「はーい皆席ついて〜、学祭の出し物決めるよ〜」
学園祭。それはカップルがデートをしたり、逢引をしたり、男女で一緒に回ったりするイベントだ。夜は勿論フォークダンスを一緒に踊るのだろう。
各々自分の席に着き、出し物の案を出していく。
「え〜と、色々出してもらったけどできそうなのは…音楽カフェとコンサートくらいかしら?」
「じゃあこの2つで決選投票をしよっか。カフェがいい人〜」
このクラスの総数は25人。つまり13人の賛同で決着だ、そして今手を挙げているのは15人。つまりこの瞬間出し物は決まったようなものだ。
「15人だからきまりだね〜。今年は音楽カフェにしま〜す」
音楽カフェか、前みたいに人だかりにならなければいいけど…
「それじゃ早速明日からから内装決めとしなきゃね」
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1週間後
出し物が決まってから1週間がたった。内装も決まったらしく俺たち男子は買い出しに行く事になった。
「じゃあ放課後によろしくね〜、買い物メモはアルバス君に渡したから〜」
放課後になり校門には。アルバス君、律君、俺、残り知らない2人の5人が集まっている。
「タクトはこの2人は初見だよな。こっちのノリが軽そうな方がフラシャ、堅物そうな方が和音(かずね)だ」
「オレはフラシャ・アマーニーだ。よろしくな、タクト」
「氷堂和音。よろしく、拓斗」
「これからよろしくね、2人とも」
軽く挨拶を済ませバス停まで、丁度バスが来ていたので乗り込む
「そういえば、2人は何の音楽を専攻にしてるの?」
「オレはラップ。同時に機械音楽」
「私はパーカッション。メインはドラムだがな」
ラップに機械音楽。ドラムもいいなぁ…もしかしたら男子組でバンドみたいなことをする日も来るのかも…
それからも皆で談笑しているとショッピングエリアに着く。
「取り合えず頼まれた物は大体100均とホムセンにあるからまずは100均からだな」
こっちにも100均とホームセンターはあるのか…
「100均で買うものは…折り紙にアクリル絵の具。風船か」
「それだけか?案外すくねーな」
「あぁ、その分ホムセンで買うものが多い」
買うものも少ないのですぐに買い物が終わりホムセンへ向かう
「わぁ〜」
「おい律、どこへ行く。お前はよくはぐれるんだから俺から離れるな」
途中律君が横道に逸れそうになったけど和音君が止めてくれた。
「さてホムセンに着いたぞ。ここではベニヤだったり段ボール。パテとか重かったりデカかったりするものを買うからみんなで協力して買うぞ」
「「「「おー」」」」
しかしこの作業が大変だった。重かったし探すのも大変だった、律君は迷子になりかけたし。
おっきい物があるから荷物は魔法で学校に直接送る事になった。持っていく手間が無いのは楽だけどそれまでが本当に疲れた…
それはみんな同じなようでどこかで休憩することとなった。
「休憩ならハンバーガー屋行かねぇ?」
「さんせー」
フラシャ君の提案でハンバーガー屋に行く事になる、ファストフードなんていつぶりだろう。ましてや友達となんて初めてだ。
バスで飲食店街まで行く。
飲食店街に着くとすぐにハンバーガー屋が見える。皆バスの中で食べるメニューは決めていたのですぐに注文を始める。
「オレはビックマック」
「僕はシェイクだけでいいな」
「俺はチーズバーガー」
「俺は…ポテトだけにするか」
各々メニューを言う
「和音君は良いの?」
「私は遠慮しておく、ジャンクフードは苦手だ」
「そうなんだ、じゃあ今度は皆でカフェにでも行こっか」
「さんせー」
皆で注文した品を持ちテーブルへ着く、皆でテーブルを囲み駄弁りながらチーズバーガーを頬張る。
こうやって友達と話しながらマックを食べるのなんて初めてだからなんか嬉しいなぁ…
皆食べ終わり外に出ると…
「あっー、やっと見つけたよフラシャ!!」
上空から一気に降下してくる赤い影。
「もう晩ごはんの時間なのに何ハンバーガー食べてるのよ!!」
「わりぃわりぃ、買い出しで疲れちゃってさぁ」
赤い髪に褐色の肌。恐らく彼女はガンダルヴァだろう。
「そうだ、拓斗は覚えて無いだろうから紹介するよ。こいつは同じクラスのニッキー、俺とシェアハウスしてる。」
「こんばんは拓斗さん。ニッキー・エリオットです」
「こんばんは、ニッキーさん」
うん、この人がニッキーさん。覚えた
「ほらフラシャ、早く帰るよ。ご飯できてるんだから」
「そういう訳だ、また明日」
ニッキーさんに連れられ飛んでいくフラシャ君。
「ここらで俺らも解散…って言っても向かう所は同じか」
「悪い、私はここから行くところがある」
「そうか、あんまり遅くな
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