セラエノ学園初等科の生徒たちが、休日の朝早くからリュックサックを背負って、楽しそうに校庭に列を作っていた。
セラエノ学園初等科とは、基本的に6歳から12歳までのちょっと幅広い年齢の子供たちのクラスである。
もちろん人間、魔物、ごちゃ混ぜのごった煮みたいなクラス分け。
「ねぇねぇ。お弁当、何持って来た?」
「ウチ、ジャコメシ弁当持って来たと〜♪」
「うふふふふふ。私はおかんに頼んでオオイタ名物、鶏天弁当にしてもろたんや♪」
リザードマンとゴブリンとジョロウグモの少女が今日のお弁当を楽しそうに話している。
今日は、遠足なのだろうか…。
フィ〜ン
『あー、テステス。マイクテス。』
校庭に置かれた壇の上にロウガが立ち、拡声器で声を出す。
さすがに幼い生徒たちは真面目で、それだけでビシッと背筋を伸ばして整列をする。
『よーし、お前ら。相変わらず良い子だな。後で全員、宗近から飴ちゃんもらうように。本日は本当に良い天気になりました。こんな良い天気で今日という日を迎えたのも、お前たちの日頃の行いがイカしていたからです。』
遠足や運動会などの小学校校長先生の挨拶のようにロウガは言った。
『さて、日曜日の今日。本当ならまだ夢の中でグッスリお眠であろうお前たちに、今日はちょっと狩りをしてもらいます。本当ならとあるゲームの発売日に発表したかったネタだったけど、作者が予約出来なくて買えず、さらに色んな人たちがアレのネタで書いていたから書き辛くなって、今日まで延びに延びてしまった。えー……………、そんな訳でお前らー………。
モンスターハンターをやりてえかぁぁぁーっ!!!』
おーーー!!!
(画面の前のお友達も歌ってみよう)
秘密結社サクリスト社歌『勝利のサクリスト アヌビスに大逆襲』
どうだ思い知ったか
俺たちのエロパワー
ゆくぞ、堂々町中で大勃起
空を焦がした摩擦熱は
一人上手のかがり火だ
そのへんのエロ本はもう飽きた
すんごいオカズはどこにいる
我ら最強!
我らフンドシ!
最強サクリスト!
我ら最強!
我らフンドシ!
最強オナニスト!
友よ、一緒にフンドシを脱げ
そして御神体で抜きまくれ
我ら最強!
我らフンドシ!
最強サクリスト!
我ら最強!
我らフンドシ!
最強オナニスト!
―――――――――――――――――――――――
まずはキノコを採取しよう!
ついに3rdになってリストラされた森丘の道をガーベラとフェンのペアがおっかなびっくり歩いている。
ちなみにここは学園裏、あのオリハルコン鉱山の真裏。
この企画を思い付いてロウガが通常の5割り増しの料金でドワーフたちに交渉し、連日徹夜で工事させて出来上がった血と汗と涙と女の意地を賭けて、ドワーフたちは森丘(偽)を完成させたのである。
もちろん中○先生に見せると『良い仕事してますねぇ。』と言われるレベル。
「ふぇんね、ぶきってもつのはじめて。」
「私も…、ナイフくらいなら経験があるんだけど…。本格的な武術訓練は高等部からだから…、私もちょっと不安だよ…。」
彼女たちの装備はまさにモンハン世界でも、リアルな世界でも鎧としては初期の初期とも言える革の鎧である。
そして武器は彼女たちのようなハンターとしても、魔物としてもレベル的に低くても扱える短めの片刃の湾刀。
モンハン世界ではハンターナイフと呼ばれる武器である。
ただし………、
「うちの学園ってオリハルコンが特産品だって聞いていたけど、まさか初等科の狩り実習の授業で生徒全員分の武器まで作ってるとは思わなかったなぁ。」
ガーベラはハンターナイフを天にかざす。
見た目は初期の初期という武器なのだが、材質は純度がものすごく高いオリハルコン。
切れ味はビックリする程、よく斬れる。
フェンも初めて持たされた剣に喜んでいた。
「きれいだよね〜♪」
「うん。でも綺麗だけど、扱いを間違ったら怪我するから気を付けようね。」
「は〜い♪」
すっかりお姉さん役が板に付いたガーベラがフェンを諭す。
フェンも素直なものですっかりガーベラに懐いて言うことを聞いた。
「えっと、地図通りだとこのあたりにキノコが……、って…、え?」
「ヒュ〜♪見ろよ、獲物が来たぜ。」
彼女たちの目の前にランポスの被り物を被ったうんこ座りの集団。
しかし身体はフンドシだけなので、あからさまにサクリスト戦闘員である。
あまりこういう変質者集団に慣れていないガーベラは顔を強張らせて身構えた。
「おいおい、お前。ビビらせすぎだぜ。大丈夫さ、お嬢ちゃん。僕らはこんな格好はしているけど、心は立派な英国紳士そのものだから安心して良いよ。」
「あっはっはっは、お前も説得力ないって♪」
「……それよりさ、俺たちのレンジに幼女が二人。」
ゆらり
間合いに入ってしまったフェンとガ
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