ブラックマンバ-Black mamba-
コブラ科に分類される蛇、有毒
大型の物は4mにも及ぶ世界で2番目に長い蛇であり
背中部分は薄い黒、腹の部分は真っ白の美しい種である
目は真珠のように真ん丸、つり上がった口と細い舌は可愛らしい印象も受ける
しかし、その生態は悪魔そのものだ
まず、環境を選ばず生きることが出来、木登りがとてもうまい
森林などの悪路を時速16kmで(50mを10秒くらい)で疾走する
※足の速い小学生の全力疾走並
毒性は非常に強く、一噛みの量が非常に多い。尚且つ即効性で人間が治療をしなければ数分で100%死に至る、研究の進んだ血清を使用しても致死率が高い
また、気性も荒く強い攻撃性を示しやすい
顕著な例だと人間が視界に入っただけで攻撃をする程
瞬発力にすぐれた非常に素早い攻撃は正確無比
(他種の蛇と違い熱では無く目と鼻による感知が非常に優れています)
まさしく死の化身、キングコブラよりも恐れられる彼ら
これらを用いる異様なまでの獲物への執着を持った彼らはほぼ確実に獲物を仕留めるだろう
名前の由来である真っ黒な深淵のような口内と不気味に光る漆黒の牙を妖しくちらつかせて...
ジパング、せせらぎの村
ここはジパング南部、緑豊かなのどかな村である
毎年夏は水神さまを祀るため、大きな祭りが開催される
各地から白蛇、龍を信仰する者達や純粋に祭りを楽しもうとする者と様々な人間が訪れる
地方の田舎と言われているが活発な若者が村を支え年配の方々が知恵を若者に授け続けた結果この村はジパング南部でも1、2を争う大きな集落だ
僕、天野利一(あまの としかず)は故郷であるせせらぎの村に10年振りに帰省している途中だ
子供の頃ジパング中部に引っ越し写真家になってからは
全然帰ることが出来なかったので少し緊張している
「全て、変わってしまったんだろうか...」
蒸気機関車の汽笛を耳にしながらふと昔を思い出していた
外でかけっこしたり、夏休みの宿題をギリギリ前日に終わらせたりもしなたぁ...
今そんなことしたら編集長に叱られちゃちゃうよ
あの娘は...いやもう引っ越てるんだろうな...
「毎度ご乗車ありがとうございました、終点、せせらぎの村〜お荷物は忘れずにお願いします」
ボーッっとしているといつの間にか故郷に帰ってきたようだ
車掌さんのアナウンスと同時に目をシャキっとさせて荷物を手に汽車を降りる
「すぅぅ〜はぁぁ〜...帰ってきたかァ!」
すっかり周りは真っ暗
しかし澄んだ空気、水のせせらぎ、美しい鈴虫の音色は10年前と何一つ変わっていなかった
利一は胸が熱くなったような気がして駆け足で婆ちゃんの家に向かっていく
「おーしッ!存分に故郷でリラックスさせてもらうか!」
木造2階建て、瓦屋根
綺麗に掃除された庭に低木が行儀よく整列していた
「ばーちゃん、相変わらず綺麗好きだな」
几帳面で綺麗好きな僕のばーちゃん、今年で70だったかな
相変わらず元気そうで何よりだ、都会っ子でも大変な量の庭いじりを毎日してるんだから
優しい電球の明かりに照らされたリビング
煙突からは煙が出ている、それと料理の匂い。僕の大好きな焼き飯と秋刀魚の匂い
ふすまを開けた寝室には蚊帳
ほんのり明るい月に見守られ鈴虫の声を子守唄に寝るのだ
あの少年時代の夏の記憶がバァーッと頭の中で膨らんだ
「ばぁちゃーああん!ただいまああぁー!としかずだよおおおー!」
今年で20になったのにも関わらずガキ大将のように大声を出す
出さずにはいられなかった
「あんら!としかずやっと来たんかい!腹減ったじゃろ!」
「うん!せっかくばーちゃん家に来たんだから沢山おかわりすっからね!」
「あっはっは、ほらさっさと上がって手ぇ洗ってきな、ばーちゃんが沢山焼き飯盛ってやる」
「はぁ〜い!」
俺、本当に幸せなんだな
今も昔も
りーんりん、りーんりんりん
利一は腹いっぱい飯を食い、アッツい風呂を楽しみ、キンッキンの牛乳を飲んで
長旅で疲れたのかもう布団の中に入っていた
「はぁ〜〜〜っサイコーだぁ...久々によく寝れそうだな」
「おっとといけない、え〜と明日のおまつ...り...Zzz」
心地よすぎる布団と夜風に煽られ利一はすぐに眠りに落ちていく
_/_/_/_/_/_/_/
「かずくん!今日もい〜っぱい遊ぼ!」「んぅ...あれ、ぼくは」
見知らぬ草原、夏の日
少年時代の僕は女の子に手を引かれていた
学校のマドンナ、珊瑚ちゃんに
「さんごちゃん!?」「何さ?はやく一
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