結局あの指キスの後にフィロップさんと進展はなく新学期が始まった。
「どうした拓斗、なんか元気なさそうじゃないか」
「アルバス君…実は…」
アルバス君に夏休みの出来事を話す
「おまっ!!それは奥手な魔物娘する精一杯のアピールに決まってるだろ!」
「アリアさんっていう超奥手な子が必死にアピールしてたのに気が付かなかったアルバス君だと説得力がな…あっ!おーい3人とも〜」
「嫌味か拓斗、それは」
俺は律君、フラシャ君、和音君に手を振る。
「どうしたの〜拓斗君」
「アルバス君じゃ信用がないからみんなにも聞こうかなって」
皆にも夏休みにあったことを話す。
「そんな事意識してない人にはしないと思うなぁ」
「おおむね律と同じだ」
「俺もかな〜」
「マジか…」
という事は本当にフィロップさんは俺の事が好き…?
「まだよく分かんないなぁ…人の事好きになった事ないし」
「それはそうだろうな」
「はいは〜い。みんな席つけ〜。授業始めるぞ〜」
「それじゃまた後で」
「うん」
授業中も少し悶々していた。
『しかしフィロップさんが俺の事が好きなのがほぼ確定したとなるとこれからどう接していけばいいんだろう…』
『もしかしたらエッチなイベントも…!?』
「おーいタクト〜。自分の世界に入るんじゃない」
「え、あっはい!」
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「ただいま…」
「おかえりなさい拓斗さま。今日はサーモンのムニエルですよ〜」
「おいしそうですね。さっそくいただきます」
「ちゃんと手を洗ってからですよ〜」
割と…今まで通りだよな…?
「自分で言うのもなんですが美味しいですね〜」
いつも通りだな…?
「それではお休みなさ〜い」
いつも通りだ!!!
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「実はエロを期待してたのにいつも通りだったと」
「う゛ん゛」
「そりゃお前、急に来るわけないだろ。奥手な魔物娘が」
「でもおかしいよなぁ。指とはいえそんなダイタンな事して何も無いだなんてよ」
「当人も恥ずかしがってたりして〜」
「あり得るな」
翌日の学校、1-6には拓斗の泣き声で溢れていた。
「じゃあよ、拓斗からいっちまえば?」
「それは無理!!絶対無理!!」
「なんでよ」
「そりゃ…恥ずかしいし…」モジモジ
「「「「…」」」」
沈黙が男子組を包む。最初に沈黙を破ったのは和音
「ダメだな」
フラシャが続く
「そーだな…」
「だ!だってぇ…恋愛って難しそうだし…」
「まぁその気持ちはわからんでもないが…」
「俺ならアピールされてる女にガっっと行…グフぇ!!」
フラシャ君の頭をハリセンでスパァンと行ったのはニッキーさん。理由は大体想像つく
「フラシャの馬鹿〜!!!!」
「あ〜…なんかしたかな?」
「審議拒否。さっさと追いかけろ」
「え〜」
そういいつつフラシャ君はニッキーさんを追いかけに行った。
「あいつも鈍いな」
「?」
「なんだ、自分だけじゃなく他にも鈍いのか?ニッキーはフラシャが好きなんだよ」
「そうなんだ…フラシャ君…」
「うわぁ…みたいな顔してんじゃねーよ恋愛弱者」
そこで先生が入ってきて僕らの話は途切れた
「あれ〜ニッキーとフラシャは?」
「どこかでよろしくヤッてるんでしょ。それより」
「そうよねぇ〜男女が居ないってそういう事よね〜」
「という事で2人居ないけど体育大会の種目決めま〜す。男子は借り物競争強制ね
〜」
次回 波乱の体育大会編へ続く
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