春代が勤める神社の社務所に、三人の魔物娘が再び集まっていた。
「…どうだった、分身薬の威力は。御二人さん?」
あやめが目を細めながら二人に質問する。
「うちは…全力で楽しませてもらってるよ〜旦那様と一緒に
#9825;まるで毎日毎晩、盆と正月が一緒にきとるみたいよ〜
#9825;」
春代は夫達との熱い夜を思い出しているのか、腰を淫靡にくねらせながら答える。
「アタシもだ。本当にいいものを譲ってもらったもんだよ。ありがとな、棟梁♪」
葵も春代の言葉に同意しつつ、上機嫌に頷く。あやめはその笑顔を見て笑みを濃くしつつ、さらに質問を投げかける。
「二人とも喜んでくれているようでよかった。そう言えば…旦那をどんな姿にさせてやるのがよかった?ちなみに俺は…」
その質問を受けた二人は一瞬だけ悩んだそぶりを見せたが、直ぐに自分の答えを口にする。
「勿論、も・ち・ろ・ん…どの旦那様も最高やけどうちは、最も若い旦那様かなぁ〜やっぱり
#9825;」
「酸いも甘いも知り尽くした、まさに男って感じのあいつが最高だな
#9825;」
「年齢に拘りは特にないが、強いて言うなら思春期の…性欲の塊の様な武志がいいかねえ♪」
「「「…え?」」」
三者三様の答えが提出され、三竦みのように少しの間睨みあった魔物娘たちは静かに自己主張を開始する。
「いやいや、なにをいうとるん二人とも。幼さが垣間見えるくらいの若い旦那様が最高にきまっとるやん!!あの保護欲を無茶苦茶に駆り立てられる風貌や雰囲気…あれだけで子宮が疼くくらいうちを惑わすのに、それでいていつになくサディスティックな攻めでうちをめちゃくちゃにするあのギャップ…あんな最高なこと他にないやろ!?」
「(…春のやつ、ショタコンかよ。まあ気持ちは分からんでもないが。)」
「(…というか、旦那のよろけじゃないか…これ?)」
「分かってないな。若い奴なんて表面的な愛しかないんだ。俺の全て受け止め、包み込んでくれる大人の勲が何よりも至高…。そう、あの豊潤で神経を蕩けさせるような体臭に包まれた時の幸福感ってのは他では味わえない最高のものなのさ。俺はあれを味わったが最後、若い奴なんてまるで刺身のつまみたいな存在にしか感じなくなっちまったんだよ………。あ、でも俺はちゃんとつまも食べるから誤解しないでくれよ?」
「(…それってただの匂いフェチなんじゃないのか、棟梁?)」
「(匂いといえば、あのまだ幼さが残る旦那様の汗の甘い香りこそが…あ、想像したら濡れてきちゃった
#9825;)」
「いや確かに年齢はこちらにも刺激があっていいけど…やっぱり最終的にはアタシを満足させてくれるかが大事だと思うんだ。普段優しく我を通さない夫たちが、理性を捨ててなりふり構わずその衝動や欲望を全てアタシにぶつけ、吐きだしてくれる。それが最高なんだよ。だからこそアタシもより一層気合を入れて武志を犯せるってもんだ。それを手っ取り早くさせるには思春期の武志が一番♪ちょっと射精させずに他の分身を犯しぬいただけで必死の形相でアタシに向かってくる。あれが最高だよ
#9825;」
「(あの優しい武志さんが理性を失くすってどんだけすごいことをやっとるんやろ…さすがオニ…)」
「(確かにそのためには思春期のころが一番、いやでも中年のあのねっとりとした性欲だって負けては…)」
「「「…………」」」
「いや、やっぱり若い旦那様が…うちの旦那様が一番やね!!」
「馬鹿言うんじゃない。春んとこの旦那だっていい男だが、俺のがもっといい男だ。」
「はは、比べる時点で甘い甘い。アタシの旦那は他の比べるまでもなく最高の男さ〜!!」
「「「…………」」」
こうして分身薬の話題なのか自身の旦那へののろけ話なのか、もはや区別のつかない話が幕を開けたのだった。
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