど、やる?」

コントローラーとゲーム機本体を用意しながら、サリエルお姉ちゃんが問いかけてくる。

「うんっ、やる!!」

僕はそう言ってコントローラーを手にとった。




最近、パパとママがいつもより仲良くなって、頻繁にデートに出かけるようになった。
でも、1O歳の自分をほったらかしにはできないようで、ボクがもっと小さい頃から親交のあるおとなりさんのシェアハウスへ預けて行くようになった。

パパとママの話だと、僕が幼稚園年中の頃、お隣を3件買収して三日で巨大なシェアハウス宅を建てて引っ越してきたのがお姉さんたちだったようだ。
なんでなんだろうね、ボクには分からないや。

パパママの留守以外でも、結構頻繁にお姉さんの家に遊びに行ったりしていた。
ママに怒られたときとかは、デーモンのラヴィーナお姉ちゃんが慰めてくれる。
勉強が分からないときは、毛倡妓のミツネお姉ちゃんがわかりやすく教えてくれる。

身長も高く、スタイルも抜群なかっこいい、とても頼りになるお姉さんたちだった!





今、ボクはサリエルお姉さんの膝の上に座ってゲームをしている。
いろいろな色のクラーケンさんがカラフルな墨を掛け合い、陣取り合戦をするゲームだ。
一緒に対戦してくれているのは、カーラお姉ちゃん、ミツネお姉ちゃん、パドメお姉ちゃん。
じゃんけんで負けて、あぶれたラヴィーナお姉ちゃんは恨めしそうにテレビ画面を見ていた。

夢中でゲームをしていたけど、なんかボクを膝に乗せて座らせていたサリエルお姉ちゃんが、熱を入れて画面を見ているのか、ボクの背中におっぱいをグイグイ押し付けてくる。
それに気づいてしまってから、なんか体がムズムズしてきた......

「やたーっ、勝ったー!」

......けど、やっぱり体のムズムズが気になる。
どうしよう、病気なのかな......。

「チヒロくん、つよーい!」
「ありゃー、お姉さんたちじゃ弱すぎるかもねー......」

お姉さん達が苦笑している中、ボクは勇気を出して聞いてみた......

「おっ、お姉ちゃん.........」
「どっどうしたのチヒロくん、そんな泣きそうになって!」





「あー、なるほどね、サリエルお姉ちゃんがおっぱい押し付けてくるから、体がムズムズしてくると」
「私!?」
「具体的にどこがムズムズするか教えてくれないか、チー坊?」

話を要約するラヴィーナお姉ちゃん、ボッと顔を真っ赤にして驚くサリエルお姉ちゃん、具体的な場所を聞いてくるカーラお姉ちゃん......
ボクは勇気を振り絞って......

「ちっ、ちんちん......」
「「「「「あー...」」」」」

みんな心当たりがあるという風なリアクションをする。
みんなこれが何か知ってるんだ......。

「ぼっ、ボク、病気なの!?」
「病気......そう、病気ね...」

ラヴィーナお姉ちゃんが言った。
地の底に叩き落とされたような感覚を、ボクを襲った。

「どっ、どうしよう......」
「でも、大丈夫よ!? 私たちで治せるから!! ねっ!?」

ラヴィーナお姉ちゃんはみんなの顔を見る。
みんな、意を決した顔をしていた......。
大丈夫......だよね...?




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「はい、ちんちん見せて?」
「うん......
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