下 赤き太陽 黒き太陽

 レスカティエ第37駐屯地の一角には砂地が作られている。
 広さは半径50m程、かつては駐屯地のはずれであったのだが、町としての機能が拡張されていくとともに軍部と町を繋ぐ中心となってきている。いずれはここが町の中心となるのだろうが、それはもう少し先の話だ。
 
 砂地にはいくつかの建物が建てられているが、その中心にあるのが、3階建てほどの高さを擁するピラミッドである。
 見た目はピラミッドではあるが、墓としての機能はなく。完全に宮殿である。作らせた本人曰く「妾も自分のピラミッドが欲しい!」とのことだ。

 そのピラミッドの1階にある玉座の間に3人の人物が入って来た。ファラオ・ニトランタと夫のダワン、取り残されていたダワンの分身である。
 ポアラによってアポピス・アプアが連行されていったあと。駐屯地司令官に挨拶を済ませてからここにやってきた3人が玉座に目を向けると、そこには・・・。

「あちゃー」

「ポアラさんも意外といい趣味してるな」

「・・・・・・」


「くー、殺せー!」

 両手と尻尾の先を鎖にしばられ、あられもない恰好で玉座に繋がれるアプアの姿があった。



 アプアの両手を縛る鎖は、玉座の後ろに置かれたバステトの像に引っかけて吊り上げられており、脇の下や豊満な胸などを無防備にさらけ出させている。
 また、吊り上げられた体は玉座に深く座わることができず、半ばずり落ちそうな体勢で・・・、きゅっとしまったお腹や逆にふくよかな蛇体の腰を強調していた。
 尻尾の先も魔銀製の輪を嵌められ、鎖で壁に繋がれて暴れないようにされている。
 そのあられもなく・・・王としては情けない姿に分身は顔を手で覆い、ダワンはこれをやっていったワーラビットの性癖に苦笑している。

 縛られている当の本人は半泣きになりながらも威勢だけはよく吠えているが・・・、ダメな事で有名なセリフだ。(後に、とっさにいいセリフが出なかったんだと、真っ赤な顔をしながら語っている。)



パン!



 3人が思い思いの反応をする中、一人無言だったニトランタが両手を軽く打ち合わせた。 

「私、大事なお友達であるアプアちゃんがひどい目にあうのは嫌です。すぐに助けてあげたいと思います」 

「ニトランタ・・・貴女・・・」

 ニトランタの思わぬ言葉にアプアは驚き、その真摯な目に確かな優しさを感じると、思わず瞳が潤みだす。

(ああ、貴女はなんでいつもこんなに優しいの。支配されて従順な私ならともかく、今の私は貴女の敵なのに、それでもこんなに優しく思ってくれるなんて。それなのに私は・・・)

 アプアの胸に嬉しさと後悔がじんわりと広がり顔を俯ける。

(いえ、だからこそ私は・・・)

 後悔の中から小さな決意が顔を覗かせようとしたとき・・・。

「ですが」

(?)

 ニトランタの声にアプアが顔をあげると。

「その・・・。アプアちゃんのその姿は、とってもそそるというか・・・、いじめたくなっちゃいます。とっても
#9825;」

 もじもじと恥じらうように言葉を重ね、最後は上気した顔に片手をあて、ニコリとほほ笑むファラオの姿があった。



#10070;


「あっ
#9825;あっ
#9825;」

 褐色のおっぱいに優しく指が食い込む。
 間髪入れず、反対の胸に巻く布もめくられ、露わになった乳首が咥えられる。

 アプアの眼前にはニトランタが立ち、ダワンと分身が左右からニトランタを愛撫している。
 アプアをいじめたいとニトランタは言ったものの、アポピスの毒を無毒化しなければニトランタが近づくのは危ない。
 そのため、いじめの内容は「放置プレイ」に決まった。

 ニトランタが本体と分身2人の夫に同時に愛されているのを指をくわえて見せつけられることになった。(実際は腕は固定されているから指をくわえることはできないが)。
 この間に無毒化の処理もされていくことになる。

 本体のダワンが胸を揉みながらニトランタと熱烈に唇を重ねる。その下では、分身が乳首を吸いながらニトランタのお腹と背中を優しくなでさする。
 二人の巧みな愛撫によりニトランタの顔はすぐに上気し、腰がビクビクと跳ねる。

 普段アプアとニトランタが一緒にいる時はかわりばんこに相手をしてもらい、分身薬を使ったときはそれぞれ1:1の組み合わせで楽しんでいた。今のように1人で2人の夫を独占するようなことはなかった。
 アプアは気持ちよさそうなニトランタの様子に、とっても羨ましそうな悔しそうな視線を向けつつも・・・どこか嬉しそうな表情をしていた。

 ニトランタは夫に胸をたっぷり奉仕されると、今度は自分の番というよ
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