皆さん、ようこそ♪フフフフ、性懲りもなくまた来てくださりこちらとしてもうれしい限りですよ
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そんな風に身構えないでください、ほんの少しお茶目しただけじゃないですか。
今回はちゃんとした審査をしてもらいますから安心してくださいね。
さあ、それじゃ張り切って審査してくださいね。
それではスタート!
変身
一人の女性が画面に現れると、その女性がゆっくりと回転して全身を映し出す。映し出されているのは雪女だ。雪の様に白い着物を身に纏い、着物の裾から白い肌を覗かせている。新雪を思わせる髪の毛を肩の辺りで切り揃えており、日の光に当たると消えてしまうような儚い笑顔を見せている。
===画面から雪女の姿が消え二週間後と文字が現れ消える===
一人の女性が画面に現れる。ビキニの水着を着て小麦色の肌を魅せる健康美溢れる女性だが、なんとそれはあの雪女だった。浮かべている笑顔も以前の儚い笑顔ではなく、明るい爽やかな笑顔で男女問わず振り向かせる程の魅力に溢れている。
雪女は両手を腰に当ててモデル立ちしたまま回転して全身を映し出している。爽やかな笑顔を魅せながら・・・・
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一人の女性が画面に現れると、その女性がゆっくりと回転して全身を映し出す。映し出されているのはゾンビだ。身体を少し斜めに傾け薄汚れた衣服を身に付けており、死者特有の血色の悪い肌を見せている。視線は定まらずだらしなく開けた口からは涎を溢しており、千切れた腕を残りの片腕で持っている。
===画面からゾンビの姿が消え二週間後と文字が現れ消える===
一人の女性が画面に現れる。レオタードを着て現れると床の上を助走をつけて走り出しそこから側転を二回、更にバク転を三回、最後に月面宙返りを決めて見事な着地を行なう。審査委員が観たら確実に高得点を点ける完璧な演技だ。その演技を魅せたのはなんとあのゾンビだった。
血色の悪い肌はそのままだが、千切れた腕は見事に付いており背筋も真っ直ぐに伸ばして両脚で立っている。口元はキリッ!と引き締まり両目はしっかりと正面を見詰めている。額から一筋の汗を流しながら・・・・
画面が暗転してある文章が現れる。
「生まれ変わった後、更に生まれ変わりたいと思ったらこちらに
魔界美容院ビューティーチェンジ」
秘密の仕事
一人の少女が校舎の入り口にある玄関の下駄箱の前で佇んでいる。辺りをキョロキョロと見回すと手提げ鞄から一通の封筒を取り出す。ピンク色の封筒でハート型のシールで封をされているので、ラブレターだと一目で判るものだ。そして目の前の下駄箱に入れる・・・ために扉を開けようとしたところで遠くから聞こえてきた話し声に慌ててその場を逃げ出す。
場面が変わり、少女の教室になる。少女が一つの机に近付くと持っていたラブレターを入れる・・・ために屈みこもうとして廊下から聞こえてきた足音にそのまま机の影に隠れてしまう。やがて足音が遠ざかってゆくと立ち上がり溜め息をついて教室を後にした。
電柱の影に隠れて少女が立っている。何度も深呼吸をして心を落ち着かせるとそっと覗き見て落胆してしまう。少年が歩いてきたのだが、何人かの友達と一緒だったからだ。持っていたラブレターを手提げ鞄にしまうと重い足取りで帰宅したのだった。
自宅に辿り着くと自分の部屋に入り込み手提げ鞄を机に置くと学生服のままベットに寝転ぶ。
「今日も渡せなかった・・・もう諦めようかな・・・・」
ポツリと呟くと少女は食事をするために部屋を出て行った。そんな少女を部屋に置いてある人形が見つめていた。
そして夜中。少女が寝静まるのを待って人形に扮していたリビングドールが動き出す。タンスの上から魔力を使い宙に浮くと机の上に降り立つ。それから少女が寝る前に取り出して捨てようと思いながらそのままにしていたラブレターを背負うと身体に紐で括り付けて落ちない様にしてから窓を開けると外へと飛び出した・・・・・
翌朝、少女は必死に通学路を走っていた。机の上にあるはずのラブレターが無くなっていたため、部屋の中を探し回っていたためだ。結局視つけることは出来ず、遅刻ギリギリの時間に家を出た少女が何とか予鈴前に校舎に駆け込むと上履きに履き替えて
「あの、ちょっといいかな?」
声を掛けられた少女が驚きに立ち止まる。少女が片思いしている少年が立っていた、少女が書いたラブレターを見せながら。
「これ、読ませてもらったよ。・・・・ありがとう、こんなに僕の事を想ってくれて。勿論、返事はOKだよ」
固まっていた少女がその言葉に顔を赤くすると、俯きながら小さな声で答える。
「は、はい。よろしくお願いします」
・・・・二
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