act7・リザードマンマイア

3…


2…


1……きゅー!




(画面の前のお友達も一緒に歌おう)
『リザードマンマイアのうた』

ギリギリまで頑張って
ギリギリまで踏ん張って
いつでもサクラにピンチの連続
そんな時、リザードマンが欲しい

愛さえ知らずに育ったバフォメット
叫びはお前の涙なのか…

力任せの邪悪な願い
サクリストからこの街を守るため
ここから一歩も下がらない

ギリギリまで頑張って
ギリギリまで踏ん張って
いつでもいつでもピンチの連続
そんな時、リザードマンが欲しい
リザードマンマイア!

ギリギリまで頑張って(Come on!Come on!Come on!)
ギリギリまで踏ん張って(Wow!Wow!Maia!)

ギリギリまで頑張って(Come on!Come on!Come on!)
ギリギリまで踏ん張って(Wow!Wow!Maia!)
なかなか出番ない…
ピンチの連続!
そんな時、リザードマンが欲しい
リザードマンマイア!




―――――――――――――――――――――



「諸君、職務ご苦労じゃ。」
「アーッ!」
ここはセラエノ学園科学実験室。
秘密結社サクリストの科学実験室でもあるのじゃ。
ちなみに本部はセラエノ学園購買部の売店とその奥の六畳一間の控え室なのじゃ。
……ワシが言うのも何じゃけど、アヌビスも学園長殿も何故気が付かないのじゃろ?
「バフォメット将軍、例の実験薬が完成致しました。」
覆面にフンドシ姿の戦闘員。
科学班はそれに白衣を羽織ることを許可されている。
「今度のは、大丈夫なんじゃろうな?」
「もちろんです。先日製造した、メカ=フレイヤはあまりの酷さに我々も涙を飲みましたが、今回のは万全です。昭和風に言うとバッチグーな出来になっています。」
「わざわざ昭和風に言い換える必要性を感じないが、それならば良い。まったく……、おかげでワシは大目玉じゃった……。ヴァル=フレイヤの人気にあやかって、メカ=フレイヤ作戦で町中を恐怖と混乱に叩き落す計画じゃったというに……、何故出来上がったものがカツラを被った『先行者』なのじゃ!?せめてそこは『ロボ・カイ』くらいの出来まで持っていくのが科学者の使命じゃろう!!」
「お言葉ですが、バフォメット将軍。あの時、我々はギリギリだったのです。予算も頂けず、時間もわずか3日しか頂けず、終いにはダンボールに『メカ=フレイヤ』と書いた鎧を誰かが着るという最悪な案が飛び出したくらいです。しかしそれを『先行者』レベルまで持っていった、我々科学班のプライドをお褒め頂きたいのです。」
「それはわかっておる。ワシだってあの後、ワシは大首領に怒られて鎧通しを喰らったり、無理矢理異次元の狭間を彷徨って、英雄墓場で没キャラや、死んだ英雄の再利用を考えさせられたり……、ワシはおかげで娼館でおねーちゃんの乳も揉めず、エロゲを進めることも出来ず、苦渋を舐めたのじゃ!」
思い出しても涙が溢れる…。
「しかし、それも終わりじゃ!その実験薬があれば、ワシ自身のパワーアップが超可能!ワシの人気も鰻登りじゃぁ〜!!!」
「アーッ!」
クックック……、おっと。
学園長殿のようなスカッと爽やか&ザマミロ的なわる〜い笑いが溢れて溢れて止まらぬのう。
これで、あやつらに…、あやつらの人気に圧されることもないのじゃ。
ワシだって……、超人気者街道まっしぐらじゃぁぁぁー!!!




アンケートその1・アヌビスの場合
「え、人気の秘訣ですか?え〜〜〜っと……、私特別なことはしていませんよ。あ、強いて言えば…、恋をしている…、くらいですかね?好きな人に見てもらいたくていつも綺麗にしていたい…、ですね。髪の毛も(わんわん♪)さんがジパングの人なので、黒髪に香油をほのかに塗ったり、尻尾のブラッシングも欠かせませんし、肉球の柔らかさを保つためにお手入れいたり……。あ、そうそう体型維持のダイエットやエクササイズも欠かせませんよ。私、結構胸がありますから、筋肉が衰えるとすぐに垂れちゃいそうですし……、それにお腹が元々少しぽっこりしてますから、そういう意味でもエクササイズは欠かせませんね。あ、イチゴ先生、もう良いんですか?あの…、私思うんですけど…、人気云々よりも先生の場合は食生活と生活習慣を見直せば良いと思いますよ?」





アンケートその2・ダオラの場合
「ふむ……、我の人気…?そのようなもの考えたことはないな。我はただ我のままあるがままに生きておる故……ん?何じゃ、我のプロポーションをどう保っておるか…だと?それも考えたことはない。我らドラゴン種は戦闘に特化した身体であるから、自堕落しても太ることも、歳を取って身体が衰え醜くなることはほぼない。寿命が尽きれば、この戦うのに適した身体のまま天へ還る。……は?その割にはでかい乳しと
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