〜冒険者ギルド ロビー〜
今日はちょっとした報告がある。
ある程度生活が安定してきたため、コーヒーに砂糖を少し入れられるようになったのだ。
あぁ、砂糖のまろやかな味が舌に優しい……。
「〜♪」
アニスちゃんは俺の膝の上でお絵かきをしている。
可愛い〜、とか言ってはいけない、なぜなら……
「アニスちゃん……絵が凄くうまいね……」
個展が開けそうなほど上手いのだ。
使っているのはクレヨンだけにも関わらず、その色彩は到底クレヨンで引き出せるレベルではなかった。
「うん♪おえかきだいすき〜」
大好きの域を超えていますよあなた。
「アニ〜、次のポスターの依頼が来ているわよ〜。」
ミリアさんがカウンターの奥から彼女を呼ぶ。
「は〜い。」
アニスちゃんが書きかけの絵を持ってトテトテとカウンターの奥へ引っ込んでいく。
話によれば彼女専用のアトリエがあるらしい。
「あの子、あれでいて結構稼いでいるのよね。」
入れ違いにミリアさんがテーブルの向かいに座る。
包みの中のクッキーを取り出して齧る……ってそれ俺のなんだがなぁ……。
「そんなに?」
「少なくとも貴方より稼いでるわよ♪」
マジでか。
「ハイスペック幼女すげぇ……いや、ロリ姉さんなんだっけ。」
たまに忘れてしまいそうだ。
あぁ、今日は漫才無いのかって?ニータもエルファもいないとこんなもんだ。
ちなみに、幼女が二人に増えると俺の精神力がガリガリと削られ、3人になるとその場が混沌と化す。
〜クエスト開始〜
〜槍の素材を探して〜
『ある程度依頼を受けて資金が貯まったから依頼させてもらうね?
今使っている槍をもっと強度の高いものに変えようと思うんだけど、その素材探しを手伝って欲しいの。白糸の谷って所で見つかるらしい『リヴァイアスの牙』っていう鉱石がなかなか良い材料になるんだけど、それを探すのを手伝って欲しいの。
冒険者ギルド モイライ支部所属 チャルニ』
「こいつはチャルニからの個人依頼か?」
「はい、アルテアさんを指名です。彼女、まだ頼れる人が少ないですし、断ったら可哀想ですよ?」
背後から視線を感じる。もしかしなくてもチャルニの視線だろう。
「これさ、断ったらその場で後ろから刺されそうなんだが。主に毒針で。」
「断るんですか?」
ジト目でこっちを見るな。
「まさか、協力させてもらうさ。今回は旅の館は使えるのか?」
「いえ、予算の関係上使えないそうです。さほど離れている場所ではないので、徒歩か乗合馬車を使ってください。」
受付嬢が、クエスト受理の印を押した途端。
「受けてくれたんだ〜♪ありがとね!」
後ろから回される腕と押し付けられる二つの柔らかい重圧。
これは分かってて当てているんだろうなぁ……。
「どの道断ることなんて出来ないだろ?俺はまだ刺されたくない。毒針的な意味で。」
毒に夢中になって腑抜けになりました〜なぞ洒落にならない。
「そうと決まったら早速レッツゴー!」
彼女は俺の腕を引っ張り、ギルドの外へと連れ出して行った。
目的地は白糸の谷近くの村、シルクだ。
「馬車の旅ってじれったいね〜……飛べばすぐなのに。」
そりゃお前はそうだろうよ。
「たまにはいいじゃないか、こうしたのんびりとした旅も。」
俺達は乗合の馬車に揺られながら、シルクを目指していた。
乗合と行っても俺達二人しか乗っていなかったのだが……
空高く雲が漂い、気持ちのいい風が吹いてくる。
街道脇の草原ではホルスタウロスやワーシープが日向ぼっこをしながら昼寝をしている。
「でも平和すぎてつまらないよ。もっとこうさ、ドキドキするような刺激があってもいいじゃない。」
「刺激って例えばどんなだ?」
その時俺は忘れていたんだ。ホーネットがどういう種族だったか。
「そうだね〜。どんなのかな〜。」
彼女が俺の股間をまさぐり始める。
「……」
そう言えばホーネットって自分の毒で四六時中ムラムラしているんだったか……。
「たとえば……バレないようにエッチな事してみたりとかさ。」
耳元で聞こえないように囁いてくる。
「まぁ、ゆっくりするのもいいじゃないか。俺もここのところ連続ででかい山に当たっちまってのんびり昼寝する時間も取れなかったし。」
反撃として彼女の股間に手を伸ばす。
<くちゅ>
既に濡れていた。
「まぁそういう事なら止めはしないかな。ゆっくりと昼寝でもしているといいんじゃない?」
そう言いつつもチャックを開いて中に侵入。息子を撫で回す。
「なんだ?かまって欲しくて今度は引
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