〜墜落地点 ゲート付近〜
レイピアを投げ、ゲートの発生を防ごうとしたアリアナだったがその行動は無駄に終わった、彼女が投げたレイピアは大人の身長ほどもあろう長さの黒い大剣にはじかれた。
彼女はいまその大剣の持ち主であろう人物を対峙していた。
「我が同胞が世話になったな...」
「貴様がこいつらの指揮官か?」
「指揮官か...違うな...そんなに安いものではない...」
彼女は会話をしている一方で目の前の人物の正体を模索していた。
(何だこいつは、こいつらに『諸君』と言っていたあたり指揮官か何かかと思ったが違うのか?)
「単刀直入に聞こう、貴様は何者だ?」
「同胞に対して武器を掲げる者に、答えることなど何1つない...」
「指導者様! お気を付けください! その者ただ者ではございません!」
アリアナとその人物との会話を遮ってノーマと交戦中の異界の兵士の1人(隊長と呼ばれていた人物)が叫ぶ。
「指導者?」
「そうだ、我が軍の最高権力者にして、貴様を凌ぐ方だ!」
「よそ見をするなぁ!」
会話を遮った兵士をノーマが切りかかり再び交戦状態になった。
「最高権力者か、権力に溺れている者は心身ともに腐っていると聞くがな?」
「我にこの世の理を投げかけたことろで、状況が好転するものか?」
「フン、少しは話せるという事か。」
「貴様こそ、武器を振り回しているばかりの小娘かと。」
「貴様らに戦う気はないと聞いたが?」
「武器を向けてくる相手に手を差し出す必要などなかろう?」
「この戦いは自衛のためと言いたいのか。」
「それも目的の1つだ。」
「ならばここで互いに武器を納めれば交渉は可能という事か?」
「交渉?」
「ああ、そうだ。」
彼女との会話の中から突然出てきた交渉という言葉に指導者は首をかしげる。
「興味が沸いた。話してみろ。」
「我々と同盟を組む代わりに貴様らの全技術を提供しろ、というものだ。」
上から一方的に決められたような、降伏条約ともいえる交渉の内容に指導者は仮面の下で顔をゆがませた。
〜異界の軍 隊長視点〜
隊長と呼ばれる人物は目下ノーマと交戦中だった。
交戦中ではあるが周囲の怒号と轟音の中からアリアナと呼ばれる彼女らの指揮官と指導者が会話を聞いていた。
アリアナが指導者にあの交渉内容を話したのを確認すると彼は驚愕した。
「な、あの指揮官は何様のつもりだ!」
「よそ見をするなと言っている!」
「それどころではない、貴様らの指揮官を止めなければ死ぬぞ!?」
「アリアナ様は我々の中でも上位の実力者だ、そう易々と倒れん!」
「そうだとしても、指導者様の実力は我々でも未知数だ。手遅れになる前にt「フハハハハハハハハハハハ!」!?」
突如指導者が大声で笑いだした。
〜ティグリス軍 アリアナ視点〜
交渉の内容を伝えると指導者は突然笑い出した。
彼女が突然のことに困惑していると指導者はアリアナに向かって話し始めた。
「ハハハ...中々面白い冗談だった...それは交渉ではなく降伏勧告同然ではないか...フハハハハ!」
「気に入ってもらえたかな?」
「ああ、気に食わん...気に食わんとも...小娘」
ひとしきり笑い、アリアナに小娘と言い放った直後、空気が変わった。
「我々は、崇高な目的のために、この世界に道を造った...
この世界にたどり着いた...
奪われたものの代償を払わせるため...
踏みにじられた誇りを取り戻すため...
我々はあの地獄のような世界を耐え抜いてきた...
ようやくたどり着いてみれば盟を組んでやる? 代わりに技術をよこせ?
舐めるなよ小娘...我々は今日この日のために技術を紡いできたのだ...
先人の智を残してきたのだ...戦い続けてきたのだ...」
彼の放つ言葉は1つ1つが冷え切っており徐々に殺気を帯びていき、悪寒さえ感じるほどだった。
そして次の言葉に続いた。
「我々は千年もの間実験と演習を繰り返した来た!!」
仮面の上からでもわかった、彼は怒っていると。
アリアナの言葉が癇に障ったのかは知らないが彼は怒りに満ちていた。
「く、やはり戦うのではないか!」
「脅威は実力をもって排除する、それが我々の流儀だ!」
「ならば相手になってやる!!」
2人の戦いを取り巻いていた周りはというと、異常な気配によって戦闘は中断されており、指導者の放つ殺気によって地面にへたり込むもの、震える者、ついには気絶するものまで現れた。
だが、異界の兵士は慣れているのか生存している全員が指導者の方を見ていた。
状況は最悪、一触即発などとうに通り越していた。誰もが指先一つ動かさずに
見守っていた。だがその時。
「アリアナさま! ティグリス城より伝令です!」
アリアナに近づき伝令を伝えに言
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