「不束者ですが、よろしくお願い致します…」
「ふふ…淡雪(あわゆき)、お互い初めて同士、そう緊張するな」
小さな和室で、若い娘が三つ指をつき、静々(しずしず)と頭を下げている。
今夜、この娘(こ)と愛し合う。
「さ、来なさい」
「はい…」
そっと抱き寄せれば、ひんやりと冷たい。艶やかな青い肌と涼しげな銀髪は芳しい。白い着物には青い雪の結晶があしらわれ、彼女の上品な色気を彩っている。涼やかで愛らしい美貌。
彼女の名は淡雪。雪女だった。
「て、照れてしまいます」
「愛い奴め」
腕の中の華奢な娘は、愛撫すればとろんとした目線で見上げてくる。頬はほのかに上気し艶やか。ゆったりと背中をさすれば、少しくすぐったそうだった。細い首筋と鎖骨が重ね目からちらりと見えるのは、しっかりと密着しているからだろうか。
ゆったりと愛撫していると
「旦那様……気を遣わないでくださいませ」
「ゆったりと楽しむのは嫌いか?」
「……胸が高鳴っておいでです……私はいつでも………」
目線を下げつつ、消え入りそうな声で。耳まで朱がさし、恥じ入って。
「これは失敬。女に言わせるものでもないな。少し意地悪が過ぎた」
帯を緩め、少しずつ装束を脱がせていく。着物は体型を隠すという。幾重にも重ねた衣に隠されていたのは、予想外に見事な身体。彼女とは清い付き合いの末に夫婦(めおと)になった。彼女の身体を見たのはこれが初めてだった。
「旦那…様……私、変です……?」
「いや、あまりに美しくて、見惚れてしまった…」
赤面する淡雪に、こちらまで恥ずかしくなる。長い髪や手で隠してはいるが、隠しきれない豊かな胸と尻。細身だが出る所は大層出ている。魔乳、魔尻とでもいうのだろうか。
彼女はゆったりと近付き、私の着物を脱がせはじめた。
「良い匂いだ」
「もう、からかって。恥かしいですよ」
細い指が着物にかかり、そっと脱がされる度に期待が膨らむ。付き合った数年間、彼女に邪な思いを向けなかった日は無い。本当はその華奢な身体をものにしてしまいたかった。だが相手は若い生娘。乱暴に扱う訳にもいくまい。
「きゃ」
「どうした?」
「……いえ…」
赤面し両手で顔を覆う。どうやら我が愚息を直接見てしまったらしい。初な反応だ。
「そ、それでは」
「は、はいっ」
畳に敷いた布団の上で、娘を抱き締める。見た目肌艶は10代の瑞々しさ。張りがよく密着した私の肌を押し返してくる。期待膨らむ私の肌は熱く、淡雪の肌はひんやりと。
「旦那様…たくましいのですね…」
「ふふふ…本当に愛い奴だな………っ!」
豊かな胸が惜しげもなく押しつけられる。着物の下にこんな凶器を忍ばせているのか。淡雪のそれは規格外に大きい。私の顔をすっぽりと包めるだろう。
「…!淡雪っ」
一瞬我を忘れ唇を重ねる。その瞬間、冷たい吐息が体内に流し込まれた。どうしようもなく淡雪の肌が恋しくなる。
口づけが終わると腕の中で
「お任せします」
と一言だけ。
理性で何とか邪念を抑え込み、震える彼女を布団に寝かせる。少し怖がっている彼女をなだめつつ、太ももを愛撫する。長くむっちりとした美しい脚。閉じた太ももを掴み、開かせた。既に準備は整っているようだ。
「いくぞ」
「……来て…ください…」
ずにゅぅううぅぅぅう…
「んっ…」
「くぅ…!」
愛しい女の陰に自身を沈み込ませていく。ゆっくりと処女膜を押し広げながら、深く、深く繋がって。
「んん…!ん〜〜っ!ん……ぁっ」
「ぬ、なんとっ、心地良い…っ」
遂に愛しい女と一つになった。結合部からは薄く血がにじむ。彼女は破瓜の痛みに耐えながら、こちらを見て笑ってくれていた。
「ぬぉ…!無理に笑わずとも…」
「違っ……ん…ようやく…だんなさまと…ひとつに…なれて…うれしくって……」
気遣いから来る方便か、あるいは本気なのか。優しく愛さねばならぬ。しかし彼女の蜜壺は想像以上の名器だった。ひんやり冷たいのかと思いきや、奥は温かくぬめぬめと絡む。愚息は秒殺寸前。
「悪い、もう…達しそう…だ…」
「わた…しも…」
お互い初めて同士。少し息を整える。一つになったまましばらく慣らす。
「ふーっ…動くぞ」
「はぃ…」
緩慢な情事。ゆったりとお互いを味わい、高め合っていく。
「痛く…ないか?う、辛く、ないか?」
「痛く…ありません…ぁん…むしろ……」
そこまで言って顔を背けてしまう。徐々にではあるが、感じてくれているようだ
「ぁ…ぁ…ぁ…ん…ん……ぁ」
小さく喘ぎ出す愛しい女。恥じ入っているのか、声を堪えようと必死だ。
「感じて…ぅ!くれているならっ、もっと喘いでくれ…何か悪い事をしている様だぞ…」
赤面し首を横に振る。口を両手でふさいで、涙ぐんで喘ぎ声を殺している。
私は彼女の細い首筋に唇を添わせ、より感じてもらう様に努める。
「あ…愛してるぞ…あわ
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