明るいままなのは恥ずかしいとシェリーに言うと、部屋の明りが徐々に消えていく。
青い月の輝きが窓から差し込み、ほんのりと部屋を照らしていた。
一糸纏わぬ姿となりベッドの上に片膝を抱え座ると、自分の華奢な体を嫌でも意識してしまう。
ほとんど胸の控えめな女性のようなのに、そこには男性であるとしっかり示すものがついていた。
しなだれるシェリーのほうを見ると、月あかりに照らされる均整がとれた美しい体が見える。
形の良い大きな胸、くびれのあるほど良く肉付いた体、長い脚はとてもすべらかで、月明かりに照らされ輝いていた。
その艶やかさとかわいらしい猫の部位との対比がとても妖しく、まさに魔性といってよかった。
…だからこそ、どちらにもなり切れない体をより恥ずかしく思ってしまう。
アリスの体は女の子みたいだったけど、やっぱり男の子だった。
まじまじと体を見つめていると、アリスがとても恥ずかしそうにベッドに横になる。
月明りしかない部屋でもわかるほど赤い顔を背けながら、アリスの男の子の部分が、足で隠された。
「…あんまり、見ないでほしいな」
アリスは自分のことを嫌いだと言っていたから、きっと見られるのが恥ずかしいんだろうな。
私は、そんなの気にしないのに。
体も小刻みに震えていてとっても緊張しているから、まずは、その緊張をほぐしてあげないとね。
シェリーが私に覆いかぶさり、背中と頭にその手が回された。
覚悟を決めたけどやっぱりそういうのはまだ怖くて、目をつむってしまう。
「アリス、ゆっくりでいいからね」
そう言うとシェリーは私の髪をすき頭を撫ではじめた。
それと共に唇に、少し湿った柔らかな感触が降ってくる。
恐るおそる目を開けると優しく微笑むシェリーが居て、それだけで少し、緊張が和らいだ。
シェリーはそのまま流れるように、頬に、鼻筋に、おでこに、優しい口づけを何度もする。
そのくすぐったさに、つい笑ってしまった。
「ふふ、シェリー、くすぐったい」
顔中に何度もキスすると、アリスはそう言ってちょっぴり笑ってくれた。
体の震えもなくなったから、もう大丈夫かな。
「アリス、舌、出して?」
「こう?んん…っ
#9825;」
何の疑いもなくちょっぴり舌を差し出したアリスのその小さな唇に吸い付き、口内に舌を差し込む。
アリスのやわらかくて暖かな舌を嘗め回すと、初めは戸惑っていたように逃げ回っていたそれも、次第に私を求めるようになってくれた。
くちゅ…、くちゅ…、んっ、…っ、ぁ、…は、ぁぁ…、んんん!!!…くちゅ
#9825;くちゅ
#9825;くちゅ…
#9825;
アリスの腕が私の背中に回され、より強く体が触れ合った。
もっと舌を絡め、互いを確かめ合う。
アリスの舌はとっても甘くて、おいしくて、より欲しくなった。
シェリーの深い口づけは優しく丁寧で、とっても気持ちよかった。
不慣れで息がうまくできなくて、頭がぼーっとしていくけど、それすら快感に思ってしまうほどに。
彼女の口内はその匂いと同じように、なぜかほんのりと甘かった。
交わされる唾液と舌が淫らではしたない音を立てていく。
この国の所々で聞いた嫌なはずのその音が気にならない、むしろシェリーとならずっとこうしていたい。
心が凪いだ水面のように穏やかで、ただ心地いい。
その心地よさが次第に生暖かく脈打つ欲情に変わるのに、時間はかからなかった。
こんな体でもいいのなら、もしシェリーが求めてくれてるのなら、私はシェリーと一緒になりたいと、そう、思った。
私のお腹に、子宮のちょうど上に、とてもあつい熱が押しつけられる。それだけでとても体がうずいてしまう。
次第にそれは大きく固くなっていき、アリスが気持ちよくなってくれてるのが、自分を求めてくれてるのがはっきりとわかる。
キスをやめ、アリスの顔を見つめる。
つい、口角が上がってしまった。
「ねえ、アリス」
「い、言わなくて、いい、から…」
こんなにはっきりと主張してるのにまだ恥ずかしいのか、アリスはまた顔を背けてしまった。
素直じゃないアリスに、ついつい悪戯したくなってしまう。
スリ、スリ…、ぎゅぅ…
#9825;
「っ、あっ
#9825;」
少し体をずらし、しっぽでその熱を包み込む。
緩やかに締め上げ、決して激しくはうごかさないよう気を付ける。
「シェリ、んっ、あ、はぁっ
#9825;」
スリ…
#9825;スリ…
#9825;、ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅぅぅ
#9825;
「シェリー、やめっ、んんっ
#9825;、あっ、んぅ…」
しっぽの毛がなぜかちょっとずつ濡れていく。
ほんのりと、アリスの精の匂いがした。
シェリーは自分の反応を楽し
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