部屋には重くまとわりつく様な空気が満ちている。青い薄明かりがその中を照らしている。
明かりはベッドで絡み合う男女を仄かに照らす。汗に濡れた彼らの体が艶やかに光った。
男のほうは意識を失ったかのように眠り込んでいたが、ようやく重い目を開いた。
「あら。ようやくお目覚めですか?ご 主 人 様 。 」
そんな彼を押さえ込み、のしかかっていた女が声をかけた。
小馬鹿にするようにわざわざ「ご主人様」と強調する。
男の意識は朦朧としている。全身の力が入らず仰向けに寝転んでいる。
見るからに憔悴しきっている姿。彼女は完璧に整った顔立ちに満足げな笑顔を浮かべた。
「うふふっ。まだまだですよ。あなた様は大変美味しゅうございますので…。」
女性は蔑むように唇を歪ませたと思った瞬間、頭を抱くと濃い口付けを交わしてきた。
熱くぬめる唇とうごめく舌が男の口中を犯し出す。
「むっ。ちゅっ。ぷはっ。むう…。」
淫らな生き物のような唇舌がもたらす刺激は、男に拒めない快楽を与えだす。
いつしか彼も夢中になって女性の舌と唇を貪っていた。
口に注がれる彼女の甘い唾液を啜っていると、男の体は火照り股間は固くそそりたった。
「やっと元気になられましたか。では、頂きます…。」
暗い喜びを感じさせる澄んだ声が響くと、彼女は男の一物を己の濡れた秘部にあてがう。
そのまま腰を男の腰に打ち付けると何度も何度も激しく律動し続けた。
みだらな水音が響き大量の愛液が結合部を濡らす。
股間を襲う締め付けと熱さ。わななく肉襞がもたらす快楽。男は耐えられなかった。
苦悶と悦楽がない交ぜになった表情を浮かべて、顔を何度も左右に振る。
「もう駄目…。駄目だからっ。」
男の絞り出す声を受けて女は深くうなずいた。
「遠慮せずともよろしいのですよ。さっ。ご馳走してくださいませ!」
女は濡れたような声で叫ぶと、より一層腰を激しく叩きつけた。
「ぐうっ!」
男の下半身に集中していた快楽の塊が爆発した。彼は呻くと白濁液を女の胎内にぶちまけた。だが、なおも膣は搾り取るかのように肉竿を吸引する。
男は快感をこらえきれずに痙攣して、何度も熱い肉の中に射精を繰り返した。
「駄目。またいっちゃう…。」
「もっと…もっとですよ。まだまだ頂きますからね…。」
男はすでに常人では考えられないほどの大量の射精を繰り返している。
本能に任せるように腰をひたすら突き上げ、子宮に精を放出し続ける。
だが女は無慈悲にささやくと、男を上から押さえつけて腰を上下した。
「まって…。出したばかりだから…。お願いだから少し休ませて…。」
「お断りいたします。わたくしはまだまだお腹ペコちゃんなのです。この程度では全く足りませんので。」
切なく訴える男の言葉を女は嘲笑ではねつけた。さらに何度も腰をぶつけ精を搾り取る。
その後も延々と貪られ続け、さすがに男にも限界が来たのだろう。
女が執拗な責めを繰り返しても、萎えた男根は一切反応がなくなった。
「もう限界だから許して。」
かすれた男の声に女は冷酷に言い放った。
「そのようにお口がきけるのでは全く問題ありませんわ。今日はあなた様を徹底的に搾り取るつもりでおりますので。」
「そんな…。あっ…そこはダメっ。駄目だよう!」
男は急に叫ぶと悲痛に顔を歪ませた。
女が己の羽毛に包まれた尻尾を男の尻にあてがい、淫らに刺激し始めたからだ。
触れるか触れないかで愛撫し、時には男の肛門に突き入れようと激しく動かす。
性欲を無理やり奮い起こすような尻尾のうごめきに、男の一物はいやおうなく反応した。
「ほうら、こんなにカチンカチンになられました。あなた様のおチンチンはまだしたいよおっておっしゃっているのですよ。」
女は柔らかい声で、まるで子供に言い聞かせるように語りかける。それが余計に男を嬲るようだ。
「それでは早速いたしましょうか。」
「待って。駄目だから。本当にもう駄目だから。」
必死に止める男を意に返さずに女は腰を下ろした。
熱くそそり立ったものを己の体内に包み込む。ぬめって柔らかい女の膣内が締め付ける。
その瞬間、頭に電気が足る様な快楽が襲い、男は熱い蜜壺の中で達した。
「っう!」
男は数えきれないほどの絶頂を繰り返しており、ほんのわずかの精しか出せなかった。
だが女は容赦なく腰をぶつけるようにしてピストンを繰り返す。
「もうだめ…。許して…。お願い…。だめ…。」
快楽が強すぎて逆に苦しいのだろう。男はうわごとのように何度も繰り返した。
目の焦点は合っておらず、半ば錯乱しているかのように首を振り続ける。
「いけませんねえ…。今のあなた様はわたくしの餌なのですよ。食料の分際で文句を言う
なんて。悪いお口はこうして差し上げます。」
だが女は
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