「はぁ、なんで私がアンタと一緒に…」(やったやったやった
#9825;和音と2人で回れる
#9825;)
「仕方がないだろう、仕事なんだから」(変な事考えてるんだろうな…)
私、メイサーは今看板を持ちながら宣伝の仕事をしています。
「と言っても先生もアバウト過ぎない?いい感じの場所で宣伝演奏って言ってもどっこも無いわよ?」
「全くだ」
暫く歩くもどっこも空いてはいない。
「もう時間的にはシフトは終わったな。どうする?」
「次も宣伝演奏でしょ?あんたといた方が効率的よ」(ずっと一緒がいいなんて言えないなぁ…)
「そうか…」(ずっと一緒がいいとか考えてるんだろうな)
と言ってもなぁ…ここは人魔、いや、確実に魔物の方が権力を持っている学校。出店もカップルを意識したものばっかりだ。
「どうする?俺は何か食べたいが何を食べるが」
「どうせカップル限定品ばっかりだし一緒に行くわよ。勿論割り勘」
「分かっている」
私達が最初に目を付けたのはチュロス。店員と思われるサキュバスが話しかける
「いらっしゃいませ〜、カップルの方ですか〜?」
「まぁそんな所だ」
「!?!?」(今カカカカップルって!?」
「ではこちらの水晶玉へ手をかざしてくださ〜い」
互いに手をかざすと水晶玉が光り始め、光が収まると数字が浮かんでいた。
「わぁ、すっごいですね〜。ラブラブ率98%。お似合いカップルみたいですね〜」
「!?!?!?!?」
「ありがとう」
「それではこれを…えいっ!」
店員は用意されていたチュロスに何か魔法をかける
「それでは末永く愛し合ってくださーい」
2人分のチュロスを貰い店から離れる
「おい、さっきからボーっとして大丈夫か?」
「あっ、うん。ただちょっと考え事を」
「そうか、ん」
「あぁ、ありがとう」
貰ったチュロスを一口食べてみる。
「美味しい、特に濃厚なのにしつこくないこの甘さ… 文化債だと舐めていたけど作り方を聞くべきだったわね」
「さすがメイだな。俺は只美味しいとしか感想が出ん」
「あったりまえよ、なんてたってお菓子作りを半分くらい生業にしてるようなものですもの」
「また今度食べさせてくれ」
「まぁ、試作品ならいいわよ」
その後何気ない話をしている内にとある人物を見つける
「エリンデ。また律を…」
「これは和音様にメイサー様。だって律様の反応が愛おしくて…」
「ほどほどにしておけよ」
気絶した律とニコニコした顔のエリンデを見送り俺らは次の店に向かう。
「メイ、ああいうの好きだろう?」
「どんな…っつ///」
その先には虜の果実の飴の店
「虜の果実は好きね…///」
「そうか、買ってくる」
そう言うと店の方に行ってしまう和音。暫くすると両手に飴を持った和音が帰ってくる。
「メイの分。これは俺の奢りで良い」
「あぁ、ありがとう」
一口齧ってみるとパリッとした飴とプルンとした虜の果実の触感のコントラストが面白い。
「受け取るって事は、そういう事でいいんだな」
「???」
「お前のバレバレの好意を受け止めてやるって言ってんだ」
和音は顔を少し赤くして言う。
「…………それって、バレてたって事?いつから?」
「初対面の頃からだ、確か中1の頃か?俺から言うと怒りそうだったから待ったんだが言いそうにないからな。俺から告白させてもらった」
そこで私の脳は考えることを放棄し、結局告白の明確な答えを出すことは出来ませんでした。
最後に聞こえたのは
「おい!!大丈夫か!?」
和音の声だけでした
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「おっ、アルバスじゃーん」
「おうフラシャ…ってその荷物」
ライブの準備をしに行くとアルバスに出会う。適当こいてずらかるか。
「何か面倒事を起こす気か?先生に説明するのは俺になるんだが」
「大丈夫大丈夫」
「はぁ…信じるぞ」
「それじゃ、俺らも準備があるから。またシフトの時にな」
変に急ぐと怪しまれるしここは落ち着いて、あいつは勘が鋭いしな。
そのまま体育館裏へ、同士であり道連れ相手であるバンド部のメンツが準備を済ましてくれていた。
「今日はわりぃな」
「いえいえ、DJアマーニーさんに声を掛けていただいたならこれくらい楽勝です」
「それにあのニッキー・エリオットまで…ここの音楽科はこれレベルの怪物がゴロゴロいるんですよね」
怪物か…確かにいるな
「ねぇフラ「もう時間らしいな」
「…そうね」
「何か言ってたか?」
「うんん、大丈夫」
何か言っていた気がするんだけどな…気のせいってわけでもなさそうだし。
「何かあるならライブの後に、今からはライブに集中しよう」
「そうね、気合入れるわよ」
「そうだな」
肌がヒリつく
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