いつまで経っても無法地帯。

とある砂漠の真ん中に建ててある遺跡。

その遺跡にはマミーしかおらず、アヌビスもスフィンクスもいなかった。

「あ〜う〜」
「かわいた〜」
「ねむい〜」

・・・なのでマミーはいつでもフリーダム。でもそれは単純な奴ばっかで、

でも、あそこには・・・

「はうあ〜、みんなおちついてくださいよ〜。」

他の奴等よりしっかりしてそうなマミーがいる。

・・・こいつだけ、包帯の巻き方おかしくねーか?

いつものマミーは、胸と下半身を巻いていて、腹など肌を出しているのに、

このマミー、全身包帯まいてんじゃん。もう木乃伊(ミイラ)だよ。

「ふぅ〜。アヌビス様もスフィンクス様もいい旦那様を手に入れてから、もうここは無法地帯ですよ〜。」

そりゃ、統括する者がいなくなれば、みんな好き放題するでしょ。

「かといって、外に出ると、余計渇いてしまうし〜。どうしよう〜。」

なんて愚痴っていると、

「・・・・・・」
「ん? あなた、何か言いました〜?」
「う〜ぁ〜。」
「なに〜?」
「いってないよ〜。」

このマミー、何か聞こえたようだが、他のマミーは何も聞こえなかった
ようだが。

「おかしいですね〜。なんだったんでしょう〜?」
「・・・・・・ぅぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!」
「!? う、うえから〜!?」

ずどーーん!!!

突然、上に開いていた穴から何かが落ちてきた。

土煙が払われ、姿を現したのは、


砂に上半身埋もれている人間だった。


「? あっ、ニンゲンさんだ〜。」
「え〜。」
「ほんとだ〜。」

その騒動にみんな集まってきた。

「〜〜〜〜〜!! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

砂に埋もれてない下半身は、足の力で身体を抜こうとしていた。

「み、みなさ〜ん! ニンゲンさんを助けましょ〜う!」
「「「は〜い!」」」

そうみんなに指示して、男の足を掴んだ。

「いきますよ〜。せ〜の!」
「「「え〜い!!」」」

すぽんっ!!

「っぷはぁ!! た、助かった〜!」

みんなに引っこ抜かれた男は、せいぜい18歳ぐらい。なかなかイケメン。

「いやー、お宝探してたら、トラップに引っかかってねー。ありがとな。」
「い、いえ〜。いいんですよ〜。」
「ところで、さ。」
「はい〜?」

そうお礼を言った男は、

「・・・マミー、だよね?」
「そうですよ〜。見れば分かるじゃないですか〜。」
「いやその・・・なんで全身に? 他の子と違うみたいだし。」
「あ〜、こ、これは〜・・・///」
「?」

そう言葉を濁すマミー。すると、

「ミーオちゃんはね〜、」
「と〜ってもおっぱいがね〜、」
「お〜き〜んだよ〜。」

後ろのマミーたちが彼女の変わりに教えてくれた。

「え?」
「はぅ〜〜////// い、いわないでよみんな〜〜〜//////」

彼女はもう真っ赤。相当恥ずかしいことらしいな。

「え、えと・・・胸がでかいから・・・全身に?」
「は、はい〜/// みんなみたいにすると〜、歩きづらくて〜///」
「・・・にしては、そんなに大きくないような・・・」
「き、きつく縛ってるんです〜! あまり見ないでくださいよ〜///」
「あ、ご、ごめん・・・///」

意外とこの男、デリカシーの無い奴。

「じゃ、じゃあ、胸だけ少しきつく縛れば・・・」
「そ、それも〜・・・///」

また言葉を濁す。そしたら、

「ミーオちゃんはね〜、」
「わたしたちよりも〜、」
「いっぱいかんじちゃうんだよ〜。」

また他のマミーが答えた。

「えぇ?」
「だ、だからみんな〜〜////// 言わないでってば〜〜//////」

・・・心なしか、頭から湯気が出ているような・・・

「じゃ、じゃあ全身きつく?」
「そ、そうです〜/// みんなよりも感じやすくて〜/// 肌に砂が当たった
だけで、イッちゃいそうなんです〜//////」

そういって、腕をいやらしく組みながらいやいやと首を横に振る彼女。

「(うぅ・・・か、かわいぃ・・・///)な、なんでそんなに?」
「あ、あの〜、昔ここにいたアヌビス様とスフィンクス様に〜、呪いをかけ
られたんです〜。」
「の、呪いを? でもそれって、マミーには効かないんじゃ・・・」
「お二人とも〜、変な実験をしていて〜、それに私を〜、実験台にしたん
です〜。」
「うわ、ひでぇなそれ・・・」
「アヌビス様に〜、感度をたくさん上げられて〜、スフィンクス様には〜、
おっぱいにいっぱい〜、呪いをかけられました〜。」
「そ、それで胸がおっきくなったと、で、全身に包帯を・・・」
「はい〜。おかげで乾いて乾いて〜・・・」

このマミー、いろいろあったんだな〜。と男が思っていると、

「ミーオちゃ〜ん。」
「このニンゲンさんに〜、」
「そのおっ
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