ボクには秘密の友達がいる。
その子はいつもボクの話を聞いてくれて、身体に絡みついてくる。
その子はこの誰も住んでないボロボロな家でしか会えないんだ。窓は全部割れていて、壁も床も穴だらけ。昼でも薄暗くて、何かベタベタしたものを踏むことがある。
初めは不気味で怖かったけど、
――今は平気。
チョコちゃんに会えるから!
「チョコちゃーん!」
ボクが名前を呼ぶと、いつものように、薄暗い家の奥から青いドロドロのチョコちゃんが駆け寄って......
あれ?チョコ、ちゃん?
「
#9829;
#9829;
#9829;!!」
「うわぁ!?」
なぜか茶色くなっているチョコちゃんが勢いよく絡みついてくる。服がベタっとして、少し冷たくなった。
「いたた......」
ボクはいつもみたく絡みついてくる友達のベタベタする身体を受け止めきれず、後ろに倒れてしまった。
頭を上げると、甘い匂いがするチョコちゃんがボクの身体の上で笑っていた。
気付けば、全身がドロドロになってしまった。身体が生暖かい。甘い匂いがして、ほっとする。
「チョコちゃん!?
一体どうしたの、その身体!?」
「♪♪♪」
ボクを見てチョコちゃんは満足そうににやーっと笑っている。
すると突然、チョコちゃんはベタベタした手をボクの口に無理やり入れようとした。
「チョ、チョコちゃん!?ちょっ!むぐぅ!?」
ボクは慌ててその腕を掴もうとしたけど、そのまま口の中に入れられてしまった。
そして、思わずチョコちゃんの手をペロっと舐めると、ボクの大好きなお菓子の味がした。すごくおいしい......!
「......ぷはぁっ!
チョ、チョコレート......?」
ボクが舐めた瞬間、チョコちゃんはぱっと腕を引っ込めた。
もしかして、チョコちゃんの身体が茶色くなったのって......!
「チョコちゃん!チョコレートになっちゃったの?」
「♪♪♪!」
チョコちゃんがニコニコしながら何度か縦に首を振った。
「すごいチョコちゃん!
こんなにおいしいチョコレート生まれて初めて!」
「♪♪♪
#12316;!」
チョコちゃんは茶色いほっぺが少し赤くなって、そのままちょっと俯いてニコリと笑う。
そしたら、チョコレートが何滴か服に垂れる。目で追う。舌が勝手に出る。
「なんでチョコレートになっちゃったの?」
チョコちゃんはいつものように、身体をくねくねさせてなにか伝えようとする。
「えーっと、ボクが?
チョコレートを?
いっぱい食べたい?
って言ったから?」
チョコちゃんはおいしそうに笑った。いい匂い。
チョコちゃん...... おいしそう...... 甘い......
「もっと食べたい。いいでしょ?」
「......
#9829;
#9829;
#9829;」
「それじゃあ、あーん......」
「
#9829;
#9829;
#9829;」
甘い......
止まらない......
チョコちゃん...... おいしい......
「
#9829;
#9829;」
「チョコちゃん......」
包まれてる...... 甘い......チョコちゃん...... チョコ......
「
#9829;」
もっと...... 甘い......
ボク、よろこぶ、チョコ、うれしい
#9829;
もっと...... チョコ......
うれしい...... いっぱい...... チョコ...... 甘い......
甘い...... 甘い...... チョこ...... あまい...... あまい...... ちょこあまい...... アマい...... アマイ......
ちょこ
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