シュパァー……(バイクの音)
ズガーン!
ズガーン!
「お面ライダァァァァー、龍姫ぃぃぃー!!!!」
(みんなも一緒に叫んでみよう)
『お面ライダー龍姫のうた』
白い、白い、白い
白い鱗の龍姫
ドラゴンスマッシュ
正義の拳
子供の声に正義が騒ぐ
友よ、夫よ、愛しい子よ
風の唸りに血が叫び
龍の誇りが目を醒ます
敵は地獄のオナニスト
戦う、正義の
お面ライダー龍姫
『お面ライダー龍姫、ダオラはドラゴンである。
夫と娘を奪われた悲しみを
誰かを守るための力に変え、
今日も彼女は戦い続けるのだ。
だがここまで言っておいて何だけど、
別に、シリアスな話なんかじゃ…、ないんだからね!』
――――――――――――――――――
「幼女ハァハァ…。」
「アリスたん、マジハァハァ…。」
サクリスト戦闘員たちがいそいそと着替えをする。
いつものフンドシスタイルに白衣を羽織る。
「なぁ、俺、何故か今日、荒縄を持ってるんだ。」
「マッジ?お前、天才!?」
「少女の柔肌に食い込む荒縄。身動き取れずに悶える少女。もがけばもがく程に食い込む荒縄に、やがて歪んだ性に目覚め……グボァッ!?」
「ど、どうしたんだブラザー!?」
「駄目だ、想像力が脳のデータ処理を追い抜いた!?」
「想像するのは、駄目か…。」
「なら、実践するしかないなぁ…(ギシィ)。」
黒い覆面の向こうで悪い笑みを浮かべるフンドシブラザーズ。
「おいおい、落ち着けよ。」
「そうだった…。つい……、興奮してしまったな……。」
「みんな若い証拠さ。」
「……おい、おかしいところはないよな?」
おかしいところだらけです。
そうツッコみたいのだが、所詮私はナレーター。
「よし、今日はとことん……、あの日あの時置き忘れた少年の日の思いを…、取り戻そうではないか!」
「俺、戦闘員なんか時給は安いし、危ない目にあうから辞めようと思っていたんだ。でも、こんな良い思いを出来るのなら………、俺、この仕事を誇りに思うよ。」
「みんなそうやって戦闘員としての誇りに目覚めるのさ。おめでとう、今日から君も本当の意味での、我らの仲間だ。」
「先輩…!よろしくお願いします!!」
「あ、今日の上司(怪人役)は?」
「すでに潜入済みだ。」
「はいはい、静かに。サクリストの社訓を復唱するぞー。」
「「「「「好きだから、手を出さない!ルールを守って楽しいオナニー!!」」」」」
「では円陣を組んでぇ。今日の無事と成功を祈りまして…、せぇーの!」
「「「「「「アーッ!!!」」」」」」
今日は楽しいセラエノ学園、身体検査の日である。
秘密結社サクリストの戦闘員は、保険医に変装して学園に侵入した。
色んな意味での危機が、今学園に迫る。
―――――――――――――――――
「ロウガさん…、あの人たちあからさまに怪しくないですか?」
私は思わず眉を顰める。
「覆面にフンドシ…。どう見てもサクリストの人たちですよね?」
「秘密結社の連中がこんなとこまで来る訳がないだろう…?それに彼らは立派な紳士だよ。ちゃんと身元も確かな連中ばかりさ。」
ロウガさんが書類を読みながらお茶を啜った。
「身元、確かなんですね?」
「ああ…、大切な生徒と教師を診てもらうんだからさ。えっと…、あったあった。『節操なき医師団 医療法人サクリスト』。な、身元がしっかりしているだろ?」
「バブゥッ!?」
思わず飲んだ紅茶を噴き出した。
「行儀が悪いぞ、アヌビス。」
「それ以前に、サクリストの戦闘員じゃないですか!!!」
もし万が一、間違いが起こってしまったら……!
こうしてはいられない。
「ロウガさん、変身します!彼らの目的は……、間違いなく覗きです!!」
「クックック…、アヌビスは心配性だな。」
「彼らは……、間違いなくアスティアさんやマイアさんも覗きますよ?」
「…………………………………。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「アヌビス、一人も生かして帰すな。」
「いえっさ!!!」
「変身、承認!」
「了解、ベータカプセル……、輝け…、もっと輝けぇぇ!!!」
ピカァッ
『魔女っ娘わんわん☆ねふぇるてぃーたは改造人間である。
その能力は毎回様々なコスプレをすることで
無限の可能性を叩き出す夢の希望の魔女っ娘なのである。
そしてメカっぽくないコスプレをする時は
何と一旦オールヌードになって、
光が彼女の衣装を作っていくのである!
え……?
解説邪魔?
見せろ?
それは出来ない。
ネフェルティータが恥ずかしがって変身中は物陰に隠れてしまうからである。
そんな奥ゆかしいネフェルティータが……、良い……!』
「魔女っ娘わんわん☆ねふぇるてぃーた、ご期待通りに即参上
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