ぼくのかんがえた最高のクリスマス(本音:こうなったらいいなという願掛けをしてみる)

「......はっ!? ......ん、まだ1時か......」

私、妖怪人間ボムは、12月25日、クリスマス深夜に目を覚ました。
クリスマスが例年通り、家族と過ごすことになったのだが、その後やることが尽きてしまい、とりあえず寝ることにした。
しかし、先述のとおり、深夜に目を覚ましてしまった。
おまけに、完全に目が覚めてしまい、もう一度寝付くのは時間がかかりそうだ。

「うーむ、眠れん......」

AM 2:00。
布団の中をゴロゴロしていると......

コンコン

と、ガラスを叩く音が部屋に響いた。
私は、座卓前の、カーテン全開(私は寝るときもカーテンは全開だ)の窓に目をやると......

「こんばんわ〜
#9829;」

窓には、図鑑で見たワイトさんが、ミニスカ黒サンタ装束でおりました。
慌てて布団を吹っ飛ばし、窓を開けてワイトさんを部屋に入れる。

ミニスカ黒サンタワイトさんは、スカートや帽子についた粉雪をポンポンと払い、ブーツを脱いでから部屋へと入ってきた。

にしても、なぜ黒サンタなんだ?
ワイトさんは、ニコッと笑い、スカートをつまんで膝を曲げて挨拶してきた。

「こんばんわ
#9829;」
「...こんばんわ。なんで黒サンタなんですか、ワイトさん...」
「なんで黒サンタかって? それは......
#9829;」

ワイトさんの目が、ギラリと光る。

「あなたの童貞を奪うためですよぉ
#9829;」

その言葉と同時に、ワイトさんは距離を詰め始める。
私は、ジリッと左足を下げた。
ワイトさんはそれを見逃さなかった。

「それっ!!」
「!!?」

ワイトさんは足を小外刈りのように払い、私を布団に押し倒した。

「...!!」
「さーてと
#9829;」

ワイトさんは、私の体の上にペタンと座り、私の身動きを封じた。
そして、とてもとても妖艶な笑みを浮かべ、ペロリと唇と舐める。

「さぁーて...
#9829; ヌギヌギしましょうね
#9829;」
「いっ......」
「そ・し・て
#9829; ワイトサンタさんが、童貞を奪ってあげますねぇ〜
#9829;」

そう言って、スウェットを引っペがしにかかる黒サンタワイトさん。

「いっ...イーヤー! 犯され......っ」(小声)
だが、悲鳴(?)を上げ続けることは叶わなかった。
ワイトさんに、情熱的に唇を奪われてしまったからだった。





ビクッと痙攣すると同時に、真っ暗な空間に意識が飛ぶ。

「......はっ!? ......ん、夢か......」

そこは、いつもの、ひとりだけの自分の部屋だった。

「惜しかったな、醒めなきゃ良かったのに......」

そう言って、俺は時計に目をやる。
AM 1:59......。

その瞬間、2:00となった。
それと同時に。

コンコン

音が聞こえた。
カーテン全開の窓に目をやるとそこには。

「こんばんわ〜
#9829;」

ミニスカ黒サンタのワイトさんがいた。
15/12/21 13:06更新 / 妖怪人間ボム
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