とある森の奥、そこには、森の暗殺者と呼ばれる魔物がいたそうな。
その者は縦横無尽に森を駆け、その手には巨大な岩をも切り裂く鎌を持って
いるという。
ここで気づく人もいると思うが、彼女はマンティスだ。
何者にも縛られず、何者にも侵されず、本能のままに森を駆けている。
・・・・・・はずなのに・・・・・
「俺の嫁にそんな雰囲気、微塵も感じられん・・・」
「♪・・・ あなた・・・♪」
俺の嫁はマンティスだ。元々近くの村に住んでた私だが、森に入った途端、
マンティスに襲われて、初めてを捧げあった。
その時の彼女は、発情期(あるかどうか分からないが、明らかに発情していた)で、変貌ぶりが激しかった。その時、周りを気にせず10回はヤってたと思う。
図鑑でしか見たことのないマンティス。だが、私が初めて見たマンティスは、綺麗で、可愛くて、そしていやらしかった。
それが俺の妻、スミレとの出会いだった。
彼女との出会いからもう一年が経ち、近くの村の医者に、
「おめでとう、もうすぐ4ヵ月です。」
と言われた。すぐにわかったよ。まだまだ先だが、もうすぐ、
「俺が、父親、か・・・」
「・・・あなた・・・♪」
もうすぐ、親になる。その事実が、とても嬉しく思った。
ーーーーーーーーー
子供が出来たと知らされて3日が経ったある日、俺は妻に呼び出された。
「どうしたんだ、スミレ?」
「・・・・・・」
彼女はいつも寡黙。まぁ、マンティスだからね。
でも、いつにも増して、様子が変だ。どこか、具合でも悪そうだ。
「スミレ? どうしたんだ。何か困ったことでもあったのか?」
もう一度聞いてみた。すると、彼女は徐々に顔を赤くしながら言った。
「・・・・・・ないの・・・・・」
「え?」
「おっぱいが、・・・出ないの・・・///」
「・・・・・・は?」
かなりの爆弾発言だったと俺は思っている。
子供ができて、有頂天になるのは良くわかる(彼女が有頂天になるところを見たことはないが)。が、いくらなんでも気が早すぎる。
「あ、あのなスミレ。早く子供を産みたいのは分かる。俺だって早く俺とお前の子供を見たい。」
「・・・うん・・・」
「でもな、そんなに焦っちゃダメだ。時間が経つにつれて、子供がお腹のなかにいるという存在感と事実を噛み締めながら、ゆっくりお腹のなかで育てていけば良いと俺は思う。」
「・・・もちろん・・・そのつもり・・・」
「だから、今、えっと、ぼ、ぼ、母乳、が、出なくても、だ、大丈夫だと、思うんだけど・・・」
「? ・・・何の話・・・?」
「え?」
自分でも、かなり良いことを言った。でも、何だかちょっと話がずれているような気がした。
「・・・私、もう既に、おっぱいが出る。」
「・・・は?」
「・・・私、もう既におっぱいがd」
「いやいやいやそうじゃなくて、え?、何? もう子供を産みたい、じゃなくて?」
「・・・子供は、ゆっくり育てる。 ・・・おっぱいが出ることを、あなたに言っておこうかと、思って・・・」
「え・・・えーと?」
もう言ってることが分からない。母乳が出るのに母乳が出ない?どういうことだ?
「え、えっと・・・もう少し、分かりやすく説明してくれないか?」
「・・・・・・・・・///」
そう言ったら、スミレは恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしてうつむいた。もじじもじと身体をくねらせ、なかなか言い出さなかった。
・・・・・・・・・萌えたのは内緒・・・
「・・・・・・・・・えっと、ね・・・その・・・///」
「う、うん・・・」
「・・・・・・ほんとは、子どもができる前に・・・もう、母乳は出るように・・・なったの・・・」
「・・・・・・はい?」
「・・・一週間前に・・・・・・町で、バフォメットにあって・・・変な薬貰って・・・・・・あなたに内緒で買って・・・飲んだの・・・」
「う、うん・・・」
「・・・そしたら、その直後に・・・・・・もう母乳が・・・出てきちゃって・・・///」
そう彼女は説明し、顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
・・・・・・あかん、この生物可愛すぎる・・・
「で、でも、何で母乳が出なくなっちゃったの?」
「・・・わからない・・・でも最近、おっぱいが張るの・・・」
「痛いの?」
「ううん・・・でも・・・」
「でも?」
「・・・・・・乳首が、ずっと勃って・・・・・・服に擦れて・・・さっきから・・・変な気分に・・・・・・///」
だからさっきから身体をよじらせていたのか。それで顔も赤く。
・・・・・・我慢できそうにないわ、こんな可愛さ。
「じゃ、じゃあ、そ、その・・・お、俺が・・・」
「吸って。」
「・・・・・・え?」
「・・・・・・///」
「・・・い、いいの?」
「・・・・・・吸いたくな
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