「やはり、私から離れられぬようにしておかなければいけなかったのですね……」
そう言って悲しそうに俯き 美しい尻尾が動くのを見た。
次の瞬間…僕は意識を手放した。
何故このような事になったのか?それは時間を遡り約10分前のことだった。
僕はいつもどうりに過ごして、いつもどうりに彼女と帰る予定だった
しかしその日常に予期せぬ出来事が起こった、空から少女が落下してきたのだ
僕は咄嗟に落ちてきた少女を受け止めた。
その容姿からハーピーだと分かる、何故落ちてきたのかはわからないが。
僕はその少女を保健室まで連れて行きその場を立ち去った…
その後ろで彼女が見ていたことなど梅雨知らず…。
そうして戻ってきたら彼女に気絶させられ今に至る。
どうしてこうなった、取りあえず場所を確認する。
周りは見渡す限り僕の写真等が飾ってあるだけの質素な部屋だ。
だがそれだけで彼女の部屋だと判断できた。
僕はぼんやりと何故こうなったのか考えていた。
そうしているとドアが開き透き通った美しい声が聞こえた。
「目が覚めましたか?手荒な真似をしてごめんなさい」
彼女はそう謝りながら僕に巻き付いてきた。
僕は震えていた、普段温厚な彼女だからこそだろう。
顔は笑っているが僕にはわかる、彼女は怒っていた
それも相当カンカンだ。
「私がいけなかったのです貴方がモテると知っておきながら自由にしていたのですから」
僕は首を横に振りモテないよ!と叫んだ。
だが、彼女は聞く耳を持たず
掌に青い炎を燃え上がらせた。
僕は逃げようと必死にもがくが抵抗も虚しく。
「これで今度こそ私のものになるのですね…素敵です
#9829;」
そう言って彼女は炎を僕に当てた。
…体が熱く熱を持ち彼女を求め始め。
僕の理性が薄れていき他の雌に対する興味が全て薄れ彼女一色に染まった頃に。
何故か彼女が僕から離れていく。
その瞬間寒さにも良く似た何かに襲われた。
体が震える、寒い…サムイサムイサムイサムイサムイサムイ
そう小さく呟き続け僕は狂ったかのようにおぼ付かぬ足取りで彼女の元に。
それを見た白く美しい蛇は狂ったように口を歪ませその男を抱き寄せてこう呟いた
「私だけは…貴方を守り続けますからね…私の旦那様
#9829;」
そう呟き強く抱きしめるその瞬間寒さにも良く似た何かが晴れてまた熱が戻ってきた
そうして僕は。
ああ…僕はもうこの人から離れることも逃げることも許されないんだな。
そう頭の中に浮かべ僕は思考を手放した
暖かい快楽の海に沈む少年の顔はとても幸せそうだった
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