「ねぇ旦那様?」
「ん?どうかした?」
私は真白、大大大だーい好きな旦那様とお付き合いしている白蛇です。
「浮気…していらっしゃいますよね…?」
「浮気?全くしてないよ?」
「じゃあなんですかこれは…」
私は冷蔵庫の中の…
コス〇コのキングサーモンを指さします
「あぁそれ?言ってなかったっけ、僕サーモン大好きだからさぁ」
「それはご存じです!!この前なんて朝ごはんに焼き鮭、お昼に鮭のムニエル、お夕飯にお刺身を食べていたくらいサーモン狂いなのは!!」
「じゃあ問題なくない?」
「いくらサーモン狂いな旦那様でもこの量は食べないでしょう」
「食べるよ、刺身にムニエル、ほぐして炊き込みご飯とか。サーモンフルコースに」
正直そこまで好きなのは知りませんでしたよ…
「では!!これは何なのでしょうか!!??」
続いて同じく冷蔵庫の中に入ってた同じくコス〇コのチーズケーキ、ティラミスを取り出す。
「それ?真白甘い物大好きでしょ?だから買ってきたんだけど?」
「甘い物は旦那様の次に好きな物ですがこんなに食べません!!」
「そっかぁ…」
「そっかぁ… じゃあありません!! いいでしょう、ここまではまだいいですがこれは言い逃れ出来ないでしょう」
私は彼を洗面所まで引っ張っていく
「これは!!誰のはぶらしでしょうか!?!?」
「それはこの前置いてった真白のでしょうが」
「あれ…よく見るとこの前忘れたから急遽ドラッグストアで買ったものにも…」
「それそのものだよ」
「では///!こっちはどう説明するのですか!?!?!」
旦那様をリビングへ引っ張りゲームソフトの箱を彼に見せる
「世界のアソビ大全51だなんて一人では買わないでしょう?」
「オンライン対戦できるからね?」
そうなのですか…ゲームの事は疎いので知りませんでした… ってそうじゃないそうじゃない。
「では!!それならこれは何でしょうか?」
私は部屋の隅に置かれた人生ゲームを指さす。
「それは友達が置いてった奴だよ?」
「その友達とはどこの誰でしょうか?出来るなら連絡していただきたいのですが!!」
「何なら今から呼び出して持ち帰らせようか?」
「え?」
彼はスマホで誰かに電話する。30分くらいすると私の知らない男性が家にやってくる
「君が○○の彼女さん?いや〜悪いね。疑わしい事しちゃって」
「ほんとだよ、蒼い炎食らったらどう責任取ってくれるつもりだったんだ?」
「そんときゃ一杯奢るって」
その後しば旦那様と談笑をしたのち帰っていきました。
「これで浮気疑惑は全部晴れた?」
「まだです!!こればっかりは言い逃れ出来ませんよ!!」
私は旦那様のクローゼットの中に隠されていた指輪を取り出す。
「この指輪は!!誰に渡すつもりなのですか!?」
「真白だよ?」
「へ?」
旦那様は指輪ケースを私から奪うと中の指輪の片方を私の薬指にはめる。
「本当はもっとムードとか気にして渡したかったんだけど、バレちゃったなら仕方ないね」
「だっだだんなしゃま!?!?!これは…」
「うん、プロポーズだよ。真白さん、僕と結婚してください」
「ひゃ!ひゃい!」
驚きで声が裏返る、それも仕方ない。まさか浮気を疑ったら浮気とは一番遠い物をプレゼントされたのだから。
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