※この作品はキャラクターを全て二頭身に脳内変換して御覧ください。
〜たいへんだ!〜
[第三話より]
「行き倒れですか〜……?野良犬程度ならいいんだけど……っと、ここ……だ……?」
水溜りを踏む感触。しかしその水は妙に粘り気があり、どことなく生臭い匂いがして……
「なん……だよ、これは……」
ぬめる水溜りに沈む女性。
「おにいちゃ〜ん、どうし……た……」
愕然とする俺の気配を感じ取ったのかアニスちゃんが駆け寄ってきて、「見てしまった」
「い……いや……お……おか……おかあさん!!」
駆け寄るアニスちゃんに俺は手を伸ばしたが、届かなかった。アニスちゃんが女性を揺さぶっている。
「おかーさん!いやぁぁぁぁ!しんじゃやだ!おがあざん!おがあざん!」
泣き叫ぶ彼女。女性はぐったりとしたままだ。
彼女の股間は不自然に盛り上がり、ヴィンヴィンと音が鳴っている。
さらに時折女性の体がビクンと震える。
「へ、変態だー!」
〜集まれ!〜
[七話より]
「今回はいたずらだってさ。荷物も偽物だった。」
「そりゃまぁ……骨折り損だったね。でもなんで連れてきたんだい?」
当然の疑問である。
「なんでも早く終わるように手伝ってくれるとか……」
唐突に聞こえる甲高い音。発生源は彼女の口から。どうやら指笛を吹いているらしい。
「何しているんだ?」
しかし、何時まで経っても一向に何も起こらない。
「な、何でー!?」
<運び出し再開しますね。
<あぁ、頼むよ。
〜もふもふ〜
[八話より]
最初に異変が写りこんだのはUAVの映像だった。
『ミリア様の左上方。建物の上に巨大な黒い影。』
「確認した!」
素早く側にあったはしごを登り、建物の上へと躍り出る。
目視30メートル程度のところに3メートルほどの黒い物体が路地裏を覗き込んでいた。
登ってきた音を聞きつけてそいつが振り向く。
「はっはっはっはっはっはっ!わんわん!」
そいつは、真っ黒でもふもふの巨大なわんこだった
〜にゅるにゅるとろとろのアレ〜
[九話幕間より]
『ウィルスの第一陣接近中。ICE突破されます。迎撃してください。』
手にはいつのまにか鵺が握られている。
隔壁と思わしき所に格子状に穴が開き、中から紫色の「何か」が滲み出してきた。
そのぷるぷるした物は穴を通ってその形どおりに床に落ちて、積み重なっていく。
その様子はまるで……
「ところてん!?」
〜だっておなかへったんだもん〜
[十一話より]
しばらく歩くと、視界が開けた。
「こいつは凄いな……」
そこにあったのは色鮮やかな花畑。
『空間の歪を抜けました。現在隔離空間に進入中。』
そりゃ誰も辿りつけない筈だ。
この空間へ行くための鍵がこんな植物の種だなんて誰も思いつかないだろう。
金のアルラウネに目が眩んだ奴ならば特にだ。
花畑の真ん中には大きな金色の花があり、そこから全体的に黄色っぽい女性が上半身を出していた。
彼女はこちらに背中を向けて何かゴソゴソとやっている。
何をしているのか気になってそっと近づき、回りこんでみると……
「ズズズズズ〜っ……ぁ」
「………………」
ラーメンを啜っていた。
〜もげた〜
[十四話より]
「そうか、ところで……その前の方に付いている余計な2本の足は何だ?」
「……(真っ青)」
汗すら止まった。
「え、え〜と?アクセ……サリー?」
自分の好きで付けているなら疑問形は無いだろう。
「それはいけないな、作業中にアクセサリーは外すように。」
俺がそう言うと……
「しょうがないなぁ……」
<スポッ>
その余計な分の二本の足があっさりと取れてしまった。
「はい、これでいい?」
「……え?」
「え?」
〜ふしぎのみずうみ〜
[十五話より]
その時、くいくいと袖を引っ張られた。
「ん?」
サハギンが俺の袖を引っ張っていた。
「何だ?」
見ると、自分を指差し、それから湖を指差す。
そして、湖の中に入っていった。
「帰るって事か?」
『不明。』
暫くすると、湖の表面が黒くなった。
次の瞬間……
<ドパァァァアアアアン!>
派手な水しぶきと共に鯨が姿を現した。
その下にはサハギンが銛で鯨を突き上げている。
「いや、どこにそんなもんがいるんだよ。」
〜振り向けばそこに〜
[十七話より]
「じゃから……じゃからの?わしらが一緒になれば知らない物など何も……」
「……(じー)」
後ろの方から視線を感じる。
「なんだか先程から視線を感じ……る……」
エルファが後ろを向いた状態で硬直する。
何かと思って俺も後ろを向くと……
「…………」
ムジュラの仮面をかぶったサハギンがそこにいた。
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