3…
2…
1……きゅー!
(みんなも一緒に歌ってみよう)
『日本ふかし話』
坊や、良い子だ
服を脱げ
初心(うぶ)なねんねじゃあるまいに
隣人のAVが子守唄
手術受けなよ
大事なトコ笠地蔵
―――――――――――――――――――
昔々、あるところにおばあさんと……アレ?
おばあさん……いや、稲荷のお姉さんが一人いました?
「私に相応しい良人となる者がおりませんので…。」
そうですか。
お姉さんは非常に働き者で、
昼は山間の秘密のお店でしばきに、
「さぁ、もっと朕の卑しいでん部を叩いてたもれ!」
夜は川沿いの遊郭でスカウトをしていました。
「うちの店に来てくれたら、前のお店よりあぶらげ5つアップですよ♪」
そんなある日、お姉さんが川沿いの遊郭から帰ってくると
腕の中に可愛い可愛い赤ん坊が抱かれていました。
……え、誰の子?
「あんまり可愛いのでさら……、いえ、神様が桃の中から私に授けてくれたのです。」
え、でも今攫って…って?
「授けてくれたのです♪」
でも………。
「………リンゴジュース、お好きですか?」
グシャァッ
ボタボタボタボタボタボタボタ……
失礼しました。
桃から可愛い男の子が生まれたようです。
リンゴが…、無造作に握り潰されるの初めて見た…。
「桃から生まれたので、サクラって名前にしちゃいましょう♪」
………どこからツッコミましょうか。
でも命が惜しいですので、何も言いません。
お姉さんはサクラを大事に大事に育て、サクラも愛情たっぷりにすくすくと成長しました。
―――――――――――――――――――
すくすくと成長したサクラは15歳になりました。
お姉さんも15年経ってすっかり……、お姉さんのままでした。
「サクラもすっかり立派になって……。そろそろ旅立ちの時でしょうか。」
「宗近母さん、そろそろってどういうことですか?」
「近頃、都を鬼が荒らして人々を困らせているのです。」
「はぁ…。」
「困らせているのです。」
「……つまり僕に退治して来いってことなんですね?」
「うぅ……、もしかしたらこれが今生の別れ……。今日は少し豪勢な夕食に致しましょう…。」
そう言って稲荷のお姉さんは台所へと向かってしまいました。
物語の進行上の都合でサクラは半ば強引に鬼退治に向かうことになりました。
「サクラ、今夜のおかずは女体盛りとお稲荷のどちらが良いですか?」
どちらを選んでも恐ろしい予感のしたサクラは、
「普段のご飯と味噌汁でお願いします。」
と、賢く危機を回避しました。
「チッ……………。わかりました。あなたも欲がありませんね。」
サクラは溜息を吐きました。
実はこれが初めてではなく、これまで何度も稲荷のお姉さんに襲われそうになったからです。
そのおかげで剣も槍も駄目駄目なサクラでしたが、
お姉さんとの攻防で身に付いた格闘技の腕は村一番の若者になったのです。
「る〜るる〜♪どうせ〜、育てるなら〜生意気なうつけよりも〜可愛い子〜♪」
――――――――――――――――――
翌朝、サクラは日が昇る前に旅立ちました。
うっかり寝てしまうと(性的な意味で)お姉さんに食べられるという危機感を感じたためでした。
背中に『天下無双』と染め抜いた羽織を着て、
腰には何かわからない団子らしいものをぶら下げて、
鬼の本拠地、鬼が島へと旅立ったのです。
しばらく歩くと小さなワーウルフの子供がサクラに擦り寄ってきました。
「ももたろさん、ももたろさん、おこしにつけた……なんだっけ?」
「きびだんご、一つ私にくださいなだよ。」
「わたし、ちゃんといえた?」
「うんうん、頑張ったね。はい、きびだんご(?)。」
「わーい♪わたし、ほんぺん、ちょっとしかでてないけどいいの?」
「そういう人が多いからね。そういえば、お名前は?」
「わたし、ふぇん♪」
フェンとサクラが海へと向かいます。
すると山間の茶店が見えてきました。
「ふぇん、おなかすいた〜。」
「…そうだね、じゃあ休んでいこうか。」
「うん♪」
茶店の椅子に座ってサクラは一息付きました。
「いらっしゃいやし。」
「あ、お団子とこの子にはおうどん……ブゥーッ!?」
店の奥からお茶を持って現れたのは、サクラに顔がそっくりな若者でした。
「あ、おとーちゃ♪」
「クックック、フェン。今はお遊戯の途中だから、お父はお父じゃなくて、茶店の親父なんだぜ。」
「うん、わかった〜♪」
「ってゆーか、ロウガ!?何でここにいるの!?」
サクラは慌てて茶店の親父に問いただしました。
「何で、と言われると稲荷に呼ばれてなぁ…。まあ、今はサプライズゲストとして茶店の親父だから、気にすんなよ。ってその口振りだと、俺の正体気が付いてるよな?じゃあ、言っておくけど血は繋がっ
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