仕返し☆
カリカリ……カリカリ……
ーーー上記の理由により、我々魔物娘とインキュバスは理論的には生体のままでの"不老不死化"は十分可能である。しかしながら、現行では魔力循環によりもたらされる細胞分裂回数の無限化に伴う超カオス確率下での細胞の癌化(2例の症例有り。詳しくはマナ・バルフォア博士著、稀なるカルテを参照されたし)及び不活化細胞の魔力汚染(著者不明の論文、不死者化への警鐘を参照されたし)への対策が必要不可欠である。前者は医療の進歩により克服、治療がしつつあり現実的に可能である。が、後者の問題は少なくとも現段階では深刻である。
将来、存在するヒトの殆どが不死者系魔物娘になるかもしれない。
"不老不死への試みと現実"
ベンジャミン・シュバルツリヒター 著
コトン……と羽ペンを置いてため息を1つ。ダフネに盛られた幼児化薬により幼児化した身体だと疲れるのも早い。論文3つを書くのでやっとだ。
『ん〜〜〜……』 パキポキ……
一流の拷問官は医学者や心理学者の側面も併せ持つ。そして拷問対象の社会的地位、影響力を考慮し、適切に処理する政治、社会学者の思考も必要になる。今回書いた論文は心理学と政治社会学、そしてたった今書き終えた医学の論文だ。出来ればこの休暇に魔法薬学と禁魔法学の論文を書いておきたい。
秘密諜報機関はともかく、国家拷問官の制度がいつまでも存続するかはわからない。
仕事人間(インキュバス)の私としては、いつまでも働いていたいのだ。富の為、能力の誇示の為、はたまた知識欲を満たす為に。だから、仕事が無くなるのは困るのだ。
今後の為に医学の資格や博士の称号を取るのも悪くは無い。法律関係の資格も魅力的だ。弁護士や法律家を兼業するのも……
そんな事を考えながら、何時もとは違うミルクと砂糖ありありの甘ったるいコーヒーを口に運ぶ。これならば、幼児化した味覚にも美味しい。
本の山を片付けるのも重労働だ。この機会に浮遊の魔法を覚えたが、魔力も弱体化していて、魔力を使えば重労働以上に疲労してしまう。そもそも、大量の魔力を使う詠唱魔法より、対象の魔力を利用して発動する魔法陣術式の方が合っているのだ。
それにしても、幼い身体がこんなに不便だとは……執務中イスに座ると足が地面につかなくて落ちつかないし、座高が足りなくて机にも届かない。おまけに服はぶかぶかのだるんだるんだし、あげくの果てに眼鏡はずり落ちる。全く、忌々しい……
なぜそのような状況に陥ったかと言えば、我が妻にして従僕であるダフネがショタ(の私)をレイプしたいと言う欲情に駆られ、この私に幼児化薬を盛ったのが原因だ。ご丁寧に錬金術で無味無臭に調合し直していだ。一流の錬金術師顔負けの技術を披露されたわけだ。おかげ様で気付いたのは翌朝、自分の身体が10歳前後のショタになってからと言うのだからお笑いだ。
ダン!!!……っつ!!
よそう………机を叩いても手が痛いだけだ。
おまけにタバコの代わりにミントパイプを吸う羽目になるとは……まぁ甘くてスースーして美味しいが。
さて、気を取り直してコーヒーのお代わりを……ん?
ミルクが切れてしまったか……
取りに行くとしよう。
カツン……カツン……
ギィ……バタン……
『む"う"う"う"ーーーー!!!ん"ん"ーーー!!!』
『おやおや、元気そうでなにより♪』
『む"う"う"う"!!!ん"ん"!!!ん"ん"!!!』
妻ダフネの魅了魔法を実験途中の反魅了術式で打ち破り、自分自身の意識と脳の主導権を取り戻した後ダフネを拘束、地下室に四肢を魔界銀製の鎖で縛り、猿轡で口を塞ぎ安置している。
諸君らの中には我が妻ダフネの事を知らない者もいるだろう。妻であり、従僕であり、助手でもあるサキュバスの彼女は常に拷問中だ。
服従の契約(結ばされた。私が主、ダフネが従だ。
快楽の呪印(下腹部と舌に焼印。膣道、直腸内、子宮、卵巣に転写)
貞操帯術式(甲乙の紋章、開放には双方の意思が必要となる。
魔界銀のリング(両乳首、大陰茎に2つ
が常時施されている。詳しくは『黒衣の聖者』を読んでくれ。
さて、通常ならば一秒毎に恥晒しとしか言いようが無いほどのアヘ顔でヨガリ倒す術式を施しているのだが、普段の彼女は素知らぬ顔をしている。上記の術式等の他に先日採取(?)し培養に成功したハルちゃんの触手の余りを使っている。切り離した触手を様々な環境下、条件での生育データを取る為に色々試していた。
堕落の果実の果汁やハニービーの蜜などを水の代わりに与えた個体
スライムの体液で育てた個体
アポピスやギルタブリルなど様々な毒を与えた個体
などなど……
今回使ったのがグールの唾液で育てた個体だ。結果はグールの唾液の成分と
[3]
次へ
ページ移動[1
2 3 4 5]
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録