第5章 「友達」として…… 9

 ……一体どれだけ絶頂し続けただろう……。5回目までは覚えていたが、それ以降はおぼろげな記憶しかない。今、またようやく意識が闇から目覚めた。
さきほどからこの繰り返しだ。目覚めれば強烈な快楽の施しを受けて意識を失い。また起きては気絶する。無限の悦楽の海にただひたすら溺れるだけだった。

 有妃と性の交わりを経て、このぐらいならなんとか耐えられる。と思っていた。だが…普段の優しさと思いやりの仮面を脱いだ彼女は、男を貪る魔物の情念を全力でぶつけてきている。正直言ってここまでとは思わなかった。そんなつもりは無かったが俺は心のどこかで侮っていたのだろう…。

 そして今、目の前には赤い瞳を燃える様に輝かせている有妃が、淫らな笑みを顔に張り付けている。獲物をいたぶり食らいつくす事を喜ぶ魔物の笑い、淫虐としか言いようがない笑いだ。

「おはようございます…。佑人さん。ご気分は……十分良さそうですね。……さて、目覚めて頂いたのなら…またいたしましょうか?」

「え…ちょっと…。また、するの?」

 一体何度目だろう。俺が目覚めるたびに同じ会話を繰り返している様な気がする。そしてその度に有妃は冷たく笑うと、容赦なく精を搾り取るのだ。今回も全く変わりなかった。

「もちろんですっ!ふふっ…。一日も早くインキュバスになりたいと言ったのは佑人さんなんですよ。お望み通り私の魔力をた〜っぷりと注ぎ込んであげますね…。すぐにでもインキュバスになって頂ければ私も大変嬉しいですから…。」

「ゆきちゃん…。」

「わかって頂けますよね…。大体佑人さんがいけないんですよっ。せっかく私が休ませてあげようと言うのに、無茶なことを言って…。駄目です…もう私も抑えられませんっ!これは佑人さん自身の言葉なんですから、自己責任でお願いしますね…。」

 駄目な子でもたしなめる様子の有妃は、不意に口づけすると液体を注ぎ込む。舌を念入りに吸われ、絡められ、犯されながら、甘く濃い液体を味わい続けた。あ…さっきの媚薬だな…。そう思う間もなく俺の肉棒はたちまちのうちに張りつめ、目の前の有妃の膣内に欲望を吐きだす事しか考えられなくなった。

「はい…。それじゃあ遠慮しないでたーくさんイッちゃって下さいね…。」

 嘲る様なひそやかな笑いを見せると、有妃は俺の体を持ち上げて対面座位の形を取る。そして蛇体をしっかりと絡みつけると、猛り立った肉竿を自らのどろどろのクレヴァスに押し込んだ。ずぶずぶと咥え込まれる男根に、蠢き締め付ける様な強烈な刺激がもたらされて思わずうめく。

「ふふっ…。そ〜れっ!!」

 あえぐ俺を見て優越感に満ちた表情をした有妃は、笑顔のまま腰を上げて俺の腰に打ち付ける。衝撃で子宮口が雁首を包み込むと、その甘く激しい吸引を受けて頭の中が真っ白になった。

「だ、駄目だからっ!!また…出ちゃうから…。いっ…いくいくいくうっ!

 あ…また、出る…。俺は獣の様に吠えると、たちまち白く濁った体液を有妃の胎内に爆発させた。有妃に何度も教え込まれた魔の悦楽が俺の心と体を焼き尽くす…。
 だが…それに構わず有妃はなおも激しく腰を動かし怒張を刺激し続ける。何度も何度も絶頂が襲い、子種が有妃を孕ませるべく子宮内に注ぎ込まれ続ける…。

「あははっ…。せーしぴゅーぴゅー出ていますよ…。いいですよ。とっても美味しいです…。う〜ん。どうしましょうか…。このまま枯れ果てるまで佑人さんを頂くのも素敵ですねえ…。」

 嗜虐的な喜びを隠そうともしない嬉しそうな声で、有妃はにやりと笑った…。














 
 もう……気持ち良いという感覚の他には何も意識できなかった。時折甘く強烈な快感が下半身を襲い、精を放出するたびに腰がガクガクと震えた。
 ただ白い幕のような物が目の前を覆い、どこからかよがり声が聞こえている。あ……これって俺の声だ…。ようやくその事だけに気が付いた。もう…駄目…何も考えられなくなる……。

 その時不意に全身を包む快楽が遠ざかり、有妃の声が遠くから聞こえてきた。え…。あ、ここに居たんだ…。俺が気が付くと、目の前には心配する様な眼差しの有妃の姿。

「佑人さん…。大丈夫ですか…。」

 俺は虚ろな目で言葉も無く見つめるだけだ。そんな姿を見た有妃は安心させる様に頭を抱くとぽんぽんと叩く。そして思わず泣きそうになるぐらい優しい声で、何度も大丈夫、大丈夫と繰り返してくれた。

「大丈夫ですよ…。心配させるのも可哀そうなので言って置きますけれど…先ほど食べて頂いた魔界豚には大変強力な精力増強効果があるんです…。それに、絶倫になるお薬も何度も差し上げていますし…。だからほぼ無制限にせっくすできますから安心して下さいね。」

 俺は無意識のうちに目の前の蛇体をかき抱いていた。有
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