*蛇の生殺しは人間を噛み殺します*

不思議な光に包まれた3人はどこか知らない
見慣れない土地へと足を踏み入れていました。


"ここは…どこかしらね"


"ノエル。ジャンヌさん。怪我はない?"


"・・・。えぇ。"


アデルとノエルは気が付いていない様子ですが
ジャンヌは何かを感じとっているみたいでした。


得体の知れない違和感を感じているジャンヌに
突然降り立った場所の周りの声が聞こえ始めます。



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「デミは本当にいい子だな!」


「本当に真面目よねぇ」


"はい!なんでも手伝うよ!!"


「ありがとよ!そうだ!デミ!
今度、村に魔物が来るらしいけど大丈夫か?」


「心配よね?怖かったら
すぐ大人に何か言って頂戴ね?」


"まかせてよ!ボクが魔物が
悪いことしないか、見ててやるさ!"


「ははっ!頼もしいな!」


「無理はだめよ?デミヤム」


"へへっ!、わかってるさ"



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"ここはデミヤムの昔の記憶かしら?"


"ごめんね。僕にもさっぱり…。"


"あ、あれ。ミア…デミヤムの昔の姿…
ち、小さくて…か、可愛い…かも…///"


"2人とも。この場所に彼が苦しむ原因
何か、普通ではないことが起こるのよ"



"…?ジャンヌさんにも見えてるの?"


"え、えっ?あ、うん。
ここは彼の意識の中だから…かな"


"きっと私たちはあそこにいる
過去の存在の人達とは関わりあえないわ

過去の映像を体験する感じね"


"じゃあ、とりあえず見ていこう"


"デミ…。待っていてね"


3人が覚悟を決めてその場を見ていると
そこから思いもしなかった出来事が起こります。


デミヤムの住む小さな村の中へ
魔物の軍勢が侵入してきたのです。


旧時代の風景。その魔物も魔物らしい
とても凶悪な見た目をしておりました。


その軍勢のリーダーらしき魔物が語りかけます。


「我々魔物は、アナタ方ニンゲンを知りたい
しばらくの間この村とアナタ方をお守りします

その代わりにアナタ方の事を教えてはくれないか」


「そ、それは本当ですか!
それはそれはとても助かります!!」


「本当に、危害を加えたりは…しませんか…?」


「アナタ方の不安や心配事も含めて
我々は改めて、アナタ方の事を知りたいのですよ」


蛇の姿の様なその魔物は優しく語りかけます。
自分たちには危険はないから受け入れください。と。


その魔物が率いる軍勢の魔物たちは人々と交わり
それまであった人間と魔族の溝を埋めていきました。



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"なぁなぁ!オマエたちは
なんのためにここへやってきたんだっ?"


「我々はニンゲンを知りたいのさ
もちろんキミの事も知りたいな。少年。」


"おとなが言ってたんだけどさ!
オマエたちは本当になんなんだろうな!って"


「ククッ…。まぁ、怪しまれているよな
そこの少年。少年は我々の事が怖く見えるかい?」


すると。幼いデミヤムは蛇の魔物へ駆け寄り
その魔物の近くへと近づき一緒に座り込みます。


"おとなはいろいろはなしてるけどさ!
ボクはオマエのこと、いいやつだと思ってる!"


"それは我々が何を考えているのか
わからないとしてもイイヤツだと思うのかい?"


"ん
#12316;…。よくわからないな!
でも、ボクはオマエのこと信じてるよ!!"


「少年…。ワタシはキミが好きだな」


"あの魔物。旧時代の存在にしては
やけに人間と親しげにしたがるわね"


"あ、あれが。私たちの先祖でしょうか?"


"ジャンヌ…。確かに、あそこの魔物の軍勢
どことなく砂漠の魔物の特徴に似ているわね"


リーダーらしい蛇の魔物を筆頭に
包帯を巻いたミイラの魔物やゾンビの魔物が多数。


"ボクは魔物はわるいやつばかりだから
関わるのはダメだって言われてるんだけどさ!

オマエはきっといいやつだよ!!"


「少年。今日はもう遅いから帰るんだ
ワタシが家まで送ってあげるから。行こう。」



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場面が切り替わり。違う日の風景が写し出されます。


「少年。なにをしているんだ?」


"あ!魔物さんじゃないか!!
ボクは今ここで釣りをしているんだよ!!"


「少年。少年は魔物の事は好きか?」


"他のやつらはよくわからないけど
とりあえず、オマエのことは好きだな"


「ククッ…。そうかそうかっ」


"オマエは悪いこととかしてないからな
オマエが疑
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