期末テストが終わって、学校は夏休みに入ろうとしている
授業が終わり、今は下校時間
私は真といつものように家路を歩いていた
あれから真とは進展はしないまま3週間が過ぎていった
私は、つい溜息をしてしまいそうになったけど、いらない心配をかけてしまいたくなかったので、慌てて堪えた
そんな私とは違い真はご機嫌だった
「まさかこんなにも点数が取れるとは…
ふふふ…笑いが止まらない。」
いつも真はテストは平均点かそれ以下、ひどければ赤点を取っていた
しかし今回は私と同じかそれ以上であり、総合点では私の点数を超えていた
たぶん成績は私と同じ位になるかもしれない
「うっ、うん…良かったね?」
「そうだね〜♪
これから僕を見下ろす事ももうないかもね〜」ドヤァァ
「はははは…ざんねんだなー……うん。」
満面の笑みを、ってゆうかドヤ顔を浮かべる真
でも、私はそのことを素直に喜べなかった
だって―
「これもセツナさ…先生のおかげだ。く…くくく…ヒャッハハハー!!」
そう
真の成績が上がったのは、家庭教師である神木セツナのおかげ
有名国立大学の美人な人で、スタイルもファッションセンスもかなり良い
家の前で何度か見かけたことがあったけど、同性の私から見てもとても美人で羨ましいと思えた
「………」
「…カレンさん…何か反応してくれないと…寂しいです。」
「あぁ…元ネタがわからなくて。で、何だっけ?」
「そうそう、セツナ先生の話だね。先生は、教え方が上手なんだ。
教科書読んでも学校の授業とセツナ先生の授業とでは全く違うしね。
…僕が授業中に寝ているのもあるけど。」
最近の真の話題は「セツナ先生」のことばかり
「それでね、先生の話はとても面白いんだ。あちこち旅行していて、聞いたことがない話をしてくれるんだ。それぞれの国の歴史とか神話とか他にも色々話してくれるんだ。気づいたら勉強時間がもう終わっていることが多くて…
」
「…それって勉強になってるの?」
「うん。その中に授業で関係があることを入れてくれているんだ。それが実際に教科書を見返したら『これ、先生が言っていたことだ』って、結構頭に入るんだ」
「そ、そう…」
「普通の勉強もするよ。一番苦手な英語の問題をしている時なんか、先生結構厳しくてね。出来が悪くて先生が頭抱えている時に『英語は専門外なんですけどね〜』って言ったら怒られたし…」
「そ、そっか……」
私はずっと昔から一緒に居たのにこんなに楽しそうな真は見たことがなかった
だから、いやでも不安が募ってしまう
「先生が言うには僕は勉強の仕方が分かってないだけで、まだまだ伸びしろはあるらしい。あの時は『マジ…ですか……』って言ってしまったしね。」
神木さんのことを嬉しそうに話続ける
私が引き気味になっていることも、会話の中に含まれるネタにツッコミを入れてないことも気付かず一方的に話続けてくる
「まぁ、やたらと保健体育を勉強させようとするけど…
種族的に仕方ないか…」ボソッ
「今、何か言った?」
「いや、何も…」
今さっきの言葉は聞こえなかったけど多分神木セツナの
ことなのだろう
私と真には何年も積み重ねたものがある
子供のころから色々な喜びや悲しみを一緒に経験してきた
だからこれから先そうゆうことがあっても最後には私を選んでくれる
―そう素直に思えればどれだけ楽なんだろ
一度持った疑いの心はそう簡単に晴れない
『最後に選んでくれる』そう自分に言い聞かせても心はぐらぐらと揺らいでしまう
―本当にマコトを奪われちゃう
「ね、ねえ!」
「ん?」
「あの…ほら、今日テストの結果を見ながら復習する約束だよね?何時からにする?」
この話はテスト期間から約束していた
中学の頃からテストが終わったらいつもしているので私たちにとって全く問題がない話題だった
今日は家庭教師が来る日じゃないし、真の両親も留守になっている
そこで、私が真の家にお邪魔して、一緒に復習することになってた
今日は真は部活がないし両親も留守なので二人きりになれるチャンスだった
けど―
「ごめん!!」
真は大きな声で私に謝った
「今日、セツナ先生が特別が特別に来てくれることになってさ…答案を見直しながら間違ったところを復習するって…本当にごめん!!」
私との約束はあっけなく破られてた
―……どうして?
私との約束があるのに断ってくれなかったの?
…どうして?
私はその言葉を口にすることは出来なかった
「両親が勝手に決めててさ…
『テストの結果が帰ってきて分からないところがあってもそのままにするでしょ?』なんて言われてさ、言い返す言葉が見つからず…」
確かに真は私と一緒にテストの復習をするとき、娯楽の誘惑に負け私に遊ぼうとゆう感じで誘ってくる
だからその次
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