〜墜落地点〜
副長は隊長の指示に従い部下と作業を進めていた。
特に異常もなく作業はスムーズに進み発生装置は完成、あとは本国から持ってきたコードを入力しリンクさせるだけだった。
「作業の方はどうだ?」
「9割ほど終了しました、あとはコードを入力し本国の装置とのリンクを待つだけです。」
「わかった、作業を続けろ。」
「了解しました。」
思ったより作業が早く進み、無事に作戦は成功が目前に迫っていたが、副長の表情は険しかった。
(何も起こらないのか? 隊長の予想が正しければ何者かの介入があってもおかしくない...ましてやこれほど目立っているのだ、人目につかないはずがない。)
彼がそんなことを考えていたその時
ドオォォーーーン... バババババ... タタタ...タタタ...
隊長の班が消えていった方角から彼らの使用する銃の発砲音と爆発音がした。
「!!?」
副長は驚いて南の方角に目をやると、何かが爆発したのであろう、黒煙が空に昇っていた。
「なんだ!?」
「発砲音!? 敵が来たのか!?」
「南の方角からだ!!」
部下たちもその音に気付いたようで、作業を中止し音の方角に目をやった。
「落ち着け! 作業を続行しろ!!」
混乱する部下たちに副長は指示を飛ばすが彼も焦っていた、あの爆発は何なのか。隊長たちはやられてしまったのか。どうすればいいのか。
彼が焦っているその時だった、彼の通信機にコール(呼び出し)がかかった。
副長は慌てて通信に出た。
『こちらゴースト・アイ・リーダー、応答せよ!』
「隊長! いったい何が、隊長の向かった方角から煙が...」
『説明はあとだ、作業を続行しつつ隊員全員に武装させろ、ウォーカーにも専用武器を持たせて南の方角に対して防衛体制を整えろ!』
「わかりました、ですが隊長たちは...」
『我々は可能な限り敵を足止めしつつ後退する、そちらに着く前に体制を整えておけ!』
「了解!」
そう言って通信は途切れた...否、切られた。
いまだに頭の中が混乱している彼だが、隊長の指示を実行に移した。
「総員、武装せよ! 最低限の人員で作業を続行しつつ南の方角に対して防衛体制をとる。ウォーカーにも武装させろ、急げ!!」
彼の指示に部下は一斉に動き出した。
〜墜落地点南の森〜
そこは戦場と化していた、矢と光弾が飛び交い、彼女らは数で彼らを追い込み、彼らは足止めを食らわせつつ後退していた。
「撃て、撃てぇ!」
「1人でも多く戦闘不能に追いやれ!!」
「敵弓兵、分散! 各個撃破にするつもりです!」
「火力を分散、視界に入った敵から倒せ!」
「奴らを逃がすなぁ!」
「数ではこちらが上だ、押し込め!」
「弓兵、散開し敵を追い込め!」
「各個撃破に持ち込めば勝てるぞ!」
戦況は彼らが圧倒的に不利だった...
「隊長、もう無理です! 後退しましょう、このままでは全滅です!」
「だめだ、向こうはまだ体制を整えきれてないだろう! 今退けばそれこそ全滅だ!」
「ではせめて武器のダメージレベルを上げさせてください!」
「だめだ! 1人でも殺せば一気に押し込んでくる!」
「ですが模擬弾や煙幕では限界です!」
「それでもやるのだ! 伊達に演習を重ねているのだはないのだろう!?」
彼らが不利な要因は数の差だけではなかった。
彼らは彼女らを戦闘不能にするだけで『殺して』はいなかった。
彼らの使用する銃の弾丸は鉄ではなく『エネルギー弾』だった。
しかも、彼らの銃で出力を調整できるので鉄の鎧を貫通する威力から、当たっても痺れる程度の威力まで調整が利くのだ、隊長は部下には『彼女らの殺害は許可できない』とし、当たれば痺れるる(数発受ければ失神する)程度の威力の模擬弾と閃光弾、煙幕を利用し彼女らに死者を出すことなく応戦し後退していた。
(もう下がるか? いやだがもう少し...)
隊長がそう考えていると通信が入った。
彼らを追撃している彼女らも違和感を覚えていた。
ノーマも違和感を覚える1人だった。
(先ほどから光弾を放って後退しているが、こちらの死亡者はゼロ...一体どうなっているのだ? 彼らは手加減をしているのか? それとも...)
ノーマがそう思っていると、彼らはまた撤退を始めた、だが今度のは一気に下がっていく。足止めなど考えずに一目散にという感じだ。
(下がりが大きい...何かの罠か?)
ノーマがそう考える一方で...
「奴らが逃げるぞ! 追い立てろ!!」
「「「オオオォォォォーーーー!!!!!」」」
アリアナは彼らが敗走していると判断し兵たちを鼓舞し、追撃に力を入れた。
それが間違いとも知らずに...
〜墜落現場〜
彼らを追撃している兵士たちの先頭集団はずぐ目の前に逃げる彼らをとらえてい
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録