「ハヤト殿。自分を抱く際にお願いがあるのですが。」
なんでしょう。守り人の一人、ロゼッタから提案があった。
碧の髪を後ろでまとめ上げた、影のようなエルフであり、スマートな印象が強い。
いや、それでも男好きをしそうな身体をしているのは魔物化の影響だろうかエルフの宿命なのか。
ロゼッタは俺への対応はどんな時でも変わらず、事務的な印象を覚える人だ。
戦士というより仕事人とも言うべきで彼女はこの森を守るために必要不可欠な存在である。
俺としても、軽い質問をしやすい距離感を保っていてとても相談事をし易い。
全体的に彼女たちは中が良いが、彼女たちの間を取り持つ役目も担う重要人物だ。
そんなロゼッタからの提案。もしかするととても重要な内容かもしれない。と思った。
「自分を抱く際に愛情は入りません。性欲だけで大丈夫です。」
「 はい? 」
何言ってんだこの人。
「恐らく淫魔としての身体や心はハヤト殿に愛情を抱く事になると思います。
ですが、一方的に自分がハヤト殿へ依存するだけで十分です。
ハヤト殿は己の性欲を処理する道具として扱ってください。」
「え?なんで?どうしてそうなってるんだ?俺に好かれたくないの?嫌われてるのか?」
「ああいえ、孕みたくないというわけではありません。
子供の顔は自分も見たいですし、里の再興を願っております。
ハヤト殿の望むままに子供を孕みますので、自分は産む機械に徹させて頂きます。」
「いや、そこは重要なところじゃなくていや違う。重要だけどさぁ!?」
「ハヤト殿が嫌いというわけでもありません。
むしろ出会った男性の中では自分の好みに最も一致していると言えるでしょう。
ハヤト殿の子供であるのならば自分はいくらでも孕んで良いと心の底から思えます。
ですが。それでも自分に愛情を向けなくて結構です。
ハヤト殿を信頼し、身体をお貸しするので、是非道具としてお扱いください。
あ、出会った男性といっても父親などの話ですよ。百年単位以上前の事です。」
「じゃあなんでなんだ?俺はさっぱりロゼッタの真意がわからないんだが。」
「ハヤト殿にそのようなお願いを押し付けてしまい大変申し訳なく思っているのですが」
一瞬ためらったかのように、貯めてロゼッタは俺に告げてきた。
「 端的に表現すると、そのほうが興奮するんです。 」
「 アッハイ 」
詳しい説明はしてくれました。結構ロゼッタの過去は重い。
ロゼッタは人間の血が混ざっていたエルフであり、里における身分はかなり低かった。
里の汚れ仕事などを率先して行ってきた過去もあり、里の道具という認識が出来てしまったらしい。
長い間、守り人として活動を続けてきたロゼッタにとって崩すことが出来ない芯なのだと言う。
彼女達の全員も理解していて、普通のエルフとして愛情を注いで貰っているし、少しは改善した。
しかし、百年単位で出来上がってしまったこの認識はもはや呪いの域なのでどうしようもない。
「戸惑うのは当然です。真っ当な身体と心を持つものであるのならば違和感を感じるべきだ。」
「それじゃあ、なんで。」
「ハヤト殿。道具には道具の誇りがあるのです。」
しかし、その呪いは。ロゼッタにとっては祝福でもあったのだ。
里の役に立てることに全力を費やす、その一心で壊れること無く生き抜くことが出来た。
その誇りはいびつではあるかもしれないが、しかし確かな矜持を持った確固たる自我なのだ。
「・・・わかった。でも俺はロゼッタへは誠実に向かい合いたい。それはわかってくれ。」
以降、俺はロゼッタのことを道具として愛情を注ぐことになる。
ロゼッタとは特定の時間を設けることは無い。開いた隙間にロゼッタを簡単に抱くだけだ。
これは不誠実なことではない。里の皆からの理解も得た。ロゼッタが信頼されているのだ。
今後、皆の相手をすることになる俺のスケジュールを管理するための秘書になってくれた。
そのため、気軽にいつでも好きなときに彼女との行為を行うことが出来るようになったのだ。
ただ、女性を一方的に好きにしていい、ともなれば、自制など効くわけも無い。
健全な男子高校生は不健全なことをいくらでも思いついてしまうものだ。
俺がロゼッタを扱う時は、自分でも引くくらい変態行為を行っていた自覚がある。
移動中、少し時間が余った時に彼女を使わせて貰ったことは日常茶飯事だ。
彼女の排泄行為を見せてもらったこともある。そのうちおしっこは頻繁に見せてもらった。
ロゼッタの尻や胸、秘部をさわり続けることは日常に組み込まれていった。
そしてパンツに顔を埋めたり深呼吸したりは最早日課の域である。
自分が楽しむためだけに彼女へ自慰を命じてしまったこと
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