『七つの大罪』を何となく題材にしてみました。

一つ目、『傲慢』

リリム「『傲慢』って要はプライドが高いって事よね?」
バフォメット「そうじゃな。という事でゲストにエルフを呼んでおいたぞ」
エルフ「……不名誉極まりないな」
リリム「まぁまぁ、別に誇り高いのは悪い事じゃないのよ?」
バフォメット「まぁ、プライドが高い者は他の者からすれば嫌な奴にしか見えんがな」
エルフ「……」
リリム「いきなり空気が重いわね。……相当する悪魔はルシファーだそうよ」
バフォメット「ルシファーはその昔、神からアダムに従うよう命を受けたが逆らったそうじゃ。そのせいで堕天したと言われておる」
リリム「プライドが許せなかったのかしら?」
エルフ「アダムは粘土から造られたとされているからな。土人形に頭を下げたくないのも分からなくはない」
リリム「そこから傲慢って罪に当てはめられているのね」
エルフ「……だが、気に入らんな」
リリム「何が?」
エルフ「プライドは要は自信だ。自信がない者は行動力に欠け、何も出来なくなる」
リリム「プライドがないのも考え物ね」
バフォメット「自信が有りすぎるのもどうかと思うがの」
エルフ「何故私を見る?」
リリム「じゃあ、魔物で考えるとどの娘になると思う?」
バフォメット「やはりこやつじゃろ」
エルフ「……さっきからお前は何故私に対してそうケンカ腰なんだ!?」
バフォメット「五月蝿い五月蝿い!だいたいお主らエルフやヴァンパイアは美しいだの何だの大人びおって、成長も早いし身長も高いし、いや成長が早いのが一番ムカつくんじゃあ
#8252;」
リリム「あー(これはあれね。幼女のプライドって奴ね)」
エルフ「……そうか。そうかそうか。分かった。なるほど。お前も随分傲慢じゃないか」
バフォメット「お主に言われたくないのじゃ!」
リリム「あぁもうケンカしないの!仲良くね?」
バフォメット「にゅわ!?」
エルフ「な、抱き寄せるな!」

ポヨンポヨン。

バフォメット「……」
エルフ「……」
リリム「な、何、二人とも黙って?」
バフォメット「いつも崩れる事のない余裕の態度」
エルフ「王族としての整った気品」
バフォメット「魔王の娘であると言う自負」
エルフ「そして何よりこの胸……」
バフォメット「一番傲慢なのはお主じゃ」
リリム「何でよ!?」


二つ目、『憤怒』

リリム「『憤怒』ねぇ」
バフォメット「どうしたのじゃ?」
リリム「いえ、私達魔物からすれば縁遠いなって」
龍「そうでもないですよ」
バフォメット「そうかの?」
龍「ええ、以前あなたはエルフとケンカしていたでしょう?あれは『憤怒』だと思いますが?」
リリム「あー、確かに」
バフォメット「……そう、じゃの」
リリム「相当する悪魔はサタンですって」
バフォメット「じゃが、サタンはいくつかの説でルシファーと同一視されておるの」
龍「そう考えると、『憤怒』と『傲慢』って関連深いですね」
リリム「そうね。前のケンカだって『傲慢』から『憤怒』が出たものね」
バフォメット「一説にはサタンの堕天前の名前がルシファーだったとされるの。つまりルシファー(傲慢)からサタン(憤怒)が生まれたと解釈できるのぉ」
リリム「面白いわね」
バフォメット「『憤怒』と言えば、龍には触れたら怒り狂うとされる『逆鱗』があるのじゃろ?」
龍「ええ。正確には盛り狂いますが。あ、触れたら相手が女の子でも容赦なく犯しますからね?」
バフォメット「……分かったのじゃ」


三つ目、『嫉妬』

リリム「これは……(なかなか怖い題材が……)」
バフォメット「そうじゃな……」
白蛇「どうかいたしました?」
リリム「ひっーー!」
バフォメット「なな何でもないのじゃ!」
白蛇「そうですか」
リリム「(よ、寄りにも寄って何で白蛇なのよ!)」
バフォメット「(嫉妬深そうな魔物で一番反応が怖そうなのじゃ……!)」
リリム「……じゃあ、まず『嫉妬』って言えば、『あれ良いな』とか『羨ましいな』って思う、羨望の事よね」
白蛇「『羨ましい』……ですか」
バフォメット「人の物が欲しくなるのはあまり良いとは言えぬの」
白蛇「そうですね。私も良くないと思います。でも……」
バフォメット「でも?」
白蛇「好きになってしなったら、人のものでも欲しくなりますね」
リリム「ビクゥ!(怖い、笑顔が怖いわ!)」
バフォメット「だ、ダメじゃぞ?そう言うのは」
白蛇「フフ、分かっていますわ」
リリム「相当する悪魔はレヴィアタンですって」
バフォメット「レヴィアタン……。別名リヴァイアサンじゃな」
白蛇「海の大蛇ですね。しかし、何故レヴィアタンが『嫉妬』を司るのでしょうか?」
リリム「……蛇だからじゃないかしら……………………?」
プルプル。
白蛇「蛇?」
ビクゥ!
バフォメット「で、伝承によるとレヴィアタンは最強の怪物だった
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