act3・お面ライダー龍姫

シュパァー……(バイクの音)




ズガーン!

ズガーン!



「お面ライダァァァァー、龍姫ぃぃぃー!!!!」




(みんなも一緒に叫んでみよう)
『お面ライダー龍姫のうた』

白い、白い、白い
白い鱗の龍姫
ドラゴンスマッシュ
正義の拳

子供の声に正義が騒ぐ

友よ、夫よ、愛しい子よ

風の唸りに血が叫び
龍の誇りが目を醒ます

敵は地獄のオナニスト
戦う、正義の
お面ライダー龍姫



『お面ライダー龍姫、ダオラはドラゴンである。
 夫と娘を奪われた悲しみを
 誰かを守るための力に変え、
 今日も彼女は戦い続けるのだ。






 だがここまで言っておいて何だけど、
 別に、シリアスな話なんかじゃ…、ないんだからね!』



――――――――――――――――――


「幼女ハァハァ…。」
「アリスたん、マジハァハァ…。」
サクリスト戦闘員たちがいそいそと着替えをする。
いつものフンドシスタイルに白衣を羽織る。
「なぁ、俺、何故か今日、荒縄を持ってるんだ。」
「マッジ?お前、天才!?」
「少女の柔肌に食い込む荒縄。身動き取れずに悶える少女。もがけばもがく程に食い込む荒縄に、やがて歪んだ性に目覚め……グボァッ!?」
「ど、どうしたんだブラザー!?」
「駄目だ、想像力が脳のデータ処理を追い抜いた!?」
「想像するのは、駄目か…。」
「なら、実践するしかないなぁ…(ギシィ)。」
黒い覆面の向こうで悪い笑みを浮かべるフンドシブラザーズ。
「おいおい、落ち着けよ。」
「そうだった…。つい……、興奮してしまったな……。」
「みんな若い証拠さ。」
「……おい、おかしいところはないよな?」
おかしいところだらけです。
そうツッコみたいのだが、所詮私はナレーター。
「よし、今日はとことん……、あの日あの時置き忘れた少年の日の思いを…、取り戻そうではないか!」
「俺、戦闘員なんか時給は安いし、危ない目にあうから辞めようと思っていたんだ。でも、こんな良い思いを出来るのなら………、俺、この仕事を誇りに思うよ。」
「みんなそうやって戦闘員としての誇りに目覚めるのさ。おめでとう、今日から君も本当の意味での、我らの仲間だ。」
「先輩…!よろしくお願いします!!」
「あ、今日の上司(怪人役)は?」
「すでに潜入済みだ。」
「はいはい、静かに。サクリストの社訓を復唱するぞー。」
「「「「「好きだから、手を出さない!ルールを守って楽しいオナニー!!」」」」」
「では円陣を組んでぇ。今日の無事と成功を祈りまして…、せぇーの!」
「「「「「「アーッ!!!」」」」」」

今日は楽しいセラエノ学園、身体検査の日である。
秘密結社サクリストの戦闘員は、保険医に変装して学園に侵入した。
色んな意味での危機が、今学園に迫る。


―――――――――――――――――


「ロウガさん…、あの人たちあからさまに怪しくないですか?」
私は思わず眉を顰める。
「覆面にフンドシ…。どう見てもサクリストの人たちですよね?」
「秘密結社の連中がこんなとこまで来る訳がないだろう…?それに彼らは立派な紳士だよ。ちゃんと身元も確かな連中ばかりさ。」
ロウガさんが書類を読みながらお茶を啜った。
「身元、確かなんですね?」
「ああ…、大切な生徒と教師を診てもらうんだからさ。えっと…、あったあった。『節操なき医師団 医療法人サクリスト』。な、身元がしっかりしているだろ?」
「バブゥッ!?」
思わず飲んだ紅茶を噴き出した。
「行儀が悪いぞ、アヌビス。」
「それ以前に、サクリストの戦闘員じゃないですか!!!」
もし万が一、間違いが起こってしまったら……!
こうしてはいられない。
「ロウガさん、変身します!彼らの目的は……、間違いなく覗きです!!」
「クックック…、アヌビスは心配性だな。」
「彼らは……、間違いなくアスティアさんやマイアさんも覗きますよ?」
「…………………………………。」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「アヌビス、一人も生かして帰すな。」
「いえっさ!!!」
「変身、承認!」
「了解、ベータカプセル……、輝け…、もっと輝けぇぇ!!!」

ピカァッ

『魔女っ娘わんわん☆ねふぇるてぃーたは改造人間である。
 その能力は毎回様々なコスプレをすることで
 無限の可能性を叩き出す夢の希望の魔女っ娘なのである。
 そしてメカっぽくないコスプレをする時は
 何と一旦オールヌードになって、
 光が彼女の衣装を作っていくのである!
 え……?
 解説邪魔?
 見せろ?
 それは出来ない。
 ネフェルティータが恥ずかしがって変身中は物陰に隠れてしまうからである。
 そんな奥ゆかしいネフェルティータが……、良い……!』

「魔女っ娘わんわん☆ねふぇるてぃーた、ご期待通りに即参上
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