朝、6時30分〜7時
ジリリリリリ
目覚ましが鳴り響く音で目を覚ました俺は、布団の中から手を伸ばし、目覚ましの在りかを探す。
ふよんっ
すると、目覚ましの固さとは全く違う、どこまでも沈みそうな柔らかいものを鷲掴んだ。
寝ぼけ眼で掴んだものを見てみると、
「くぅ〜…すぅ〜…」
いつも俺の部屋に忍び込んではそのまま寝てしまう幼馴染でワーシープの火辻 羽多 (ひつじ わた)がいた。
そして、俺がつかんでいるのは羽多の、あの牛女に匹敵するぐらいなOPPAIだった。
眼がだんだん冴えてきたところで、俺が何を掴んでいるのかを理解し、冷静に、coolになってその手を離した。
…な、名残惜しくは、無いからな!
こんなのいつもの事だ。いつも俺を起こそうと無理して早起きして俺の家に入ってきて(合鍵を使って)俺の顔を見た瞬間安心してそのまま寝たってだけ。
やましい気持ちは無く、純粋に俺を起こそうと頑張ってくれてる。そこに俺もやましい気持ちなど微塵もない。
なので、寝ている羽多に布団を掛けて、もう少し寝かせてあげる。
だけど、毎回服がはだけた状態で寝ているのはホントに勘弁してほしい。いずれ俺の息子に深刻なダメージ(性的)が来る。俺のサイドエフ(ry
「んにゅぅ〜… すぅ〜…ふゆぅ〜…にゅぇへへへ
#10084;」
あと、布団を掛けられた後の寝ながらの深呼吸もマジでやめて。それ以上は危険だと俺のサイ(ry
あ、俺、鬼道 光介(きどう こうすけ)って言います。
7時30分〜8時30分
着替えを終え、羽多の料理を作り終え、歯磨き等を終わらせた後、俺は早々に家を出た。部活の為だ。
俺は料理研究部に所属している、けど、部員は俺一人だけ。
先生の好意で家庭科室を独占一歩手前の状態で貸してもらっている。
朝御飯をここで作って食べ、昼の弁当をここで作る。食材も自前だ。部費が出ないから。
んで、朝御飯作っているときに必ず来る奴がいる。
なんて思ってると、
バンッ
「おっはよー! いやーお腹すいたー!」
勢いよく扉を開けて入ってきたのは、バレー部のセッター?というポジションをしている、同級生でオークの歩奥 柔夏(ぽおく やわか)だ。
朝御飯は食べて来ているつもりなのに、朝練が終わるといつも俺に朝御飯をたかりに来る。本人いわく、激しく運動するから、すぐにお腹が減るとのこと。
なので、終わるとすぐにここに向かうため、いつも汗だくである。だから女の子特有の匂いと汗が混じって良い匂いげふんげふん。
汗だくなので、体操着が透けて豊満すぎるOPPAIの先っぽが見えてげふんげふん!
「おおぉー! 今日も美味しそうだねぇー
#10084;」
まぁ俺以外にも作った料理を食ってくれる奴がいるのは少なからず嬉しいもんだ。ちなみに、今日のご飯は親子丼だ。
重い?だから俺は親子丼じゃなくてオムライスにしている。
「いっただっきまーす!」
ガツガツムシャムシャ
「ごちそーさまー!」
そしてこの早さである。実に恐ろしき食欲と食事スピードである。ラーメン用の丼にかなりご飯敷き詰めて鳥や卵も溢れるんじゃないのかってほど掛けてやったはずなのに。
こいつのせいで食費がかさんでいく…
「はい、これ。」
なんて思っていたら、どこから取り出したのか、封筒を俺に渡してきた。くしゃくしゃで、ちょっと毛が着いてる。これってまさか…
「ご飯作ってくれていて、何にもお返しできてないから、せめて食費渡しておくね。いつも美味しいご飯ありがとー
#10084;」
そう言って、柔夏は家庭科室を後にした。
…まぁ、その笑顔がありゃ、お返しなんて要らねぇんだけどな…
で、俺もご飯食べ終わったから、片付けをしていると、
カラカラカラ…
「あ、あの〜…」
控えめに扉を開けてきたのは、帰宅部で同じクラスで稲荷の九尾 魔狐(くお まこ)だった。
最上位クラスの九尾持ちだというのに、オドオドしてて、人見知りだという。そして背がちっさい。小学生並みに。
なのに凶悪とも言えるあのOPPAIはすばらげふんっげふん!
ちっさいくせにあの体型だし、全く、小学生(高校生だけど)は最高(ry
「今日も、揚げ、貰えませんか?」
こいつは、必ず揚げをもらいにやって来る。俺が飯を食い終えた後に。だから、揚げ単体であげることもあるけど、今日は、
「…あっ、お味噌汁…ですね? そっちも…好き、です…
#10084;」
ちょうどほうれん草のお浸しがあったから、それをちょっと手を加え、揚げとほうれん草の味噌汁にした。
作っているときは、こいつの尻尾は終始フリフリと嬉しそうに揺れていた。表情も、嬉しそうなのを隠そうとしない。
「いただき、ます。」
フーッ、フーッ、ズス
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