宮本あやめの場合=50×2

丁寧に掃除がされた和室に一つの布団が敷かれている。
それは数日前に買った新品で、ワーシップの毛がたっぷりと使用され、確かな腕を持つジョロウグモが仕立てた実に触り心地も使い心地も良いものだ。だが、その布団は大の大人が数人は入るかと言うほど大きい。それは本来ラミア族のように体のでかい魔物娘向けに作られた布団なのだ。

「よし、これでいいかな。」
閨の準備を終えた宮本勲は、腰を叩きつつ一息ついた。妻からは「オヤジ臭いからやめろ」と言われるが、つい無意識のうちにしてしまう行動の一つだった。
「お、準備はもうできてるかい?」
妻のあきれた顔を思い浮かべ苦笑していると、背後の襖が開き噂の妻、宮本あやめが寝室に入ってきた。
「うん、今終わったところ。そっちも?」
「ああ、今夜も…頼むよ。」
その妻が手にしているのは無色透明の液体が入ったガラスのコップだった。
コップに入っている液体がただの液体でないことを勲はよく理解していた。それはここ最近、あやめが気に入っている分身薬なのだ。
「はは、お手柔らかにね。」
勲はそれを受け取りつつ、なんの迷いもなく一気に呑み込んでいく。

ドクン
「おお、きたきた。」
臓腑に沁み渡っていくような不思議な感覚と共に、腹の底で鈍い脈動を感じる。それはこの分身薬の効果が現れた証であり、分身の合図だった。
ドクン、ドクン…ドクッ
そして一際大きい鼓動が響いたその瞬間、
「やあ…。」
『おまたせ。』
分身前よりニ回り以上齢を重ねた勲が二人、その場に立っていた。

「じゃあ、今晩も…俺をしっかり可愛がってくれよな
#9825;」
分身した夫達をどこか恍惚とした目で見つめながら、あやめはゆっくりとした口調で勲を誘いつつ、その身を大きな布団の中へ埋めていく。
「勿論だよ」
『我が愛しの』
愛する妻の提案を受けた夫にとって答えは一つ。
「『奥様
#9825;』」
これから先訪れる甘い夜に早くも男根を固くさせつつ、勲たちは妻が待つ布団へと潜り込んでいった。






ちゅ、ちゅぷ…ぺちゅ、ちゅぅ…
布団の中は熱気で満ちている。
三人は全身を潜り込ませても猶かなりの余裕がある布団を頭からかぶり性行為を開始した。あやめが全身から発する甘いメスの匂いと、若い男にはない円熟をむかえた勲の濃厚なオスの匂いが溶け合っていき、布団越しにほのかに届く間接照明の光も合わさりより官能的で欲望を駆り立てるムードを醸し出している。そしてそれを加速させていくかのように二人の夫と妻は身を絡ませていく。
「ふふ、あやめのここもうトロトロだ。」
「…〜ッ勲だってこんなに固くおったててるだろ!!んちゅ、ちゅぷ、ちゅぷぅ…」
一方の勲とあやめは横たわった状態で向かい合い、シックスナインの要領でお互いの性器を愛撫している。あやめはねっとりと濃い先走り汁を吐き出すイチモツを夢中で頬張り、勲は愛液をとめどなく吐き出すヴァギナや興奮によりパンパンに膨らみ存在を主張するクリトリス、そして充血により赤く染まった淫猥な陰唇を丹念に舐めていく。
『それに、乳首がこれでもかってくらい固く充血してる。気持ちよくなってくれているんだね〜。』
「…っちゅぷ、いちいち言う、な…恥ずかしい……」
もう一方の勲は、あやめの背後から抱きつき手薄になっている背中や首筋、胸に愛撫を施していく。
一人では到底できない、全身になされる愛撫によってあやめの乳首は完全に勃起している。勲はあやめの反応を見つつ、時には痛みを感じるほど強く、時には触れるか触れないかといったきわめて弱い力で乳房を堪能していく。

「ん〜でもそうやって恥ずかしいのが」
『淫乱なあやめは、好きなんでしょ?』
「くっ…二人がかりで、ずるいぞっ!!ちょ、調子にのるなあ。」
「ふふ…自分でこうなるのを望んだのに。正直じゃないわんちゃんには」
『分かるまでオシオキ、をしなきゃね♪』
体は完全に蕩け切っているのに、未だに素直にならない妻へのお仕置きを二人の勲が同時に執行する。一人はクリトリスを口に含み犬歯であまがみをし、もう一人は乳首を潰すような強い力でつまみあげ、豊かな乳房をぶるんぶるんと左右に揺らしていく。
「ああ、強いっ痛いっ…くぅ
#9825;」
するとたまらず悲鳴のような嬌声があやめの喉奥からあがり、体がびくびくと痙攣する。
「さあ、言ってごらん」
『あやめは淫乱なわんちゃんですって。』
「あぅ…俺は」
『それじゃ、ダメ』
「……っ!!」
「わ・た・し、だよ。あやめ」
「わ、わたしは……い…淫乱な、わんちゃ…んです…」
淫猥な台詞を口にした途端にあやめの顔は恥辱で真っ赤に染まり、熱病に侵されたと勘違いするほど体が熱くなり、瞳に涙が溢れとろんと目尻を下げてしまう。
(やっぱり、勲に…逆らえねぇ…
#9825;)
夫二人にねっとりとした
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